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異業種からの転職で得た経験をもとに追求するEmployee Experience

まずはご自身の自己紹介をお願いします

FuturizeでBack Office, EXを担当しております、木下友佳(きのしたゆか)です。
社内でもプライベートでもゆかぴと呼ばれています。

駅まで車で15分、電車は1時間に1本、玄関の鍵は閉めない家のほうが多く、野菜は買うものではなくもらうものという長野県は下條村という田舎の村の出身です。海を見ると異様に興奮し、山を見るとやけに落ち着きます。笑

田舎では山を持っているのは割とスタンダード。おばあちゃんと。

私のこれまでの経歴はちょっと変わっているかもしれません。少し長くなりますが、全てが今の自分に繋がっているため、上京して以降を順を追って説明できればと思います。

短大進学を機に上京。
「The都会」を感じたかった当時18歳の田舎娘は、ファッションの街・表参道で2年間のキャンパスライフを過ごすうちに美意識が感化され、美容室で働きたいと思うようになります。
しかし美容師免許を持っているわけではなかったので、新卒で都内の美容室にレセプションとして入社したのが最初のキャリアのスタートです。
3年ほど勤務しましたが、美容業界は華やかなイメージとは裏腹に体育会系なのでメンタルと対応力が鍛えられました。笑
しかし、美容師として入社した同期たちはどんどんスタイリストに近づき、焦りを感じ始めたのと同時に、頑張ってもなかなか目に見える形で認めてもらえない(昇給がしにくい)現実があり、最初の転職を決意します。

何かこれといった資格があるわけでもないので、とりあえず資格がなくてもできる且つ興味があって全国各地で働ける仕事を考え、次の仕事は歯科助手を選びました。
医療業界で毎日新しい知識が学べ、患者さんとのコミュニケーションも楽しく、刺激的な日々でした。歯科助手として3年ほど経った頃、年齢も20代後半となり今後の人生やキャリアに漠然と不安や迷いが生じ、心身の不調も感じ始め、ここで突然仕事を辞めます。この時期を「迷走(瞑想)期」と呼んでいます。笑

振り返ってみれば当時の自分は、
・それまで「目の前にある興味があること」を仕事にしてきたこと
・自分がいいと思ってやっていることがなかなか評価されにくい環境にいること

といった状況が原因となり、社会人としてくすぶっていたのだと思います。

迷走(瞑想)期を1年ほど過ごしたあと、暇そうな私に知り合いが前職の社長の秘書的なポジションをやってみないか?と声をかけてくれ、ベンチャーのLOBというアドテク会社でアルバイトとして雇っていただくことになりました。今思えば、間違いなくこれが私のターニングポイントです。

当時の私は、PCの電源の入れ方を確認するほどに本当にやばいレベルだったのですがそんな私とは裏腹に、一緒に働くメンバーは技術力も人間力も高く尊敬できる人たちばかりで「早くこの人達の役に立ちたい!」「成長できる千載一遇のチャンスだ!」という気持ちで、がむしゃらに頑張ったことを今でも覚えています。
できることが少なかったため、それまでの業界で培った「コミュニケーション」や「気遣い」を武器に捻り出す日々の連続でしたが、そんな姿を認めていただけたのかだんだんと任せてもらえる業務が多くなり、なんと数カ月後には正社員にしていただけました。
それまで中々評価されにくい環境にいたため、自分の行動を評価していただけたことはそれまでに感じたことのない喜びと衝撃で、本当の意味での働くことの楽しさを知ることができたように感じました。
また「好きなこと(興味のあること)」が仕事においては必ずしも自分に向いていることとは限らないことを学びました。

LOB時代。オフィスでみんなでしょっちゅう卓球してました。

実は「Employee Experience」という概念に出会ったのは前職LOBでのことです。
約3年間、人事・経理・労務といったバックオフィス業務を担当するメンバーとデザイナーが一緒になった「EXチーム」を立ち上げ、その一員として常に「従業員にとってベストは何か?」を考え実行し反省して過ごしました。
マニュアルがなく、ハッキリした正解も無い分、仲間たちと一緒に泣いたり笑ったりの濃密で忘れられない時間で、振り返ってみれば自分たちのEmployee Experienceにも直結していました。
その後、前職のLOBは大企業に買収され、当時のどベンチャーな感覚を一度味わってしまった者からするとどうしてもそこにとどまっていられず、Futurizeに新たな挑戦を求めてやってきました。

