【中国コンテンツ最新事例】クラウドファンディングで2億3000万円集めた日本のキャラクター
クオン(※)中国支社代表の佐藤です。
(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。
中国では長らくブラインドボックスのブームが続いています。
先月は日本のキャラクターのおやさい妖精のブラインドボックスが、クラウドファンディングでなんと2億3,000万円を集め、大成功でプロジェクトが終了しました。
今回はこちらについて詳しくご説明させていただきます。
おやさい妖精とは
実家の農業を手伝いながらイラストレーターとして活動するぽん吉さんが描く野菜と動物を掛け合わせたキャラクターです。
野菜が苦手な子どもたちに野菜を少しでも好きになって食べてもらいたいとの思いから、2020年の初めからTwitterにイラストをアップし始めたとのことです。
イラストレーターぽん吉さんのTwitterは約12万フォロワーを抱えており、本も販売されるなどおやさい妖精はもちろん日本でも人気ですが、中国でもかなり人気のIPとなっています。
中国での運営会社
おやさい妖精は中国ではdodowoという中国企業によって展開されています。dodowoは若者をターゲットとしたキャラクターグッズの製造・販売を行う会社で、おやさい妖精のライセンス権を取得しています。
おやさい妖精の他には、WeChatスタンプで人気の蜜桃猫(日本名:ももねこ)や、Douyinで人気の猪小屁のライセンス権を取得しており、オンライン発のIPを積極的に展開していることがわかります。
クラウドファンディングの結果
dodowoはおやさい妖精の権利の取得後、2021年2月よりビリビリのプラットフォームでブラインドボックスのクラウドファンディングを開始しました。
開始するとすぐにゴールは達成しましたが、dodowoはどんどん新たなゴールを設定していき、開始から18日間で1,000万元(約1.6億円)を突破、現在は終了していますが最終的には1,390万元(約2.3億円)を集めました。
中国のクラウドファンディングでは最初のゴールは比較的達成しやすい金額を設定し、その後プラス◯◯元で限定商品を追加でプレゼントなど、何段階かゴールを設定することにより成果を最大化するプロジェクトが多いです。
おやさい妖精のクラウドファンディングもこの戦略が取られており、最終的には11段階のゴールが設定されていました。
なぜ流行ったか
中国では菜狗(野菜犬)という言葉がネット用語として流行っていました。
また、ビリビリに動画をアップしている3Dフィギュアクリエイターが、ファンアートとしておやさい妖精のフィギュアを製造し、動画を投稿しました。その動画がバズり、おやさい妖精は中国で人気になりました。
今回のクラウドファンディングもビリビリのプラットフォームで行われ、結果的に2億3,000万円を集めることができました。
クラウドファンディングに関する記事はこちらでも詳しく記載していますので、ぜひ読んでみてください!
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参考および引用元
http://www.idodowo.com/sy
https://weibo.com/u/7550483910
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