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経絡(けいらく)とは?

エネルギーの流れる道

 東洋医学では、体の中にある臓器は独立して存在しているのではなく、互いにつながり合っていると考えます。臓器(臓腑)、筋肉、皮膚等をつないで、全身をめぐる「みち」が経絡(けいらく)です。

経(けい)は縦に流れるみち、絡(らく)は経から横方向に分岐するみち。経絡はからだ全体に、網の目状に広がっています。

 このうち主要な経絡は、12の臓腑を通る、12本の経絡です(正経十二経脈)。経絡は「気」(気血、気エネルギー)の通り道です。「気」がこの道を元気に流れていれば、関連する臓腑は、たとえ日々消耗していても、自己治癒が可能になります。

経絡の流れを整えると、からだに気が巡る

 腎臓を例にあげましょう。腎臓を通る経絡は腎経(じんけい)です。腎経が何らかの原因で詰まったり、力をなくして十分に「気」が流れなくなると、少しずつ腎臓にも変調が現れます。腎経の流れを整えていくことは、腎臓の治療、ケア、病気予防につながる、という考え方です。

 また、経絡上には「経穴(けいけつ)、ツボ」があります。ツボは体表に近い場所にあって、経絡の流れを整えるのにとても効果的な場所なので、鍼灸の治療に使われているのです。

 経絡体操ヨガでは、「気」の流れるみちである「経絡」を意識し、滞った気を流していきます。
 ヨガの後は、体操前の状態よりもからだが軽く、柔軟になり、冷えのある方は暖かく、のぼせなどの症状も治まってきます。過剰な食欲も抑えられ、より自然な状態に近づいていきます。
 そして、気の流れが整うと、からだだけではなく、心もフラットに、ニュートラルな状態へと、自然に整ってくるのが実感できると思います。

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