プロフェッショナルのインタビュー動画

例えばインタビュアーが、とても基本的なことを聞くとする。その道のプロが理路騒然と答えられたら、私は疑問を持ってしまう。

音楽で言うと、「レガートはどうやるんですか?」(レガートとは、音楽のフレーズをスムーズに演奏する事です)。これはほとんど、「どうやったら歌が上手くなるんですか?」と言う質問と同じだと思う。

おそらく経験のない方は、そこに在るやり方があると思っていると思う。でも、技術をみがくかていで、そこには普遍的な「やり方」は無いと思う。

確かに技術を磨くプロセスで、自分が確信を持った「やり方」に気づく瞬間がある。でも次に壁を越えるときに、その「やり方」がもう当てはまらなくなる、と言う事が繰り返し起こる。自分の経験上、今まで確信していた「やり方」が、全く逆にひっくり返る事が多々ある。

目の前のインタビュアー自身に「やり方」をその場でアドバイスする事はできても、その動画を見ている人たちに納得のいく説明をするのは、できるかもしれないけど、できない方が、私はそのプロがプロたる所以であると思う。

終わり



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