見出し画像

大喜利が得意。でも大きな声で言わないで・・

あちこちオードリーで、若林氏が「日向坂はバラエティができるとか大喜利が得意とか言わない方がいい。ハードルが上がるから。それはライターやネットも悪い」という主旨の話をしてました。本当にそう思います。

前にも書きましたがバラエティに強いアイドルというのは、もう芸人の一歩手前くらいになってなければ無理で、それがかつてのアイドリングの残党だったり、今なら渋谷凪咲みたいな人なわけです。つまりバラエティが主戦場で生きていくという覚悟を持った人たち。

それに引き換え、日向坂のメンバーはやはり「アイドル」であって、恋バナはしない、下ネタはしない、引くほどの変顔も見せない、プライバシーを切り売りしない、歌とダンスと握手会とファンとのメッセージやライブなどのコミュニケーションを大切にし、あくまで品のある立ち居振る舞いが基本なわけです。

でも自分たちの冠番組を持ったときに、サンドウィッチマンや小籔千豊やオードリーなどに鍛えられていくうちに、「ここが私の生きる道」とばかりに頑張った結果が、大喜利で必ず答えを書く、参加する、というスタンスをつくったのでしょう。結果としてファームで鍛えられた若手がやがて一軍で活躍するように彼女たちは他の坂道グループにはない個性を発揮しはじめたことは誰もが知るところです。

とはいえ。それはあくまで「アイドルとしては」というフィルター付きの話。あちこちオードリーでキャプテンが話してたように、制作スタッフはひなあいとかを見てキャスティングしたとしても演者は知らないので「生意気な。なんぼのもんじゃい」と構えたとしても不思議ではない。なにか面白いことをやれ、他にはないのか、ほうその程度か、というアウェーな風が吹いてたのを実際に見たことも一度や二度ではない。

だから。外番組に彼女たちをキャスティングするPやDの皆さん。過剰な期待で彼女たちを潰さないように。その試練を乗り越えなければという意見も聞くけど、別に彼女たちはいまバラドルをやりたいわけでもあるまい。あくまで自分達の存在をより知ってもらいたいという想いで頑張っているはず。ゆめゆめ追い詰めないように。

今日、ラヴィットで松田好花が泣いた。あちこちオードリーで「大喜利番組化しているあの番組でどう振る舞えばいいのかわからない」と話し、若林氏に「思ったことを言えば川島さんは必ず拾ってくれる」「考えて悩んでいること自体が面白いから大丈夫」とアドバイスされてたが、それがまさに来てしまった感じだ。若林氏の言う通り、川島氏の卓越した技術で笑いになったけど、若いアイドルが番組の企画にどうやったらうまくはまるかを計算しながら最適解を出すのって本当に難しいはず。泣いている彼女を見て少し胸が痛くなった。俺たちは彼女たちに一体何を期待してるのか。どんな十字架を背負わせているのかと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?