見出し画像

規律と緩和 -「学級委員」と「自由人」-

世の中には自分の指針になるような感動できる良い言葉にあふれているから、若い人が感動をしたり、共感をしたら、自分でそれをどんどんと実行できるように採り入れていくのは素晴らしいことです。ただそれは一種の『心のテーピング』でしかないということも、賢い若い人たちは頭の片隅に置いておくのも良いと思います。

例えば「遅刻はしない」「予定の相手を待たせない」は当たり前に良いこと。でもそれは謂わば、心のテーピングです。テーピングをして、心の形が落ち着くまで待つ(つまり実行できるように練習を繰り返す)のだけど、それを最優先事項として生きていると、やがてそのテーピングの歪みも出てくるものです。時間どおりに起きれない人に向かって、まるで学級委員のように指導をしたくなったりします。その人は、実は先天的にどうしても起きれない人かもしれないのに。

心のテープは時間が適度に経つと、勝手に剥がれてくれるのが理想的です。皆さんの心は成長し大きくなっていくのに、テープがいつまでも剥がれないままだと、今度はそれが心を縛って今以上の成長を阻んでしまいます。

感動し、真似したいと思うフレーズには簡単にダウンロードできる無料アプリみたいなところがあります。心が成長した後々までも自分の指針として掴み続けると、それがいつのまにか出来ない人を強く責め裁くモノサシになったりと、心が窮屈になります。成長とともに、より深い人生の指針を持ちましょう。

頭の固い真面目人間とも、怠惰な不真面目人間ともオサラバして、自由な精神をもった非真面目人間へと成長してくれることに期待しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?