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日記:ノイローゼで生活終了

 外の音が今日はいつもより煩くて、夜中でもあそこは仕事をしているからずっと音が鳴っている。自分は環境音に人一倍弱い。そのせいでノイローゼになりかけたこともあるほどに。どうだろう。今も同じなのだろうか。
 昨日の夜、寝る前に視界が不自然に明滅した。まるで切れかけの電灯のように。それから見た夢の内容はいつもよりずっと不穏だった。今日も夕方になると何度も視界の隅で残像が見え隠れした。この部屋には自分一人しかいないのに。
 とても蒸し暑いけれど、しばらくは部屋を締め切って、ルームフレグランスのむせかえるような芳香で部屋と肺を満たすことしか考えられない。
 この調子ではどうせ寝ても覚めても病む一方なのは火を見るより明らかだ。少し先の未来で病んでいると知っていながらそれを待つだけの時間の、なんと苦痛なことだろうか。

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