植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』第32回　心が刺激を受けるパワースポットを持とう　　～ポジティブなエネルギー充電をすれば、やる気スイッチが入る～

 昨年から季節ごとに京都訪れていますが、そのたびに必ず行く鞍馬寺
へ、GWの大安吉日に一人で行きました。足腰強くないとちょっとお参りするのが大変なのですが、本殿前の金剛床の前に立ち、大きな夢を胸にその未来を祈りながら手を広げて、天を仰ぐ。なんと、そこには、太陽をぐるりと丸く囲む虹（ハロ現象）が見え、同時に宇宙からのエネルギーのシャワーを浴びたような感覚を味わいました。私の心は宇宙エネルギーで力強く応援され、夢は必ず実現できるという自信が漲り、目の前に広がる青空に向かってどんどん進み出したくなりました。ここは私の心のための京都で最強のパワースポットです。皆さんは心に活力がみなぎってくるパワースポットがありますか？

★癒しだけでなく、エネルギーが充電できる場所を持つ

　私たちは、多忙な毎日を送っていると、週末の過ごし方、休暇の過ごし方は、どうしても休むということに目が向きがちです。擦り減った心身を癒して、元の状態に戻す、これが癒しです。マッサージに行く、映画に行く、家でリラックスする・・・・。つまり、マイナスだったところを、ゼロまでに持ってくることです。そこで満足しもいいのですが、その状態というのは、マイナスではないけれど、プラスな状態が増えているわけではないことに気づきましょう。

　私はキャリアコンサルタントとして、リーダーシップやキャリアを講師として教え、個人カウンセリングやコーチングもします。人の心に触れ、寄り添い、感動を与える仕事です。なので、自分の心をものすごく使います。仕事の後の充実感はとても高いのですが、同時に自分の心のエネルギーを使い果たした感もあります。だからこそ、私は自分の心を充電する。つまりポジティブなエネルギーで満たす必要がありまず。だから、心の充電するいろいろなパワースポットを持っています。周りの人からパワフルでポジティブ、アクティブと言われるのは、パワースポットで時々、心の充電をしているからなのです。

★パワースポットは、心が動く、弾む場所

　パワースポットとは「大地のエネルギーが溢れていて、そこから癒やしや活力が得られる特別な場所」と解説され、ちょっとスピリチャルな感じで違和感を持ったり、ネット検索のガイドに出ているところに行けばいいと思ったりするかもしれませんが、それは違います。自分にとってパワースポットと感じる場所を探して見つけるのです。そういうパワースポットを見つけられたら、自分自身の頼もしい応援団を持てたことになります。

　私の場合は、コロナ前までは、バリ島のウブドでパワースポットした。年に数回2週間ほど滞在し、ローカルな美術館で絵を習い描く毎日を過ごす、その中で、心が癒される→活力が漲るという時間を過ごしていました。そして、今は、京都だったら鞍馬寺、東京では明治神宮（御苑も含めて2時間くらいかけて散歩）がその場所です。そのどの場所でも共通していることが、私自身の心が解放され、自然・大地との繋がりを強く感じます。いろいろな場所を訪れ、自分の心にビビッときたところを見つけることができました。

★心がインスパイア―される

　しかし、パワースポットは固定された場所とは限りません。心が揺さぶられ、背中を押されるような感覚があれば、それもパワースポットです。美術展などもその一つです。今年1月ピカソ展を抜いて、私の心に深く刺激を与えたのが、大竹伸朗展でした。彼はゴミや廃材でアート作品（現代アート）を作るのですが、実は1990年私が20代の頃に、バイリンガルのフリーペーパーの編集長をしていた頃にインタビュー取材をしていました。「既成概念に縛られて、物の価値を判断していないか。そして捨てることに鈍感になりすぎていないか。」その時の彼のメッセージのメインコピーですが、当時の展覧会で血が逆流するくらい衝撃、インスパイア―されました。そこから33年経って、当時を超える感動がありました。作品を通してアーティストの「無から有を創り出す」エネルギーが押し寄せてきました、気づいたら私はその展覧会に5時間も滞在してしまいました。インスパイア―とは「他人に感動や興味を与え、何らかの行動や創造力を引き出すこと、触発する」インスパイア―される体験、空間はまさにパワースポットです。

★ポジティブなエネルギーを発する仲間、人

　GW中に、🐇年の還暦を迎える友人2名を囲んで、7名のリアル女子会をしました。最初に約束で、「今日はお祝いの席だから悩みや愚痴などネガティブな話をしないこと」を約束にして、3時間の会話を楽しみました。嬉しかったこと、楽しかったこと、夢や希望を語り合うことで、互いを応援し合うメッセージが飛び交った後は、皆の表情は力強く前向きな笑顔になっていました。まさに、お互いのポジティブなエネルギーで、心を充電し合うことができたのです。気の置けない仲間や友人と、悩みを吐き出したり、愚痴を言い合ったりすることを否定するわけではありません。時には、お互いに前向きな話をすることを決めて、応援し合うような時間をもつ、それだけで心のパワースポットとなることを知ってください。また、夢に向かってアクセルを踏み、ポジティブなエネルギーを出している人と関わること、コミュニケーションすること、これも心の充電、パワースポットです。

　自分の心のためのパワースポットが見つけて、心のエネルギーが減ってきたら充電するようにしたら、自然に頑張るぞ、動き出すぞとやる気スイッチが入ること間違いありません。

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