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セビージャ編#3 セビージャダービー

いよいよこの日はセビージャダービー。
この旅で一番楽しみにしていた試合でもある。
6年前、ビジャマリンでセビージャダービーを観戦した時に衝撃を受けたのが忘れられなかった。
その時は途中出場のホアキンがゴールを決めてベティスが勝利という、ベティコにとってはたまらない歴史に残るダービーだった。
セビージャダービー以上の熱気は、他のスタジアムでは絶対に味わえない。
だから何としてでもダービーを観に来たかった。

3週間ほど一緒に行動した友達が日本に帰国する為、ここから一人旅がスタート。
ダービーの緊張感と一人旅が始まる緊張感で自然とテンションが高まる。
宿からスタジアムまでは約5キロ。
まあまあ距離はあったけど、街にベティコが溢れている雰囲気が楽し過ぎて全然遠く感じなかった。笑

スタジアムに向かう途中、スペイン広場に寄り道。
見渡す限りのベティコ

スタジアムに到着するとベティコが溢れかえっていて大盛り上がり。
まさにセビージャの人たちにとってのビッグイベント。

少し早めにスタジアムに入場して、試合への気持ちを高めていく。

ベティスの選手がウォーミングアップに出てくると大歓声。
セビージャの選手が出てくると地鳴りのようなブーイング。笑
定番のセビージャを野次るチャントが次々に繰り出されるのが面白い。

キックオフ15分前ぐらいになるとスタジアムが埋まり始める。
自分の席がメインスタンドから見て左のゴール裏2層だったので、セビジスタのエリアがすぐ真横だった。
警備に囲まれながらセビジスタがスタジアムに入ってくるとベティコ達が一斉にフエラコール。
ベティコのおじさんたちがセビジスタに向かって中指を立てまくり。笑
これがダービー!!
座席に置かれていたコレオの紙を掲げるとベティスのイムノが流れる。

EL GRAN DERBI(偉大なダービー)と呼ばれるだけあって、
ベティコの凝った演出を楽しめるのもこのダービーの魅力のひとつ

アカペラのイムノが最高の雰囲気を作り上げる。右隣の小学生の男の子も左隣のイケオジも全力でイムノを歌っていて感動してしまった。

ベティスはEL出場権に向けて負けられない、セビージャは低調なシーズンだけどダービーだけは必ず勝たねばという中での一戦。

イムノが終わると、隣のイケオジにどっから来たの?誰のファンなの?などなど質問攻めされる。笑

陽気なベティコのイケおじ

リーガの色んなスタジアムに行ったけど、ベティコは圧倒的に話しかけてくる。笑
歓迎の意を込めてなのか、手を出してと言われるとピパス(スペイン人のサッカー観戦の定番おつまみであるひまわりの種)を大量にくれた。

無くなる度に、『気を遣わずにもっと食えよ!早く手を出せ!!』って言ってくれた。笑
ピパス食べるのもっと上手くなりたい。笑

昔チャレンジした時に、食べるのが難しくて断念した記憶があったので、どうやって食べるの?とコツを聞いてみた。
教えてもらった通りにやってみると、何となく出来た気はするけどそれでも難しくて殻が口に入りまくり。笑
これをものすごいスピードで食べるスペイン人凄すぎる。
その後もイスコが好きだと伝えると、お前の好きなイスコが良いプレーしたぞ!とかイスコがPKでゴールを決めると肩を組んで一緒に喜んだりとにかく陽気で楽しかった。
これぞ自分が現地に足を運んで観に来た理由。
どこのスタジアムが良いとか悪いとかは無いけど、ビジャマリンは現地観戦する人に勧めたいスタジアムなのは間違いない。

しばらくすると右隣に座っていた小学生の男の子が声を掛けてくれた。
試合前から自分の事が気になっていたらしい。
その子はスペイン人では珍しく英語が話せるらしく(学校で勉強しているって言ってた)気を遣って英語を話してくれたけど、自分に英語力が無いのでスペイン語に切り替えてくれた。笑

この年齢からこんなに刺激的なダービーを経験するから
ベティコが途絶えることなく育っていくんだよな。

選手交代のタイミングでは今から誰と誰が交代するよと教えてくれたり、僕はペッツェッラが好きなんだと教えてくれたり。
(その年齢にしては好きな選手が渋すぎる笑)
後半セビージャのキケ サラスに同点ゴールを決められて勝ち越す事は出来ずそのまま試合は終了。
試合が終わってもセビジスタとベティコは中指立てて罵り合ったり、中身が入ったカップや物が飛び交ってた。笑
(警備も全然止めてなかったって事はダービーだとこれぐらいは良しとされるのか。笑)

お互い決め手を少し欠いた印象で痛い引き分けになった。
個人的にはベティコ達と一緒に盛り上がれた最高の夜だった。
セビージャダービーは何回でも行きたい。
そして次はピスファンでのダービーも見てみたい。

〜余談〜
セビージャダービーの前日、特にする事は無かったのでベティスの練習場に行ってみるとビジャマリンでF1レーサーとトップチームの選手達が交流してたらしい。
出待ちしてたファンに聞いたけど、詳しくないので誰か分からず。笑
その後、選手達が軽自動車で何人か相乗りして練習場に移動してた。(フェキルが軽自動車運転してたのシュールだった。笑)
選手にはもう会えないと思って周辺をフラフラしていると、何か見たことある白髪のおじさんが。。
あれ、ペジェグリーニ??
半信半疑で声を掛けてみるとやっぱりペジェグリーニだった!

ありがとうペジェグリーニ!!

あまりにも普通に歩いていたのでビックリしたけど、快く写真を撮ってくれてました。

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