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NFT初心者向け!エンタメからわかるNFTの遊び方 〜Web3 Conference Tokyoレポ③〜

こんにちは、Mintonote編集部の武本です。
今回は2022年1月28日(金)に開催された、Web3 Conference Tokyo セッション1「既存IPの効果的なweb3.0へのアプローチ方法」についてのレポートを紹介します!

「web3.0ってなんだ」から「とりあえず少しはわかってきたぞ…」という皆さん。もしくは、「いや、やっぱりわからないぞ…」というあなた。
やはり何事も実践から始めるのが一番理解が深まるのではないでしょうか。

このレポートでは、実際にNFTのサービスを展開している企業・サービスを紹介していきます!遊びながらNFTに慣れ親しんでいけるようなサービスばかりなので、そこからweb3.0への扉をぜひ開いてみてください。

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Web3 Conference Tokyoについて

2022年は昨年からNFTブームを踏まえ、より一層業界の枠を超えて各企業が連携する必要があり、「ブロックチェーン業界内だけで盛り上がるイベント」ではなく「業界内外のハブとなる」ことを目指して開催されました。弊社代表の水野がセッション2「既存IPの効果的なweb3.0へのアプローチ方法」へ登壇しました。
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既存IPがWeb3とのコラボで成功した事例

登壇者の企業の取り組みを具体的に紹介していきます。
さらに、各企業のサービスで私たちは「何ができるのか(どんなふうに楽しめばいいのか)」についても私視点で書いてみます。

登壇者の紹介
●Mod
長田 新子(渋谷未来デザイン 理事/事務局次長)
●Speaker
水野 和寛(Minto CEO)
佐藤 詳悟(FIREBUG CPO)
熊谷 祐二(Akatsuki Director)
伏見 慎剛(Mercari CEO)

①株式会社Minto (CEO水野)
どんなことをやっているか
世界のブロックチェーンをリードするゲームメイキングプラットフォーム『The Sandbox』と提携し、『The Sandbox』の仮想空間上に当社専用の土地「Quan LAND」(現在はMinto LANDを開設。

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今後は、当社キャラクターのオリジナルNFT販売や、当社がキャラクター開発を行ったNFTプロジェクト『CryptoCrystal』との連携、当社クリエイターネットワークのNFTコンテンツ展示など、様々な展開を行っていく予定。「Quan LAND」の開設に先駆け、その周辺の「LAND」を一般ユーザー向けに先行販売。さらに、当社が手がける人気キャラクター『ビジネスフィッシュ』『ベタックマ』『うさぎゅーん!』4体のオリジナルNFTを先行して販売した結果、4分で売上約2.4億円と記録的な結果に…!!

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用語解説
●The Sandbox
仮想空間メタバース上で自由に行動を楽しむ「サンドボックスゲーム」のこと。ゲーム内で作成したキャラクターやアイテムをNFTマーケットプレイスで販売することで収益をあげることができる。
※出典

●CryptoCrystal
株式会社Minto(旧クオン)が運営するブロックチェーンを利用してキャラクターを採掘するアプリ。
※出典

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何ができるか
今後も当社のMintoのキャラクターオリジナルNFTの販売も行っていくということなので、NFT上で例えばトレーディングカードを購入したり、『CryptoCrystal』を他のIPなどどコラボして展開することができそうです。

「Opensea」でQuanLandのアセットを販売中です!キャラクターの生活の一部をボクセルアートで再現した限定NFTアセットをぜひチェックしてみてくださいね。

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②株式会社FIREBUG (CPO佐藤さん)

どんなことをやっているか
芸能事務所やタレント・アーティスト向けに、「in3D」の技術を用いた3Dアバターの作成とNFT販売、さらにアバターを活用した短尺動画コンテンツを企画・プロデュースするサービスの提供。

第一弾として、安田大サーカス・クロちゃんの3DアバターのNFTをOpenSeaにてオークション販売…!!