入社をした理由、きっかけを教えてください

入社のきっかけはズバリ「リファラル」です。
代表の奥さん(デザイナー)と前職の同僚で、Futurizeを紹介してもらいました。

私はLOBがまだほんの3、4人ほどの小さな組織だった頃に入社したこともあり、大企業に買収され、ベンチャー独特の意志決定のスピード感やオリジナリティが消えていってしまうような感覚がとても寂しく、同時に自分がここでできることはやり切ったとも感じていました。
そんな折、普段からよく飲みに行ってはいろんな相談をさせてもらっていた代表の奥さんに「ゆかぴさん、Futurizeどうですか?ちょうど組織も拡大していこうとしているタイミングみたいですし、バックオフィス第1号としてぜひ!」とお声がけいただいたのです。

それまでの働きぶりを認めてもらえたような気がして心から嬉しく、とても光栄なことだし挑戦してみたい!と思う反面、私なんかが務まるのか?と感じた記憶があります。

当時の自分は、というか私の性格上「自信がない」のが特徴で(元上司からも言われていました笑)

・未経験でこの業界に入ってからまだ決して経験が豊富とは言えない状態だったこと
・それまでチームで仕事をしていたため1人でバックオフィスをやることに不安があった
・ちょうど持病が発覚し、健康面や人生設計でも不安があった

といったネガティブな気持ちも正直ありました。
そんな中、瀧嶋と一緒に飲みに行った際に正直に不安を打ち明けました。すると、
・働き方は必ずしも正社員フルコミにこだわらなくても良い
・状況に応じてその都度いくらでもやり方は変えられる
・もし長期で離れることがあっても戻ってこられるようにする
・Futurizeは柔軟にできるのでもっと柔軟に考えてよい

といった説明をしてくれて、最後に「時代は2020年ですよ。大丈夫です!!」という力強い言葉が返ってきました。
この言葉に背中を押され、Futurizeに入社することを決意しました。

今はどんな仕事をしているのでしょうか?

経理・労務などのバックオフィス業務、社内イベントの企画・運営といった組織開発にあたる業務など、開発とデザイン以外はなんでも幅広く担当しています。(もちろん士業の方々や記帳業務を担当してくださっている方の力をお借りしつつですが)

しかし、どれも従業員にとって大切で組織に所属している価値に直結するため、自分の仕事は「EX = Employee Experience の向上」というのが一番しっくりきます。

私がFuturizeに入社してまず取り組んだことの一つに、就業規則の改定と新制度の策定があります。
瀧嶋の「こういう組織にしていきたい」をある程度ヒアリングした上で、調査・アイディア出しをし、顧問の社労士さん・税理士さんとも相談しつつ、2ヶ月ほどの期間で新しい体制を作りました。この時の大きな変化として「フレックスタイム制の導入」がありましたが、メンバーから働きやすくなったというポジティブな声を聞くことができ、とてもやりがいがありました。
これはベンチャーあるあるだと思うのですが(笑)最低限の規則やルールしかない組織のほうが多い中、少ない人数でもある程度のコストを掛けて取り組ませてくれた代表の瀧嶋はすごいと思います。

頑張ってDIYしたグリーン多めのオフィス。

最近ではMintoのグループ会社となったことによって、コーポレートチームの皆さんや組織開発の方々とやり取りすることも増えました。
連結決算に向けたMtgに参加したり、合同交流会の運営係を担当したり、新しい仕事を任せてもらえているため、さらに成長させてもらっています!

仕事をする上で大切にしていること・こだわりを教えて下さい。

いつでも「つなぎ役」であることです。

これは数年前、留学している友人(前職で仲良くなったエンジニア)を訪ねてカナダに行った時に出会った言葉が大きなキッカケとなっています。
当時、彼女がステイしていたホストファミリーのお家に何泊かお邪魔させてもらったのですが、その時のホストファザー(すでにリタイアしていましたが彼も若い頃はエンジニアだったそうです)とどんな職場でどんな仕事をしているかといった会話をしているとき、 "You are glue(糊)!!" と言われたのです。
振り返ってみれば「従業員のみんなのため」とがむしゃらにやっていたその時の自分が明文化され、果たすべき役割・進むべき方向が定まった気がしました。

それ以来、自分の軸ができたことで、迷いが生じたとしても立ち戻って意志決定ができるようになり、人と人をつなぐ役割を自分がするべきで、そうすることによって組織が良くなると信じて仕事に取り組めるようになりました。

自分は従業員という立場ではありますが、経営者の考えと従業員の気持ちのどちらにも寄り添える存在でありたいと思っていますし、それがEmployee Experienceに繋がるのではないかと思います。

また、Mintoのグループ会社となってからはより一層その気持ちが強くなりました。組織間の橋渡しがしたいと思い、Slack上で様々な依頼をさせていただいたり、一緒に取り組むイベントの運営に参加させてもらったりと自分なりにできることを見つけて取り組んでいます。

仕事をする上で何をやるかはもちろん大事です。しかし私にとっては「誰とやるか」の方がより大切です。自分と仕事をしてよかった、また一緒に仕事をしたいと思ってもらえることが自分のキャリアにおいての目標なので、これからもこの意識は忘れずにやっていきたいです。

Futurizeのいいところを教えて下さい!

