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植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』第27回 自分インタビューをして、頑張った自分を抱きしめよう!     ~自分を愛して、慈しんで、応援するために~

 今年もあと何日とカウントダウンが始まる今日この頃、仕事を終えて帰宅しても、大掃除などの家事に追われ、時間がどんどん過ぎがちです。でも12月はとても大切な月、新年を迎える前に、自分のためにちょっと時間をとって大切な『自分インタビュー』をしましょう。

★今年は私にとってどんなふうに感じた年だった?

 今年1年が自分にとってどんな年だったのでしょう。大きな出来事があったのでそうか?スピードはどうでしょう、速く感じたのか、ゆっくりだったのか? そして一番大事なのは、その密度です。心に残るような印象的なことがどのくらいあったでしょう。そして1年前の自分と、今の自分はどんな変化があったのでしょう

 忙しい1年だったけれど、あっという間に過ぎて、あまり覚えていない・・・と感じた人は、立ち止まることなく1年ただ走ってしまったようです。目の前にあることにだけ集中して、自分自身と向き合う時間、内省する時間を持たなかったとのは、ちょっと残念です。なぜなら、人生は、ただ走り続けるのではなく、味わう(感じながら生きる)からこそ、充実感、幸福感を得られます。走り切った達成感だけでは、自分自身の1年間の意味を見出せていません。

 公園を歩きながらでも、お風呂に入りながらでも構いません。今年の1月はどんなことを思っていたのだろうか?春はどんなことがあって、どんな気持ちになることがあっただろうか?夏は、秋はとおもい出してみてください。大事なことは出来事を思い出すだけなく、そこでの気持ちを蘇らせることです。そして、その気持ちが今も続いているかどうか?変化しているかどうか?特に、悲しみ、怒り、悔しさなどの気持ちは、変化が起きているか持続しているかを確認してみてください。悲しみが癒えていたり、怒りが消えていたり、いろいろなことに気づくはずです。自分の1年間の人生を振り返りながら味わいましょう。

★この1年間は、自分の人生の中で、どんな意味があった?

 20代の人の1年、30代、40代、50代の人の1年間、人生において全く意味が違います。いろいろなことを体験し成長できて充実していましたと即答できる人もいるかもしれません。一方、試行錯誤で前に進みたくても進んだ感じがしなくて、心の中は葛藤状態で、ただただ苦しかったという人もいるはずです。そういう人は、人生おいてとても大事な節目『キャリアの踊り場』にいたのです。私たちはいくつもの人生の節目を超えながら成長・進化していきます。節目を超えるときは、どんな人でも、もがき苦しみます。今までの自分を認めながらも疑問を感じ、未来が見えなくなります。進むべき道がわからず、途方に暮れるような感覚は、人生が次のステージに進むために必要な深い内省を促すサインだと思いましょう。その節目を超えたときに、青空が広がり、一皮むける成長感、自分自身の進化を必ず感じることができます。大事なポイントは、目をつむったり、逃げたりせずに、徹底的にもがきながら内省し、自分自身の中の答えにたどりつくことです。

★1年頑張った自分に声をかけましょう?

自分の1年間の人生を味わったら、今度は自分に声をかけてあげましょう。

「本当にお疲れ様でした。よくがんばりました。」
「辛かったよね。耐えたよね。少し強くなったね。」
「あんな大変なことを乗り越えるなんて、すごい、私じゃなかったらできなかったね」
「波乱万丈でいろんなこと起きたけど、結構、笑顔でやれたね。」

私は自分にこんな言葉をかけます。
「1月に自分に約束した今年の目標、夢はほぼやりきったね。有言実行したから💮です。62歳にして人生観が大きく変わって『貢献』が最大の喜びになって、心の豊かさが増えたね。人生を楽しむ余裕ができて笑顔が増えたね。その調子で自分の心の喜びを大切に自然体で進んでね!」

あなたはどんな言葉をかけますか? 頑張った自分を慈しんで、そして応援のエールを送りましょう。

★来年は、どんな年にしたい? 来年に向かって大切にしたい『キーワード』は?

 しっかりと1年を振り返り、頑張った自分を慈しむと、自然に来年の自分の姿を想像したくなります。どんな自分になりたいのか?イメージを膨らませてみましょう。でもしっかり描くのは1月で大丈夫です。12月は、今年の自分を大切にする最後の時間。そこで気づいた大切な想いを、来年の自分を応援するような、キーワードにしましょう。自分インタビューは、『自分を愛し、慈しみ、応援する』ことができます。自分のことが大好き!と実感して、新年を迎えましょう。

2023年の私のキーワード
・自分の『原点』を大切にして『質』と『情熱』の追求
・未知の世界へのチャレンジ

★自分インタビュー、誰かと一緒にやったら相乗効果

この自分インタビューですが、もし、誰か仲間と一緒にやると、もっと効果的です。私は今月のコーチングではクライアントたちにこのインタビューをしています。自分インタビューは宿題になっているのですが、私の質問に改めて言葉にして答えるために、更にいろいろなことを思い出し、その時の気持ちが蘇っていきます。そして、自分の奥底の本心に気づいたり、熱い想いがこみ上げたりしてくる人もいます。もし、仲間同士でやれば、他の人の人生の1年の振り返りを聴くことで、お互いに刺激し合い、応援し合うことができます。忘年会もいいけれど、ちょっと真面目に、仲間同士集まって、お互いのインタビューをやってみませんか?オンラインでやっても盛り上がりますよ。

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