会社づくり、事業づくりに立ち会える。創業メンバーでありアートディレクターの私が思う、Mintoでの仕事の魅力
Mintoは、2022年1月にクオンとwwwaapという2つの会社が統合してできたアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。
統合をしてからというもの、ユニークな才能を持つ社員が続々と入社しているMinto。今回は、Mintoで働く人へ自身のキャリアやMintoへの入社理由についてインタビューをしてみました。本記事では、 IPプロデュース局 webtoon部 部長の宮永佳祐(みやながけいすけ)さんを紹介します。
まずはご自身の自己紹介をお願いします
Minto IPプロデュース局 webtoon部 部長の宮永佳祐(みやながけいすけ)です。
2012年1月、旧クオンに入社しました。ほぼ創業メンバーとして、Minto の現CEOである水野さんと一緒にやってきました。
クオン初期の役割は、全商品のディレクター、仕様作成、社外クリエイターとのやり取りです。全ての商品に関わり、品質にこだわってつくってきた感じです。
Minto 以前はテクノードというスマホアプリ関連の会社で開発の統括、更にその前はコンシューマーゲームの開発プロデューサー/ディレクター/アートディレクターを長くやっておりました。
ゲームの最初のキャリアは「ドッター(ドット絵を描く人間)」で、1980年代後半、バブル景気の真っ只中…年齢がバレますね(笑)
入社をした理由、きっかけを教えてください
旧クオンの立ち上げ時に、代表の水野さんに誘われたのがきっかけです。
僕にとって仕事は、どんな仕事をするかではなく、「誰と仕事をするか」が一番大切なんです。
そうした中、水野さんが新しく会社を興す、そこで一緒にやってくれないかと問われれば、二つ返事で応えました。むしろこちらからぜひ、と言ったくらいです。
では、なぜ水野さんと仕事をしたいのか? それは自分にないものを持っている、自分では行けないところへ行ける、自分では気づけないことに気づかせてくれる。そして、水野さんも同じことを感じてくれていると確信できるからです。
商品やサービスを作っている際、僕は必ず一人一人のお客様の満足度が最高になることを考えます。水野さんは、少しでも多くのお客様に商品を届けることを考えます。これらは似ているようでいて完全に異なるものですので、自分だけでは両立できないんです。
自分の視界になかったところから鋭い意見をもらえる。こちらからもそれができる。
こんな出会いは人生でそうお目にかかれるものではなく、幸運だと感謝しています。
今はどんな仕事をしているのでしょうか?
『webtoon』は、縦スクロール型のスマホ閲覧に特化したコミックです。
登場した当初、「縦型マンガ」と呼ばれたりもしました。
しかしこの呼び方は全く的外れだと僕は思っています。
webtoonは、マンガではなく映像に近いんです。縦スクロールのみ=縦に繋がったフィルムストリップが画面に表示されている、と考えて頂くと解りやすいかも知れません。視線の誘導方法が、マンガとは根本的に違うんです。
しかも、”間” を読者が自由にコントロールすることができるんです。
じっくり感情に浸りたいシーンはゆっくり、スピードとテンポを重視したいシーンは素早く。自分の好きなように間を調整して楽しめる映像。常に持ち歩いているスマホで手軽に。こんなの、これまでなかったですよ。エポックメイキングな、新しい映像のカタチと断言してもいい。大きな可能性を感じています。
Minto webtoon部は、そんな新しい映像メディア『webtoon』を創る制作スタジオの立ち上げを行なっています。
制作作業は、原作制作からシナリオ、キャラクターデザイン、ネーム、線画、着彩、仕上げ、写植、タイトルロゴデザイン、書き出し…等々、多岐の工程で構成されており、各工程を専門のスタッフが支えています。その専門スタッフをまとめて作品世界を作る中心にいるのが編集者であり、webtoon部の主な構成メンバーです。
僕自身は、webtoon部の現場では、アートディレクターとして Minto STUDIO webtoon の仕様策定、各担当編集の連載内容の調整・練り込み、画面構成・VFXの指導・調整をしています。