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※用語解説
●in3D
in3Dは、GOODSIZE INC.が提供するスマホによる動画撮影でリアルなアバターを生成するサービス。アバター生成に加え、アバターに色々なアクション・ポーズをさせたり、3Dバーチャル試着をしたり、提携しているゲーム内で作成したアバターを利用したりすることができます。メタバース空間に人々を送り込むツールとして注目されています。
※出典


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何ができるか
芸能人のNFTだと、なんだかとっつきやすいですよね…!クロちゃんのNFTを持っていたら知っている人がほとんどだから自慢できそうな気がする…!(笑)

③株式会社アカツキ (熊谷さん)

どんなことをやっているか
アカツキの「Heart Driven Fund」は、NFTを活用し日本のアニメやゲーム、マンガなどにおけるアートワークのデジタル所有権を、作品を愛するファンに販売するサービス「Anique」(https://anique.jp/)へ出資。

※出典

何ができるか
「Anique」のサイト内の一例として、人気IPの共同パートナー権をNFT上で購入することができ、人気キャラクターからのオリジナルメッセージなど特別な体験をすることができるそう…!
NFT上でまず何かしてみたい人にとっては、NFT内でコレクションできるようなものを買うよりも、「その権利を購入できる」というような体験の購入の方がハードルが低いように感じませんか…?!私が好きな作品でこういう機会があったら、ぜひ購入してみたい!

※参考文献

①株式会社メルカリ (CEO伏見さん)

どんなことをやっているか
パ・リーグ6球団として初めてNFT事業で連携し、パ・リーグ6球団の名場面やメモリアルシーンをコレクションできる「パ・リーグ Exciting Moments β」の提供を開始。試合映像を使ったNFT事業にスポーツリーグが参入するのは日本初の試み


※出典

通常の試合の公式映像はダウンロードが禁止されているが、新サービスを利用して購入した動画コンテンツは専用サイトからダウンロードすることで、自分だけのコレクションとして保有できる。

何ができるか
第1弾として「Series 1-'21 Season Best Players(シリーズ 1-'21 シーズン・ベスト・プレーヤーズ)」では、21年に活躍が目立った選手の動画を中心に18コンテンツが販売されたそうで、動画コンテンツには、シーンや選手に応じて星(レアリティー)が付いており、星4つは20本、星3つは50本、星2つは100本の数量限定となっている。価格は2,000~2万5,000円(税込み、以下同)で、収益の一部は選手にも還元されるそうです。
私は個人的にもプロ野球が好きなのでこれは激アツかも…!具体的にテレビのプロ野球実況などで放送される動画とどんなところが違っているのか、どんなレアシーンなのかは見てみたいなぁと思いました。選手に収益が還元されるのも嬉しい!

※出典

持続可能にするためにどんな工夫が必要か

登壇者の皆さんの話をまとめると、「プラットフォームを日本で作るのは法務上、税務上難しい=トークン発行が難しい」ということでした。コンテンツの販売は問題ないけれど、コミュニティー自体をプラットフォームにする、とかまで踏み込もうとかすると難しいそう。
まさにこの壁が日本のNFTへの参入が出遅れている原因の一つにもなっている可能性があるそうです。
だからこそ、アカツキ熊谷さんが仰っていた「事業としてNFTを見た時に単発で大きなプロジェクトを立てることよりも、何本当てられるか、ソシャゲに近いものになっている。定期的にコンテンツが発生するものが、NFTに向いているのではないか」という言葉にとても納得しました。

まとめ

私がグッときたのが、登壇者の皆さんが仰っていた「まずは我々が実験台になる。そしてエンタメ業界の人にとっての“難しそう”という印象を徐々に無くしていきたい」という言葉。まだまだトライする会社が多くはないからこそ、率先して挑戦していきたいという話を聞いて、ワクワクが止まらなくなりました。

きっと私のように、これからNFTに触れ合っていくような場合は、今回登壇された企業のサービスのようにキャラクターやアニメなどのIP、芸能、スポーツなどのサービスを通してまずは「NFTで遊ぶ」という感覚が大切なのではないかと感じました。

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Web3 Conference Tokyoレポ③ 3月10日公開予定!

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