幼児と自転車で出かける時に気をつけていること

東京の都市部に住んでいると (僕は目黒区) 自動車を持つのが難しく、自転車はかなりの重要な移動手段である。なので、子供も早いうちから自転車乗れるようにしておくと色々楽。とはいえ、目黒区は日本で一番道が狭いらしく、大通りのようにビュンビュン車が通るわけではないが、細い道にもかなり車が通るし歩行者も多いので、幼児に走らせるのは簡単ではない。

実際に自転車で外に出かけられるようになるためには、
・自転車の運転技術
・交通ルールを守ったり、動き方を判断する技術
の両方が必要である。前者は最低限乗れるようになるのは必須として、後者が重要である。本人の判断力を養わないと、いつになっても遠出逆に早い段階で判断力を養うことができれば、かなり安心できるし、自転車だけでなく、一人で歩くときなどの事故の確率を下げることができることができると思う。

というわけで、安全を確保しながらなるべく早く判断力を向上させるために、気をつけていることを書く。

「安全第一」であることを出発前に意識づける

迷ったときに安全側に倒せるよう、事前に「安全第一」の大原則を説明しておいたほうが良い。たとえば、大人が先導しているときに距離が空いてしまっても、慌ててついてこようとしなくて良い、など。

また、特に最初は危険防止のため、強い指導がどうしても必要(大声で「止まれ!」と言う、など)。指導は必ず守るように、あるいは強い指導をされてもふてくされないように、事前に意識づけをしておく。

前から先導するのと、後ろからついていくのを使い分ける

基本的に安全に倒すときは、前から先導したほうが良い。(5秒に1回くらい後ろを向くことになるので大変だけど。バックミラーがあるといいのかも) そのときは、基本はみださずに真後ろについてこさせる。

一方で、危なくない道であれば、先に行かせた方が、判断力は養成されるので、慣れてきたらなるべく前を走らせた方がよい。

坂を下る時は先導し、上る時は後ろにつく

ブレーキはなかなか難しい。(もちろん、全くかけられなかったら公道を走らせられないが。)とくに下り坂の場合、初めは勢いがつき過ぎてしまうこともあるので、必ず大人が先導する。自分の場合は、「最悪止まれなかったら俺の自転車にぶつかるように」と言っている。あまりに安全側に倒すと進歩がなくなるので、安心を確保した上で、ある程度 (12km/h) はスピードを出せるようにする。

逆に、上るときは途中で止まりやすく、先導してしまうと気づかないうちに距離が離れることがあるので、基本は後ろからついていく。

指示を的確に / 難しい指示はしない

短い文で言えない指示はしない。幼児、左と右すら怪しいレベルなので、ちょっとでも難しいことを言うとキャパオーバーになって逆に危ない。「(歩道の)中に入って」とかも、車道の真ん中に行こうとしたりすることもある。

なので、実質的にほとんど瞬時にまともな指示はできないと思った方がいいかもしれない。危ないけれど簡単に指示できない局面では、諦めて「止まって」と言う。

歩行者が多い道は判断を任せ、なるべく口出ししない

都市部特有の、歩行者が多い道については、その時々の判断でぶつからない道を探して進めるようになるしかない。「このルートで行け」と毎回説明するのは、そもそも難しいし、他に応用できないので判断力が身につかない。

なので、僕は以下のようにしている。
・出発前に、「歩いている人には決してぶつからないようにする」という原則を伝えておく
・走っているときは、「前を向いて」「気をつけて」という声がけにとどめ、進むコースは基本的に自分で判断させる

道を横断するときは、降りて押すのを原則にする

乗り始めでよくやりがちなのが、横断中に乗り始めようとしてなかなか乗れず、横断に時間がかかってしまうパターン。普通に危ない。

なので、原則として「横断は素早く行う」ことを徹底する。そのために、はじめは「降りて押して歩く」というルールにする。もちろん慣れてきたら、減速して左右を見ながら、安全ならそのまま走って渡る、ができるようになる。

遅いときは「しっかりこがせる」

意外と気を抜くと 6km/h くらいの速度で走っている (ペダルを動かさずに止めている) ことがあり、これが常態化すると上達しないのと、このくらいの速度だと「歩行者より少し速い」というような、微妙に危ない状態になる。なので、特に危険がないのに遅いときは、「もっとちゃんと漕いで」というような声がけをする。

まとめ

別に自転車に限った話ではないのだけど、どこまで子供に任せてやるのかというのは割と幼児期の重要なテーマな気がしている。原則を中心にしつつ、個別事例はなるべく子供に判断させるようにしていくと、(最初は疲れるのだが) 上達が早いし、将来も含めたトータルでの安全性はより高くなるのでは、と考えている。事実、上の子はすでにわりと安心して乗れるようになったし、下の子も5歳の誕生日に自転車を買ってから1ヶ月、ちょっと遠目の公園まで行ってトータル6kmくらい走っても大丈夫な程度には仕上がってきているので、普通に家族で自転車で出かけられる日も割と近そう。

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