僕は根っから “ものづくりタイプ” の人間なので、「お客様が喜ぶ」品質に徹底的にこだわります。故にワンオフの専用設計(=オーダーメイドの一品もの。ターゲットを絞って最高品質のみを追求する)が大好きですが、それが高じて量産性を二の次にする傾向があるのは…長所だよね?と自問自答していたりもします(笑)
年齢的に、体力面では辛さを感じることもありますが、紛れもなく幸せで、たまらなく楽しいですね。妻には「しんどそうだけど本当に楽しそうね」と笑われています。
部長としては、スタッフ全員が楽しく生き生きとストレスなく働ける環境づくりを行うことに注力しています。それぞれ違う各自の長所を最大限発揮して活躍できること、これが最も大事です。面白いものを作ってるんだから、自分たちが楽しく激しくやらなきゃ。「真剣に楽しくやろう、深刻にならず。長所を活かして」をポリシーとしてやっています。
自分たちの作った商品でお客様が一喜一憂してくださっている姿を目にした時は本当に嬉しく、刺激的です。ものをつくって提供するのがやめられない最大要因です。
また、後進が楽しみながらぐいぐい実力を発揮し、成長していく姿を見ると、心底幸せだなあと感じます。現場の連載案件を全て後進に委ねきり、僕は若手にアドバイスをもらいながら新規開発を行うような…状態を作りたいですね。
Mintoのどんなところが他社にはない魅力だと感じますか?
入社直後でも、また年齢も過去の経験も問わず、「可能性を見出して大きな裁量を持って仕事をすることができる」点です。
そうしたことができる会社はもちろん多々ありますが、Minto のそれは一味も二味も違うと断言できます。
例えば、インターンの学生に、社員と同じ仕事を、同じ権限で実行させる、なんてのはMinto では日常的なことです。セキュリティー面だけには徹底して気を遣いますが、それ以外は全て自分で考え、決断して実行することができます。成功も失敗も全て自分次第。失敗を恐れて何もしなかったり、様子を見てしまうようなことが一番もったいない。会社としてそう考えているからできることです。こんなことができる会社、僕の30年以上のキャリアの中でも、ほぼ無いかなあ。
人によっては、裁量権の大きさに逆に戸惑うこともあるかも知れません。
ですが、決して放置されているわけではないとすぐに気づくハズですし、気づいてしまったら、面白くて仕方がないでしょう。
実際にそうやって活躍してくれている人を多く見てきています。
また、統合によって大きく変わったな、良い影響だな、と感じられるのは、「お互いに持っていなかったものに触れ合えている」ことです。
本当にスゴいんですよ、「えっ!?」の連続で。自分の常識がいかに脆いかを、改めて毎日叩きつけられる。それに気づかされることがらの何と多いことか…!
水野さんと僕の話でも触れたような「自分にないものを持っている者同士の交流」が、全社的に日々起きている。これは紛れもない進化への足がかりでしょう。
まだまだ融合と呼べるレベルには到底達していないですが、やがて必ず来るその時を、今からワクワクして待っています。
最後に一言、お願いします
Minto は、歩き始めたばかりの会社です(前身となった2つの会社には、多少の歴史がありますが)。
まだまだ足りないことも多く、会社自体が日々学びながら脱皮し、成長していく、そんなフェーズにおります。
このフェーズにいる組織は、総じてカリスマがそのワンマンポテンシャルで強力に、ある意味強引に引っ張って行くケースが多いものですが、Minto は「皆が皆の言葉に耳を傾けて、理と情のバランスを取って」意思決定できる珍しい会社です。
だからこそ、一緒に会社を作っていくことができる、そこに立ち会うことができるんです。諦めることが少ない、と言うとわかりやすいかな。この興奮と刺激は、他では中々味わえないことです。
やる気のある人には、これ以上ない環境の一つだと思います。
まだ見ぬあなたと一緒に、5年後、10年後、もっと先の未来に向けてチャレンジできたら…そう考えるとワクワクします。
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