SOUNDコーチ養成講座(初級編)に行ってみての感想
同僚の先輩からご紹介を受け、オーセンティックワークス株式会社が主催するSOUNDコーチ養成講座(初級編)に参加しました!
研修に参加してみての所感は下記の通りです。
✓企業の人事部、組織開発担当者や人事コンサルタントの強力な武器になること間違いなしのツール!
✓組織開発の進め方やファシリテーションのノウハウが詰まっている!
✓家族や友達など、あらゆるシーンで汎用的に活用できる!
✓組織開発だけでなく、研修のアイスブレイクや1on1のテーマ設定など、便利に使い倒せる!
サウンドカードとは
・SOUNDコーチ養成講座【初級編】について
本コースは、自己組織化チーミング手法「SOUNDメソッド」のベースとなる考え方やメソッドの全体像を知る1日コースです。主に「SOUNDカード」を活用した対話の場づくりを体験することで、SOUNDメソッドの本質的な価値やミーティングファシリテーションのマインドセットを掴むことができます。加えて、チームマネジメントやチームミーティングに応用できる具体的なノウハウも紹介されていました。
・「SOUNDメソッド®」とは
自己組織化チーミング手法「SOUNDメソッド」は、“チーミングシップ”を高めていくための体系化された対話とマネジメントの手法です。変化が激しく先行き不透明な状況下でも、チームメンバーが目的や意義を共有・合意し、チームとして共進化(Co-Evolve)していくことを可能にします。チームのビジョン共有から、プロジェクト推進、キックオフミーティング、1on1ミーティングまで、幅広いシーンで活用できる汎用性の高い対話のメソッドです。
・場が動き、チームが動き出す「SOUNDカード」
SOUNDメソッドを対話の場で使いこなすための非常に強力なツールが「SOUNDカード」です。対話を促進する様々な「問い」が収められた、このSOUNDカードを活用することで、誰でも短時間で深い対話が可能となります。
リーダー・ファシリテーターとしての「問い」のバリエーションも一気に拡大します。
サウンドカードの凄い点
①ファシリテーターのスキルに依存しない!
・サウンドカードはうまくいく進め方が体系化されているので、手順どおりに進めるだけで”ある程度のアウトプット”が出ます。
・一般的なコンサルティングやファシリテーションでは、結論に導いたり、当たり障りのない発言ではなく本音を拾い上げたりするのは、ファシリテーターの腕前次第です。しかし、サウンドカードは良質な問と、洗練された進め方が用意されているので、ファシリテーターの腕に依存せず、順番に進めるだけで良いという特色があります。
②”ある程度のアウトプット”で良い!
・私自身これが1番の驚きだったので、長めに記載します。
・問題解決を目的に、分析を通じて仮説を立て、実行支援を行うコンサルティング支援をしていると、「全体感、全体最適、総花的、隈なく、しらみつぶしに」といった言葉に代表されるように、論点の漏れがないかを確認しがちです。フレームワークを使用して経営を多面的に観察し、課題を整理する方法がわかりやすい例です。
・対して、サウンドカードの根底にある考え方は、「変化の激しい時代はまず行動することに価値がある」というものです。もちろん目的によっては全体最適な視点で分析を駆使することも必要ですが、今集まっているメンバーで認知できることを洗い出して、皆で合意した最初の一歩目を導出することができるのです。
・コンサルタントの方であれば思い当たる節があるかと存じますが、ワークショップで半日かけてビジョンセッションを行った時、「出てきた答えがこれで良いのか?」という思考に悩まされることが大いにあります。ファシリテーターだけでなく、場の主催者である人事部や経営陣も、アウトプットの質に囚われているでしょう。
・サウンドカードは「はじめの一歩作り」を支援するため、「みんなの意見を取り入れた聞こえの良い標語」ではなく、「みんなで合意できた、明日からの最初の一歩」を提供することができます。経営陣の中では「やるべきことが明確でも、足並みが揃わない」という状態が往々にしてあるので、一歩目を支援する最適なソリューションになりえます。
・ちなみにですが、『すごい会議』という書籍も似たような考え方で、実行を支援する会議の開催方法を説いているので、参考ください。
なぜサウンドカードがVUCA時代に強力なツールとなり得るか
・サウンドカードは、「変化の激しいVUCA時代は最初の一歩目を支援することが大事」という主張に支えられていますが、個人的にはVUCAという言葉が遠く感じていたため、説明がどこか腑に落ちませんでした。それは、
✓パンデミックやウクライナ戦争で大きく打撃を受けた業界もあるが、そうでない業界もあること
✓過去と比較すると加速度的に変化が激しいと思うが、別に100年前も、100年前のペースで変化していたと予想されること
✓私達は外部環境の変化に適応するように、なんだかんだ毎日変化しながら生きてる。”VUCA時代だから”は綺麗な枕詞であって、サウンドカードが必要であることを説明出来るのか疑問であったこと
と思ったからです。
これをコーデイネーターの講師にお聞きすると、「トヨタ改善方式はPDCAに基づいて発展しましたが、そんなトヨタですらPDCAを否定し、DOし続けなければならないと、2年前に代表が発しました。過去に万能だったPDCAというフレームワークが否定されているのは、VUCA時代の変化の象徴といえるのではないでしょうか」と回答してくださいました。これはぐうの音も出ないほど納得しました。
早速実践してみた
最後に講師の方が「サウンドカードは夫婦でやってみると良いですよ」とおっしゃられていました。ちょうど当日、初対面のご夫婦と食事会があったので、居酒屋のテーブルでサウンドカードを並べて実践してみました。
居酒屋でカードを並べるのは斬新でしたが、
「(夫婦関係について)あなたが常々思っていることは何ですか?」
「(夫婦関係について)あなたの中で半ばあきらめてしまっていることは何ですか?」
「(夫婦関係について)私たちはどんな関係性になっていたいと思いますか?」
などと、面と向かってディスカッションしづらいテーマに切り込むことができました!
旦那さんが心地よさそうな笑顔で帰られていたので、関係性改善に成功したと自己評価しています。
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