【SE7EN】映画セブンがつまんなすぎて怒ってる（ネタバレ）

ミルズの人生はお前らのエンタメじゃねぇんだよ

ミルズ刑事（ブラッド・ピット）の処罰は何になるんだよ。そこが重要だろ。

妻と子殺されて人殺した直後の茫然自失の姿を映してはいミルズの人生終わりです廃人になりました。じゃあないんだよ。

残念なことに妻殺されようが人殺そうが死なない限りミルズの人生は終わんないんだよ。都合よく廃人になんてなれるかよ。殺したことを後悔する日、もう一度殺したいと願う日、そんな毎日を過ごしていく。苦しい毎日を過ごす。

これからどう生きていくかだろ。精神科でもカウンセリングでもセラピーでも自助グループでも何でもやって、なんとかかんとか折り合いつけて生きていくんだよ。苦しさから逃れるには、死ぬか、折り合いをつけるかしかない。

「普通」に生きてたら目に入らないだけで、毎日悲惨なニュースがあり、そこでは実在の人間が加害し、被害を受けている。誇大妄想に取りつかれた連続殺人犯も、憤怒にかられて劇的な復讐を果たす被害者遺族も、いるところにはいる。世界で一人のめずらしい体験ではない。だから、多くの先人たちによって、回復の方法は探られ、整備する努力がされている。

神を信じろ愛を信じろって言われても妻が殺された理由が信仰だから受け入れがたいかもしれない。でもまっとうで心優しい人に触れて、自分みたいな経験してもなんとか生きてる人を見て、前みたいな明るい性格にはもどれなくても、痛みを抱えて新しい人格で生きていくんだよ。

3歩進んで2歩下がるどころか、1歩進んで10歩下がってるようにしか思えないような状況でも、それでも闇落ちせずに踏みとどまることを考えて、なんとか歯食いしばって生きていくんだよ。

何が胸糞鬱展開映画だ。重要なのはこれからだろ。ミルズの人生はこれからなんだ。被害者であり加害者である自分と折り合いをつけて、傷を癒し罪を償う他ないだろ。

それができなくて一生ミルズが廃人だった方が単純で面白いよそりゃ。物語はそこで終わり。きれいに完結しましたね。はー面白かった。

でも、ミルズの人生はお前らのエンタメじゃねぇんだよ

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もし不快に思われた方がいたらすみません。他人に考えを押し付けるような意図はありません。1995年公開、今（2024年）から約30年前の映画なので、今とは事情が違うのかもしれません。上記は最近映画を見て終わったあとに感じたそのままを書き殴った感想です。当然ミルズの人生はエンタメです。