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せっかくひとりの夜道に。

薄手の上着で心地よい夜。
そんな季節の変わり目の爽やかな話ではない。
むしろ真逆の方向へ音速ビームだ。

わたしは割と小さな我慢や不満を消化できずに溜め込んでしまう性格。

ちりつもちりつもちりつもちりつも…

それが突然プツンと音を立てて糸が切れてしまうことがある。それかガラガラと崩れ落ちるジェンガのような。

99.7くらいは人間関係。
心のソーシャルディスタンスが広めなもので。


どんなに仲がいいと思っていた人でも一定を超えると

あー、もう限界や、むりー

となってしまい距離を置きたくなることもある。


もういい加減にして!とハッキリ言って断絶するようなことも以前はあった。
良くないと分かりつつもそうしないと自分を保てなくなってしまう寸前まで追い込まれていたのだ。

最近は幾分大人になったのでムリメな対象ができたとしても
そろりそろりと、じわりじわりと少しずつ距離をとっている。


直接何もかもぶつけることが必ずしも得策ではないと分かってからはなんとか自分を取り戻すべく。

相手に投げつけたい言葉や想いを夜道でぶつぶつとひとり呟きながら歩くようになった。

何なら生身の人間には絶対浴びせることがないような暴言を吐きまくる時もあれば
第3者に愚痴を聞いてもらっているていの時もある。
口も悪けりゃ性格も死ぬほど悪い状態でほっつき歩いている。

だけど夜の空気が夜の風が
全部受け止めて遠くへ飛ばしてくれる。
どす黒い感情も暗闇に消える。

側から見たらめちゃめちゃあやしいけれど。
通報されないようには気をつけなければ。

でも誰かに無闇に言葉のナイフを向けるよりいいと思う。

今日もそこらの夜道に黒い感情をたくさん放り投げてきたので
どうか皆さん足元にはお気をつけなさって。


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