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感情コントロールの旅路その4: 冷静と情熱のあいだ

内心の怒りを外に出さない、そもそもなるべく怒らない、と自分を頑張って制御していた頃、SPトランプ®️を使った会社のワークショップに参加しました。

SPとはサブパーソナリティの略語で、
トランプの札にひとつずつ、
例えば、努力家、とか
チャレンジャーといったサブパーソナリティを示す言葉と絵が書かれています。

このツールには様々な使い方があり、
その時は、私はあなたのことをこういう人だと思っている、ということを、
数枚のカードを当人に示しながらフィードバックする、
というセッションをしていました。

たぶん、「自分は知らないが、他人は知っている自分」を知ることでジョハリの窓を広げよう、という意図だったのでしょう。

さて、私の前に座った同僚が、私に数枚のカードを示した時、
その内の1枚に目が釘付けになりました。

「冷やや家」という言葉が、確か冷蔵庫の絵と共にあったのです。

自分では陽性の人、と思っていたので、自己認識とのギャップに面くらいました。

彼曰く「QuatreKさんは言ってることは正しいんだけど、なんか、冷たい感じがするんだよね。何考えてるかわからないし。」

なにを考えているか分からない? しかも、冷たい?

もしや、怒りを見せないことに心を砕いている内に、無表情な人になって、冷たい、と思われる様になっていたの⁈

こちらの背骨が凍りました。

その頃の私は、営業社員中心のメーカーの、研究開発部門のHRBP(HRビジネスパートナー), 彼は、営業部門のHRBPでした。

HRの機能分化が進んでいなかったころは、
私も社内顧客の営業社員を相手に、元気に明るく、
まずは雑談などしながら距離を縮めることで、(男性社会の中で生き抜く術として、相手に合わせて愛嬌を振りまいたりしながら)
頼み事をきいてもらったり、味方になったりしてもらっていました。

しかし、R&DのHRBPとなった当初、
何かの説明会で、「みなさん、おはようございます!(にっこり)」と挨拶しても、全く無反応なこと(営業は元気にあいさつを返してくれます)に驚いて以来、
スタイルも変わりました。

きちんと論理立てて説明すれば、納得を得やすくなることを学び、
誰でも分かるのでは?と思うことでも、きちんとSOP(手順書)に書き落とすと安心してもらえることを学び…と、

情に訴えるより論理、という風にハンドルが切られていき、
同時に感情的な自分を隠そうと頑張っていたことから、
いつしか、落ち着いていてあまり物に動じない人、という言われることも増えていました。


それにしても、冷たい、なんて!

と、ショックを受けた私が、内心のショックを隠しながら、その後考えたことは単純に、

喜怒哀楽の感情を適度に見せる出すことも必要なんだ。でも、どうすればいいの?

この問いは、自分の中に長く留まっています。

今の私は、果たして、冷たいひと、と思われることがあるのか?その答えは周囲のみが知っています。

お読みいただきありがとうございました。

SPトランプ®️と、ジョハリの窓ついてはこちらをご参照ください。




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