自分を成長させた言葉5つ(仕事編)

約6年半のキャリアを振り返って刺さったなと思う言葉を並べてみる。他にもいっぱいあるけど。

障害を出さないことももちろん大事だけど、出した後の落ち着いた対処の方が大事

新卒で最初に配属されたプロジェクトで障害出してわちゃわちゃしながら対処したあとに、エンジニアリーダーの上司に言われた言葉。

やっぱり新卒とかってイキっててナンボみたいなところがあって、でも徐々に現実を見せられていくんだと思うんだよなー。この言葉は障害を出してヘコんでた自分を救ってくれたと共に、その経験の差みたいのを痛いほど感じた。

lodash にプルリク出せるチャンスなのになんで出さないの?

これは、次に配属された新規のゲーム開発のチームで、同期の仲良い人に言われた言葉。

当時はlodash 2.4.1 というバージョンで数年間リリースが止まっていたのだが、ちょうどその時期3系がアクティブに開発されていて、この開発中の lodash 3系を使っていたんだけど、3系で新しく導入される遅延評価周りでバグが結構あってちょこちょこ踏んだりしていた。

けど、当時はOSSなんてほぼやったことなかったし、PRを投げようという発想はかろうじてあったが、すごいハードルが高く感じてしまっていた。そこに、件の友人の言葉。新規開発で結構忙しかったけど、それを言われて奮起して、ヒィヒィ言いながらPR投げた思い出。

このときの経験はその後のキャリアにもダイレクトに影響した。

まだ君の思ってる分の7割も実装終わってないと思うよ

同じ新規ゲーム開発で、僕はリアルタイムバトル部分を担当していたのだが、僕の見通しがあまりに楽観的すぎるのを上司が見かねて言った言葉。その時の自分の状態をぴったり表しすぎていて、言われた瞬間押し黙ってしまった覚えがある。

この時の上司は、提案したらだいたいなんでも一旦やらせてくれて、そのおかげで僕はそれまでの鬱憤を晴らすようにすごいたくさん実装したり、いろんなチャレンジをした。そんな感じで普段はずっと見守ってくれていて、ここぞという時にピンポイントな指摘をくれたんだと思う。

これはランチの最中で、どんな店だったかも覚えているのだけど、店の名前が思い出せない。道玄坂の上らへんで、和食で1000円くらいでバイキングのお店だったのだが、いまググっても見つけられなくて悲しい...。なくなっちゃったかな。

相手への敬意が足りないから信頼関係が作れていない

これは転職して2ヶ月後くらいの話で、インターン生たちのマネジメントに大苦戦していたときに斜め上のマネージャーから言われた言葉。実際はもっと丁寧に長文でフィードバックをもらった。

まずできることって、理論を押し通すことよりも、(相手が)ダメダメでも相手の成長を真剣に考えてあげて、相手のせいにせず我慢して全部尻拭いしてやるくらいにやってやる、ってところかなと思います。

この件に限らずだけど、いわゆる "自責" 、何か問題が起きた時に自分の視点でなにをすべきかを考える、というのが自然にできている人が周りにメチャクチャ多くて、すごく鍛えられたと思う。自分の問題として捉えた方がコントローラブルだから実は楽になることが多いのね。

そのタスクより、こっちのタスクにフォーカスしたほうがあなたの価値は高いと僕は思っています

目についたものをわちゃわちゃ全部やる病からなかなか抜けられなかった時に、1 on 1 で上司から言われた言葉。

コンテキストを説明すると、すでに持っている重要なタスクとは別の、上司の管轄じゃないタスクが出現して、それをやろうと思っている、と話したときに言われた。この時、上司がそのタスクを調整することも可能だったし、そうする方がマネージャーっぽい動きではあると思う。だけど、彼はあえてそうせずに、部下である自分の本質的な問題点を見抜いて、いわゆる "Iメッセージ" (私はこう思う) で指摘し、自分で考えさせた。

この後は真剣に悩んだ。おかげでそのあとの1年は徐々に良い方向に向かえたと思う。なんでもかんでも自分で持つ悪い癖をやめ、なるべく他の人を信頼して任せたり、自分で解決せずに他の人を手助けしてやってもらう、ということが少しずつできるようになった。

もっとも、重要度が高いタスクにフォーカスしきるというのはまだまだできてなくて、これからも追っていかないといけないテーマなんだけど...。

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書いてみて、これまで一緒に働く人に恵まれてきたんだなって心の底から思った。

noteの通貨流通量を増やしていきたい!!