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スカンクを見たら、回れ右

先日夕暮れ時に散歩に出かけると排水溝のところに黒っぽい動物がいた。猫かと思ったがずっと平べったく、毛もふさふさしている。背中の白いラインは反射材のように光っていて猫らしくない。
 

十分距離をとってから撮った写真


 

「あ、スカンクだ!」と思った瞬間、私はくるっと向きを変えて後ずさった。危機状況での逃走反応だ。
 
実は車にはねられて死んだスカンクは見たことはあるが、生きているスカンクを見たのは初めてである。それでも脳がすぐさま「危ない」と判断して本能的に回れ右したことに、「アメリカに長くいたな」という感慨深かった。
 
さてハワイ以外の北米に広く生息するスカンクはなぜ怖いかというと、皆さんもご存知のようにその臭いである。危険を察知するとお尻を向けて強烈な匂いのある分泌液をかける。下のビデオはその危険を知らない若いクマがスカンクに興味を持って近づいたら、この分泌液をかけられて退散する様子である。かわいそうに。。。このクマはもう二度とスカンクには近づかないだろう。
 


 
この臭いは約2キロ先まで臭うこともあると言う。田舎道を走っていると、「あ、これはスカンク臭」というのが漂ってくることがある。硫黄のような玉ねぎの腐ったような臭いだ。
 
近くだとその臭いは強烈なだけでなく、皮膚につくとしばらく取れず、服だったら廃棄しないといけないそうだ。
 
このスカンク、結構人の住んでいるところにも生息しているようで、人が捨てたヨーグルトやアイスクリームのカップに頭を突っ込んでとれなくなっているのを、人が助けるyoutubeが時々出回る。
 
これはお巡りさんがスカンクをうまく助けるところ。

ビデオを撮っている人が、「やったね!」みたいに興奮しているように、スカンクに近づくことはアメリカではやはり勇気がいることなのだ。そう、スカンクは怖い。

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