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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー感想

 先日息子と二人で、話題のスーパーマリオの映画を観に行ってきた。普通にネタバレあります。

息子との休日


 私自身は子供時代にファミコンでどっぷりスーパーマリオを堪能してきた世代。何なら、スーパーではないマリオブラザーズでの友人との死闘も当然経験している。スーパーマリオ、スーパーマリオ2はディスクシステムで。スーパーマリオ3では、たぬきマリオなど新しい変身も増え、ピノキオの家でのスロットに泣き笑いしたものだ。と、ここまでは大袈裟かもしれないが、少なくともマリオの進化、ゲームの進化とともに成長してきたファミコン世代であることは間違いない。

 そんな父である私と、ゲームはしたことないのにY
YouTubeでの実況などで世界観は把握できている小学校低学年の息子と。どちらも楽しみにしていた映画ではあった。

 映画自体、前評判としては好調で、世界的な記録も塗り替えたとの情報もあったが、まあ、息子との充実した休日の一つとしてそれほど期待もせずに向かったのだった。

結果、二人とも楽しめた。息子としてはゲームの世界観がそのまま映像化された感じでストーリーにも入り込めたようだったし、私としてもノスタルジーに浸り、小ネタなどに微笑みながら鑑賞した。

音楽

冒頭のシーン。クッパがペンギンの国を攻めた際のBGMでいきなり布袋寅泰が。世界的にはキル・ビルのあの曲としても有名な新・仁義なき戦いのテーマ。
 それに、ピーチ城でマリオが修行?するシーンでは、Bonnie TylerのHoldding Out for a Hero。日本的には、スクールウォーズのあの曲である。
 どちらも、日本的にも世界的にもわかりやすく、いわゆるベタな選曲。
 そのほかにも、a-ha や、AC/DCなどのあの頃の曲が流れる。マリオというゲームだけでなく、BGMでもノスタルジーを引き連れてくる相乗効果だ。
 スーパーマリオオリジナルのBGMのアレンジもよかった。軽快なピコピコ音から、ラップ、厳かなオーケストラと。顔色をどんどん変えていく。
 そして、クッパの弾き語り。映画を見終わった後でもずっと頭に流れ続けたピーチへの思いを熱く綴った曲「Peaches」。善悪は置いておいて、熱い想いは伝わった。
 ちなみに、私は吹き替え版で見たのだが、帰ってから調べると、海外版ではクッパの声は「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックがやっていたようだ。ネットにはジャック・ブラック自身が弾き語るPVまであって、面白良かった。


 この映画における音楽については下記のホームページが詳しいので参考までに記載しておく。

ネタバレ音楽解説『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を彩った名曲を考察

世界観


 息子も楽しめた一つに、ゲームの世界観がすごくうまく映画に取り込まれていたことが挙げられる。
 ゲームを映画化した際には、どうしても違和感を覚えることがある。それはおそらくゲームの世界は自分でコントロール可能な主観的な視点なのに対し、映画の世界は客観的で、うまく仕掛けが作動しないとその世界には入り込めないものだからだと思われる。
 その点、この映画ではマリオとルイージが水道管が壊れた現場へ向かうシーンではまさにスーパーマリオのゲームステージのような横スクロールが展開されたり、ピーチ城での修行シーンではそのまんまゲームステージだし、ドンキーコングとの闘いはスマブラの如く、ジャングル王国からキノコ王国へ戻るシーンはマリオカート。そして、最後のクッパとピーチ姫の結婚式のシーンはラストステージの縦スクロール。言わば、「穴に落ちそうな距離だけど、うまく飛び越えられた」「ここでいいアイテム出てきてくれ。と思ったら、残念なアイテムだった。」などゲームに出てくる障害物などをクリアする際のカタルシスを感じることができるのだ。 

小ネタ


 さらに、いわゆるファミコンを知っている世代やマリオの世界に詳しい人にうれしい小ネタが隠されている。
 冒頭にマリオとルイージがテレビゲームをやっているシーンがあった。画面は「パルテナの鏡」。その昔ディスクシステムで私もやったことのあるゲームだ。ゲームオーバーになった際の「ヤラレチャッタ」まで再現。微笑んでしまう。
 そして彼らの部屋にあった、ボクシング選手の絵。あれは確かマイクタイソンのゲームに出てきたキャラでは?と帰ってから調べてみたら、やはり「パンチ・アウト」のキャラだった。確かにあのゲームにはマリオが審判役で出ていた。
 その他にも、たくさんありそうだが、見つけられたのはこれぐらいだった。小ネタについては、下記ホームページが詳しいので参考に。 

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」54の小ネタ 青い火の玉は何? 細かすぎるトリビアまとめ

ピーチ姫強すぎ

 気になったのは、ピーチ姫が強すぎる。「マリオー。助けてー。」と言っていたのは一昔前。映画のピーチはなんなら当初のマリオよりも強い。設定はキノコ王国のお姫様というよりも国王。他国から自分の国を守らなくてはいけないのだから強くもなるだろう。
 今の時代を映しているなと思ったが、最近ではピーチを選択してゲームを始めることができたり、スマブラでも戦っていることを考えたらそれぐらい鍛えていてもおかしくないことに気づいた。

結論


 結論。親はノスタルジーを感じながら、子供はゲーム世界に入り込むイメージを感じながら楽しめる映画でした。
あと、USJに行きたくなった。

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