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【業界激震】チームJOKERの内部はどうなっているのか?【チーム紹介】

 (*開始数分間、茶番が貴方の人生のかけがえのない時間を奪いますが、暖かい目で見守ってください。耐えられない方は目次から本文へどうぞ)

「ここか・・・」

 喧噪も僅かにしか聞こえない繫華街のはずれ、途切れたネオンサインの看板からしていかにもくたびれた雰囲気のバーの前に立ち、呟く。

 建付けの悪くなったドアを開けて店内に入り、予め伝えられていた目印である鹿撃ち帽にフロックコートの人物を探すと、奥のカウンター席に座っているのがすぐに見つかった。

 若干の高揚を覚えつつ、その人物の隣に座る。カウンターの向こうの老いた店主から注文を聞かれ、「カシスオレンジ、オレンジ濃い目で」と答えた後、一拍おいて隣の男が視線を動かさないまま囁いてくる。
「刹那の」
 緊張を気取られぬよう、可能な限り落ち着いた声音を維持して符牒に応える。
「蝋燭」
 ごそごそと鞄らしきものをまさぐる音が隣から聞こえてきた後、少し厚みを持った封筒を手元に滑り込まされる。
 こちらの反応を待たず、男は数枚の紙幣をカウンターに置いて席を立ち、何事もなかったように店を出ていく。
 ぎいぎいと音を立ててドアが閉まるのを聞きながら、丁度出てきたカシスオレンジオレンジ濃い目(それはもうバヤリースなんよ)に口を付けつつ、封筒の中身をあらためる。
 中に入っていたのは、Discordのチャット画面と見られる画像の写真複数枚だった。
 自分がこれから目にするのは、デュエプレ界最大のブラックボックス……否、その規模はもはや銀河、ブラックギャラクシー……語感がもう一声欲しいのでブラックギャラクシーハリケーン……であるという感慨に打ち震えつつ、意を決して内容の精査にかかろうとしたその時。
 ふと、男が立ち去った後のカウンターの上に、紙幣に紛れてカード状のなにかが置かれていることに気づく。不審に思い手にとってみると、それは1枚のトランプのカードであった。
「やられた……」
 ある種の確信に駆られながらぼやきつつ、カードを裏返し表面を見ると、果たしてそれはこちらを嘲笑う道化師のカード、

JOKERであった。

チームJOKERとは?

 2020年2月より活動が確認されている最古参デュエプレチーム。以後、複数のランクマッチ最終1位称号獲得者を輩出・数多の新デッキタイプを考案/普及させるなど、その活躍を指折り数えるには両手では足りない。
 直近の活動としては、Twitterアカウントを持つデュエプレユーザーの投票によって出場者を決める『Chase The Heroes Arena』を今年8月に主催し、ユーザー界に24時間テレビ~愛は地球を救う~ばりの一体感をもたらした。

 そんな、外から眺める分にはある種五月蠅いばかりに眩いJOKERだが、対照的にその実態―――チーム内部で一体どのようなやり取りが行われているのか?―――については余りにも情報が少ない。FBI,MI6,CP9,EPR…世界中の名だたる諜報機関が数多くの密偵を潜入させたが、生きて帰ってきた者は一人もいない、とまことしやかに囁かれている。
 本稿は、その核心に迫る調査記録である。この先はくれぐれも自己責任で鑑賞されたい。

メインチャット

 「まず本丸から攻めよ」。私の好きな言葉です。ということでいきなりメインチャットから見ていく。チームDiscordが一番盛り上がるのはランクマッチ最終日であろう、という相場を念頭に、前期ランクマッチ(ディアボロスZカップ)最終日のログを辿っていく。
 推察するにそこに残っているのは、おそらく緊張感が極限まで張り詰め、画面を貫通して怒号が飛び出てくるようなストロングワードのオンパレードのはずである……。

 すまん、緊張感どこ???

24時を回ったのち、謎の古代遺産の話で盛り上がる一同

 脳内西田(笑い飯)が高らかに叫ぶ。「思ってたんと違う~~~~!!!」

プレイング

 気を取り直して別のチャンネルのスクショを手に取る。「#プレイング」は、実戦で悩ましい盤面に遭遇した時にリプレイ画像を上げて他メンバーと検討するチャンネルのようだ。

 ま、まじめ~~~~~~
 高低差で耳キーンなる~~~~~~~~~(フット後藤)

