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「職業欄:アイドル」になるべくしてなった女子

齊藤京子が卒業を発表した。実は一番最初に個人写真集を出すのではないか、一番最初にドラマの主役をやるのではないか、そして一番最初に卒業するのではないか、そう思っていたのが齊藤京子だった。このどれも実現しなかったが、そのルックス、歌唱力、バラエティ対応力、演技力、どれをとってもひらがなけやきや日向坂の中で抜きん出ていた。だから渡邉美穂が写真集をいちはやく出したことにも驚いたし、他のメンバーがドラマにどんどん出てるのに単独で齊藤京子に主演オファーがないのが不思議だったし、これだけなんでもやれる人がいつまでも「グループ」にいてくれることに驚いてた。でもやはりその日はきた。

齊藤京子はアイドルである。ただのアイドルではない。アイドル中のアイドルだった。歌もうまいしお芝居もうまいしトークもできるが、なんでもできるからこそアイドル道をまっしぐらに歩む彼女の姿は凜々しかった。
少し身長が低いこともデメリットというよりかわいさに繋がってたし、ラーメン大好きキャラもバビ語もゲラもぶりっこも低音ボイスもキョコロヒーなどバラエティで見せる対応力もすべて彼女のアイドルとしての魅力を高め続けるのに寄与した。そんななんでもできる齊藤京子だからこそ不自由な事も多いであろう日向坂の1期生として一日でも長く居続けてほしかったなというのが今の正直な気持ちだ。御本人からすれば「いやもう十分でしょ」というところなのだと思うけれど。

以前、1期生にはまだまだ引っ張っていってほしいと書いた。1期生のエース中のエースの齊藤京子の離脱は今後の連鎖反応を起こすきっかけになるのかもしれない。そのことを考えるだけで憂鬱になる。しかしこれも彼女たちの自己選択する人生。いくらおひさまといえどそこまで彼女たちの人生に干渉することはできない。
ただ悲しみ、ただ惜しみ、ただ見守り、そしてただ応援するしかない。

年末年始の「乃木坂工事中」の期ごとの忘年会を見てると、良い意味で1期生とか2期生とかの存在がなかったかのように3期や4期や5期がのびのびとやっているのがよくわかる。これはこれで素晴らしいことだと思うけれど、日向坂に関しては1期から4期までのあの仲の良さがファミリーとしての一体感に繋がっている気がするのでこの構図やバランスは大幅に崩してほしくないなとは個人的に思う。しかし。もう山の上から転がってきた小さな雪だるまはどんどん大きくなって最後には人を呑み込むぐらいの脅威になるわけで、誰にもその勢いは止められないだろう。

くわばらくわばら。

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