💟第13話 仏教専門学校に進学-古今東西の宗教哲学を研鑚
🟡仏教専門学校に進学-古今東西の宗教哲学を研鑚
両洋学院中学部を2年で終えた三浦芳聖は、富永老師との約束通り、さらに上級学校への進学を志し、京都市左京区鹿ケ谷の「仏教専門学校」に進学し、宗教哲学を専攻しました。現在の佛教大学です。
仏教専門学校での芳聖の学問の中心は、浄土宗の浄土教学でしたが、向学心あふれる芳聖は、それだけに留まらず時間さえあれば左京区岡崎の府立図書館に籠って、神儒仏耶をはじめとする古今東西の宗教哲学を次々と研鑚し、万巻の書を読破していきました。
🟡芳聖が上洛した最大の目的
そもそも、芳聖が上洛した最大の目的は、浄土宗西山深草派の教師(住職)の資格を取る事でした。実は芳聖は、富永老師から下記のように言われていたのです。
芳聖は、安楽寺の役僧坊主として生きることを嫌悪し、何としても住職(浄土宗西山深草派教師)の資格が取りたかったのです。
そして、この目的を達成するには宗派の専門学校である「西山専門学校」(京都西山短期大学)を卒業するのが一番の早道でした。
しかし、京都府長岡京市粟生にあった「西山専門学校」は、京都市左京区聖護院の両洋学院で英語講師をしていた芳聖には、通学に時間が掛かって不便でしたので、「仏教専門学校」に進学し、住職の資格は西山深草派の資格検定試験を受ける困難な道を選ばざるを得ませんでした。
🟡遠祖の降誕記念日に出生・・・尊良精神を自覚せざるを得ない。
🟡食物の好き嫌い・・・ニンジン料理攻めにあい克服せざるを得ない。
🟡父の急逝・・・諸行無常の理を覚らざるを得ない。
🟡一家離散でお寺に・・・峻烈なる修行に耐えざるを得ない。
🟡経文の暗唱が必須・・・記憶脳を覚醒開発せざるを得ない。
🟡生活費の捻出・・・和尚の法要・葬儀に同行せざるを得ない。
🟡冷淡な母の対応・・・甘え心を断たざるを得ない。
🟡兄弟子達の進学・・・向学心を抱かざるを得ない。
🟡役僧坊主を嫌悪・・・上級学校へ進学せざるを得ない。
🟡中学を2年でやる・・・中学講義録を独習せざるを得ない。
🟡勉強時間がない・・・睡眠3時間を工夫せざるを得ない。
🟡学資金が必要・・・単独寒行せざるを得ない。
🟡学費を稼ぐ・・・新聞配達(足腰の鍛錬)せざるを得ない。
🟡住職の資格・・・教師検定試験で取得せざるを得ない。
🟡教師検定試験で住職資格を得る
大御神は、最愛の御子が住職になる以上、誰にも負けない徹底した学問をさせたかったので、西山専門学校を卒業する安易な道を閉ざし、教師検定試験を受けざるを得ないように計画されたのです。
以下は、芳聖の著書からの引用です。
上記の引用にあるように、芳聖は、当時の碩学(学問の大家)の弟子となり直接個人教授を受けているのですが、宗派の教師検定試験を突破するには、そうせざるを得なかったのです。
「そうせざるを得ない」とは、他に選択肢はないということです。すなわち、決定であり、指示命令であります。
教師検定試験を受けるため当代碩学の個人教授を受けざるを得なかった芳聖の向学心というか学問への取り組み方は、学校で講義を聞いて単位を取る程度の半端なものではなかったのです。
ミスサウター師は、両洋学院の英会話の先生でした。大正時代に両洋学院にはネイティヴスピーカーの先生がいたのです。ですから中根校長も芳聖も英会話が出来ました。
読者の皆様方のご支援に感謝しています!三浦芳聖先生の著書を復刻し、地文の住所を新住所に改め、プロのグラフィックデザイナーに依頼して串呂図のCG化を推進しています。今一層のご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。