ずばり「仕組みで解決」ができるところだと思います。

例えば、面倒な勤怠はSlackの特定のチャンネルで「おはよう」「お疲れ様」「X月X日 有給休暇」などとつぶやくだけで出退勤や休暇の登録が完了します。
また、自社開発したサービス上で今月どのくらい稼働しているのか、有給休暇がどのくらい残っているのか、といった働く上で知りたい情報をシームレスに確認することが可能です。
思いを形にしてくれるエンジニア・デザイナーがいるFuturizeで働ける特権なので、本当にありがたいです!

自社サービス「Futurama」では働く上で知りたい情報がひと目で分かります!

また、これは制度を作った側の自画自賛になってしまうのですが(笑)かなりいい福利厚生が揃っています!

・産前産後休暇・産後パパ育休期間の給与実質100%保証
・有給休暇とは別に本人やその家族・パートナー・ペットの体調が優れないときに使えるリカバリーチケット休暇(1枚=半休として使えるチケットが毎年20枚配布されます!)
・不妊治療の費用サポート(パートナー含む保険治療範囲内で月5万円まで)
・歯科クリーニング費用サポート年4回(歯科助手時代に学んだ予防歯科の大切さを落とし込むことができました!)
などなど…

まさにワークライフバランスを整えやすく、ピンチのときこそ寄り添える組織でありたいという願いが反映された「仕組み」を揃えています。

実は「仕組みで解決」は入社してすぐの頃に代表の瀧嶋が言っていた言葉です。
「人間は不完全であるがゆえに仕組みで解決してみんなで幸せになろう」という考え方にハッとさせられ、さすがエンジニア!と思い、最後にどしっと腹落ちしたことを覚えています。これは、いいサービスを世に送り出し続けてきた技術力のあるFuturizeに自然と根付いている感覚だとも思います。

Mintoと合流してからどうですか?

前述のとおり、前職で会社が買収されたこともあり、ありがたいことにM&Aの経験は人生で2度目です。会社の意志決定には絶大な信頼をおいているものの、正直「買収されるのは良いことばかりではない」ことを身を持って経験しているがために、多少なりとも不安はありました。
しかし実際には変な摩擦など一切なく、Minto全体でウェルカムな雰囲気も醸成してくれていて、正直良いことしか起こっていません。そして一緒に取り組むプロジェクトもどんどん始動していて、これからますます良くなっていく気配を感じています!

Mintoは代表の水野さんはじめ役員陣がとてもいいマインドをお持ちで、メンバーとの距離も近く(社員が役員をイジりにいくくらいの距離感w)Slackや全体Mtgでのやり取りなどを見ていて、とても心理的安全性の高い組織だと感じています。
良いことはしっかりと言語化して「良い!」と褒め合い、お互いのことをリスペクトしていて、楽しみながらも着実に実績を積み上げているプロ集団というイメージで、Mintoのコアバリューである「全方よし」を日々目の当たりにしています。
表現が難しいのですが、Mintoは血が通った温かみのある組織だと感じているので、一緒になれて本当に良かったと思っていますし、カルチャーもFuturizeとマッチしていると思います。勢いのある集団にいい意味で巻き込んでもらい、進むべき未来に一緒に進んでいけそうでワクワクしつつ、今後はFuturizeの存在感も出していってお互いに刺激し合えるような関係性を築いていきたいですね!

 最後に一言、お願いします

私はこれまで様々な業種・業界を経験してきました。だからこそ、こんなに気持ちよく働ける職場はなかなかないのではないかと思っています。
それは単純に「福利厚生が良い」「残業が少ない」といった表面的なことではなく、何をするにも「本質的な意志決定の上に成り立つ組織である」ということが大きいと思っています。
Futurizeに入社してから、自分の力で考えて実行する機会もたくさん与えてもらえたことでとても成長させてもらえたと感じていますし、その成長はしっかりと評価してもらえる環境です。そして、多少失敗しても「ドンマイ!次に活かそう!」といったカルチャーも根付いています。

スピード感を持って仕事を進めたい方、なんとなく今の組織で伸び悩んでいるという方、オン・オフ切り替えて充実した人生を送りたい方、いくつになっても成長痛が欲しい方(笑)ポジション関係なく共に高みを目指していける仲間たちが待っていますので、是非一緒にやっていきましょう!!

株式会社Futurize会社HP

Wantedly

MintoおよびFuturizeでは一緒に働いてくれる仲間を募集しています!ご興味をお持ちいただけた方はぜひご連絡ください!


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