 ディアボロスZカップ(2022/6) AD1位を獲得したくろまくがかねてから噂されていたとおり、言語化能力の鬼であるということの傍証になろう会話ログだ。

デッキ構築

 また、「デッキ構築」のカテゴリーではデッキタイプ毎にチャンネルが設けられており、構築論などはそこで各個に議論されているようである。 
 JOKERメンバーの活動を逐次チェックしている諜報員には既知のとおり、14~15弾環境ではラッカ超次元ビートを愛好しているメンバーが多いようである。
・14弾黎明期にakira(Discord上の名前は『海月』)がラッカ超次元ビートの雛形(といいつつほぼ完成形)デッキリストをtwitterに投稿、その後爆発的に普及
・15弾環境のバトルアリーナ8thにて、じょん(Discord上の名前は『ミノマル』)がラッカ超次元ビートを使用して予選スイスドローを突破
・前回大会(バトルアリーナ7th)ファイナリストのポニーも8thでは同じくラッカ超次元を使用

 以上を念頭に置いた私は、「#超次元ビート」のチャンネルを覗き込む。

 想像以上に激論が交わされていた。このようにしてカード一枚一枚の採用意図・強み・弱みを逐次言語化していくことでしか、「ブレない」デッキ構築はなしえないのじゃ(物知り博士bot)。

EXTRA

 さて、ここからは全国の読者の皆様から寄せられた様々な疑問を解消していくコーナーである。

  Q.ヨウスケはなぜ速攻一筋なのに毎期強いのか?

 速攻の名手として知られているヨウスケだが、一旦冷静に考えてみよう。いついかなる逆風の環境でも速攻デッキだけを使用して毎期安定した成績を残すには、何かとんでもない秘密があるはずである。
 ヨウスケの発言が残っている画像を探すと、「#憤怒の間」というけったいな名前のチャンネルの画像が見つかる。期待を胸に内容を確認すると……

 おブチギレあそばしなされておられる~~~~~~~!!!

 どうやらチームDiscord上で怒りエネルギーを爆発させて冷静さを取り戻すことで、ゲーム中の集中力を保つというメカニズムだったようだ。

(訳者注:『#憤怒の間』はSNS上には出せなそうな魂の慟哭を書き込むチャンネルです。自分一人の内に溜め込むだけだと崩れてしまう心身のバランスをこのようにして保っているわけです。これがメンタリズムです)

  Q.ゴンティアのデッキビルド力の秘訣は?

 デイガダブルゲート、サバイバー天門など数多くの新規デッキを生み出し、名デッキビルダーとして銀河の果てまで名を轟かすゴンティアのデッキビルド力の秘訣はなんなのか?

 その謎を探るため、我々調査隊は彼の個人チャンネル(思い立って組んだデッキリストを貼って他のメンバーにコメントをもらったり、日常のことを書いたりする用途のようである)へ飛んだ……。

(※昨今のコンプライアンス意識の高まりを受け、会話内容の一部を伏せております)

 つまり……ビルドしてたのはデッキリストじゃなくてお〇ん〇だった……ってコト!?(新ジャンル、汚いちいかわ)

終章

 「……ふう。」

 一通り画像に目を通したところで、情報処理能力に限界が来た。思わず椅子の背もたれに深く寄りかかり、ため息を吐く。店内を見回すと、気づけば客は私一人だけになっている。
 しばらく放心していると、手持ち無沙汰を持て余していたであろう店主に話しかけられる。

「お客さん、そんなに一心不乱になにをご覧になっていたので?」

 どう返答しようか考えるのは数瞬、ごく自然に出てきた単語を言葉にする。

「他愛のないおっさんたちの会話だよ」

~終~


 ……はい、というわけで(編集点)、
 私の所属するチームJOKERの、チームの雰囲気紹介noteでした。あれっ、最初に言ってませんでしたっけすいませんはっはっは。
 JOKERは活動歴が長いながらこれまでチームメンバー紹介などを対外的に一度もやっておらず(恥ずかしがり屋さんが多いため)、気づけば普通にメンバー紹介するタイミングを逸したまま、ここまでやって来てしまいました。

 ……という経緯があり、今回は他チームとはほんの少しだけ違う趣向でチーム内の雰囲気を紹介させてもらいました。

 このnoteで見ていただいた通り、JOKERは基本的に自由な雰囲気のチームです。お互いに励ましあい・称えあいながらデュエプレをしています。今回は紙幅の都合で、会話ログに登場したごく一部のメンバーしか紹介できませんでしたが、他のメンバーもそれぞれの目標に向けて日夜取り組んでいます。

 個人的な体験談としては、私(クアルト)が最終レジェンドを初めて達成したのはチーム所属後でしたが、最終日24時まで一緒に100位ボーダーを見守ってくれて、本当に心強かったのを今でもまざまざと覚えています。

 そして、そんなJOKERはなんと現在新メンバーを募集しております(〆切:9/18 23:59まで)。メンバー一同、熱心なご応募お待ちしております!!!

 一緒に楽しくデュエプレしようぜ!!!!

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