生きるものへの癒しと愛の儀式
2019年6月、癌を患っていた父が急逝しました。
その3日前、はからずも私たち家族は甥っ子の誕生日会と称して両親の家に集まっていました。自宅から通いでの治療を受けていた父と共に。まさかそれが父との最期のひと時となるとは知らずに。
けれどその日、何か内側から突き動かされるものがあり、私は朝から家を飛び出し、父と一緒に食べるためのお土産を買いに出かけたのです。その日のスケジュールを考えると朝から私がひとり出かけるのは効率が悪く、なぜそんな身勝手な行動をするのかとパートナーと口