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【エネチェンジ】EV充電定額プランの加入人数を予測する

こんにちは。MAKOです。
先日投稿したEV充電定額プランについての記事を投稿しました。

その後、エネチェンジから以下のように金額などの詳細が発表されたため、今回記事にしたいと思います。

2980円/月は安いのか

エネチェンジ定額プランは2980円/月(入会金不要)ですが、これを最も人気のあるEV充電カードZESP3と比較してみましょう。
ZESP3のプレミアム100の場合、急速100分、普通600分(以降従量課金)で4400円/月でした。

単純に金額を比較するとエネチェンジの方が1カ月あたり1420円安いことになります。

急速充電を使わないなら断然お得

急速充電ではなく普通充電メインのユーザーであればエネチェンジ定額プランが断然お得です。1カ月あたり1420円なので年間にすると1万7千円もの節約になります。

利用時間制限(7時〜16時)有り

エネチェンジの定額プランは、昼間の太陽光エネルギーを有効活用するというコンセプトのため、7時から16時の時間制限があります。16時以降、もしくは7時前に利用したい方はエネチェンジ定額プランの加入は難しいかもしれません。

しかし、アプリでエネチェンジEV充電器の利用状況を見る限り、利用者が集中するのは11時〜15時あたりなので、ほとんどのユーザーにとっては全く支障はないものと思われます。

「ホテル宿泊中に充電したい」といったニーズもあるとは思いますが、年数回の旅行であれば都度課金のほうがコスパは圧倒的に良いはずです。

エネチェンジの収益はどうなる

エネチェンジのEV充電器の電気代は設置者持ちの為、定額プラン収益=エネチェンジ収益(ほぼ100%粗利)となります。1万人加入すれば3.6億円/年、10万人加入すれば36億円/年の収益となります。

定額プランで何人集められるか

エネチェンジが公開している稼働実績によると、直近3ヶ月でのトータル利用時間は638万分(10.6万時間)とのことです。

1ヶ月あたりに換算すると3.5万時間になり、EVユーザの月平均充電時間(10時間)で割れば3500人がエネチェンジEV充電器アクティブユーザーとなります。
※実際には他充電器との併用なので2倍(7000人)くらいがエネチェンジアクティブユーザーと思われる。

この3500-7000人が最初のアーリーアダプターとして定額プランに加入するものと思われます。

EV充電器1台あたり何人利用できるか

エネチェンジ定額プランの1ヶ月あたりの充電可能時間は270時間です(9時間×30日)。単純にEVユーザ月平均充電時間(10時間)で割ると、稼働率100%として、EV充電器1台あたり27人のユーザが充電出来ることになります。

とはいえユーザー側の利便性を考慮すると、実際には稼働率20%くらいが限界でしょう。つまり、EV充電器1台あたり5人程度のユーザーが充電出来ることになります。

直近の加入目標は9000人

現在定額プランで利用出来るEV充電器は1800台とのことなので、1800台×5人=9000人がキャパシティとなります。これを超えると「加入したのにいつも使われてる!」といったトラブル報告が相次ぐでしょう。

しかし今年もエネチェンジは5000-1万台のEV充電器を設置する計画らしいので、今年度末頃には1万台×5人=5万人くらいまでキャパシティが増加することになります。

世界初のEV充電器のDRサービス

前述した通り、今回の定額プランは昼間の太陽光エネルギーを有効活用することが特徴ですが、これはつまり、EV充電器を活用したDR(デマンドレスポンス)を行っているのと同義なのです。

以前記事にも書きましたが、太陽光とEV(蓄電池)は脱炭素への貢献だけでなく、ビジネス的にも大きな潜在能力があると言われています。

エネチェンジはまさにこのDRを数万人のEVユーザーと共にやろうとしているのです。本当に実現すれば世界初※と言って良いでしょう。

※EV充電器設置者の電気代負担軽減をプラットフォーム事業とスマートメーター事業で補完出来るエネチェンジだからこそ成り立つビジネスモデルであり、他社は絶対に真似できない。

エネチェンジは尖った会社である

「7時〜16時の利用時間制限」と聞いた際、「エネチェンジは想像以上に尖った会社だな」と感じました(もちろん良い意味で)。普通の感覚であれば24時間利用にするところを、おそらくですが城口CEOのトップダウンで利用時間制限を設けたのだと思います。

「我々はクライメートテックである」
「我々が脱炭素を牽引する」

そんな意気込みを感じましたね。6月3日以降が楽しみです。

補足

エネチェンジの定額プラン加入状況を知るにはEV充電器の利用台数&稼働率を見るのが1番早いです。エネチェンジの稼働率速報は四半期ごとにしか発表されませんが、以下アカウントのように、定期的に各社のEV充電器稼働状況をモニタリングしている方がいるので参考にして下さい。

6月3日以降、利用台数&稼働率が上昇していれば定額プランは大成功と言えるでしょう。

本日は以上です。

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