Write note Every Day - noteを4週間毎日書き続けて分かった、「創作をはじめ、続ける」ことの難しさと楽しさ - #notemeetup
この記事は、 note engineer meetup #4 で行ったゲストLTの内容になります。
おことわり: 本記事は @qsona に文責があります。中の人ではありません。あくまでただの一ユーザーとしての意見です。
呼んでもらった経緯はこんな感じです。
noteを4週間毎日書き続けることに成功した
がんばりました!!!!
なぜ「毎日noteを書き続けてみよう」と思ったか
たまたま近所のスーパーマーケット(オオゼキ)で買い物してる最中に思い立ったんです。(全然関係ないけど、noteにはオオゼキの大ファンの方がいて、めちゃくちゃ面白いです)
...というのでは、さすがにあまりに理由になってない感じがしますが..。一番の理由は「noteというサービス自体への興味」だったと思います。
そこにも書いてあるのですが、チュートリアルでいきなり「続けるのが大事」というメッセージを強く出された、という体験も、続けてみようと思った理由の一つです。
ルール・制約事項
・「創作物」であること。創作物の定義は難しくてまだ自分でもつかめていないですが、とりあえず「自分が創作物だと思えればOK」としました。
・当日23:59までに投稿する。noteの継続は0時切り替わりなので、0時を過ぎてしまうと継続にならないので注意...!
記念すべき初回投稿
初回にしてほぼ過去最低PVの記事です。なんでこのテーマなのか全く謎ですね...!
どんなことを書いたか
一番のお気に入りは「マインドの低い焼物売り」というエッセイです。創作した感じがする。
一番読まれたのは、「"クソコード"は人格攻撃ではないのか」でした! 多くのみなさんのタイムラインにクソコードが溢れていたんじゃないでしょうか。おさわがせしました。
stats はこんな感じ。(3つめのだけ期間外です。) 合計PVが68k, note編集部のおすすめに2回ほど選んでいただきました。
編集部おすすめに選んでもらってnote内の流入が多かった「組織は話さないですよ」は、PVに対してスキの数が多くて良いですね。
何事も続けられない僕が、4週間書き続けられた理由と、阻まれそうになった要因
これは私見ですが、どういう時に続かないのかなって考えると、以下のような要因があると思います。
・書くことがない(ネタ切れ)
・大変すぎる
・読まれない
・叩かれる
続けるためにはその逆で、
・書きたいことがある
・気楽にできる
・反応がある
・心理的安全
という要因が揃うと、続けられるのかなと思います。ちなみに最後の心理的安全については、noteチームでは Trust & Safety と呼んでいて、同名の職能横断的なチームがあるほどに重視しているとのことでした。
ではこの4週間の間、その4つの項目を自分はどう確保してきたか、振り返ってみます。
書きたいことを作る
普段からネタをストックしておきつつも、当日書きたいことがあればそれを優先する、というようにしてきました。
また、「書くことを考える頭の隙間を作る」ことを意識してきました。意識したというか、続けるうちに頭が慣れてきた感じです。例えば、帰りの電車で今までだったらなんとなくTwitterを開いていたところが、何も見ずに、今日はなにを書こうかな、と考える時間になったりしました。
最後に、どうしても困ったら、「お題」を使いました。これは書きたい欲を高めてくれるよい機能だと思います!
気楽にやる
この記事に書いた通りです。あえて抽象化・構造化フェーズをすっ飛ばして、生煮えのまま投稿する、というスタイル。
一種の開き直りではあるんだけど、あえて相手に考えさせるということで、それも創作っぽさなのかな、と思ったりしています。それのせいで全然違う感じに伝わったりもしてしまったのだけど。
なお、登壇ではこの手は使えません! 短い時間で相手に伝えるのが大事なので、抽象化や構造化は必須です。
反応をもらう
良いフィードバックをもらうのは、間違いなく創作の燃料になりますね。僕の場合は Twitter で、よく見て反応してくれるフォロワーの方々がいて、嬉しかったです。また、note編集部のおすすめに選んでもらったのは励みになりました。
ただ、note内からのフィードバックは、わずかなコメントなどのみで、ほとんどなかったです。これについては後述します。
心理的安全性 (Trust & Safety)の確保
noteの世界は、本当に安全です。これは本当にすごいことで、プロダクトデザインや運営が素晴らしいのだと思います。
Twitter も、イメージ的には「友達の友達」くらいまでは、必ずしも好意的とは限らなくても、よく読んでくれて建設的なフィードバックを多くくれました。
ただ、そこからコンテキストをどんどん離れて拡散していくと、中には明らかな個人攻撃といえるコメントも多く目につくようになってきました。
続ける上で、障壁になったこと
上に書いた2つが、まさに続ける上で障壁になりました。
まず、note内からの感想・意見などのフィードバックは、ほとんどなかったこと。わずかなコメントと、2件の投げ銭 (1つはピ社の中の人からで、もう1つは嫁から...!) をいただくにとどまりました。
そして、フィードバックを得られる場所は、身近な人のTwitterの他には、「はてなブックマーク」に限られました。基本的に、はてなブックマークでホットエントリ入りした瞬間、人々は自分たちの好きなコンテキストでブックマークのコメントを書くようになります。その世界は自由で、たしかに多くのフィードバックをもらいました。その中には本当に有用なフィードバックもいくつかありました。
ただ、はてなブックマークはnoteとは違う思想のプラットフォームです。そこは、より自由を強調された世界観で、クリエイターファーストで Trust & Safety が守られるような世界ではありません。
内容を読んでないコメント、非建設的なネガティブコメントが多く、さらにそういったコメントがクローズアップされやすいという構造をもっています。
(ポジティブ・ネガティブかかわらず)数少ない有用なフィードバックを得るために、多くの意味のないネガティブなコメントを見るのは、すごく疲弊しました。最終的には、はてなブックマークの Chrome Extention を外しました。
noteの世界と外の世界
上で書いたように、noteの中の世界は、 Trust & Safety で守られています。けれど、現状すべての機能がnoteの世界で完結しているわけではありません。
特に、現状ではnote内だけではフィードバックを十分に得られない、と感じています。
フィードバックをいまよりも多く得られる機構が、noteの中の世界にできてくれると、安心を維持しながら、創作のモチベーションを高めて続けられるのかな、と思っています。
4週間、創作を続けてよかったこと
"Write Code Every Day" ... jQuery などの著名なOSSを産み出したプログラマーである John Resig 氏が、毎日OSSのコードを書く、ということを続けた話です。
これを t_wada さんが日本語で紹介されている資料が以下です。とてもわかりやすくて、勇気をもらえる話です。ぜひ目を通してみてください。
実は、今回4週間書き続けてみてから、この "Write Code Every Day" を見返してみて、驚くほど近い体験をした、と感じました。
・課した制約。「意味のあるコード」/「創作物として意味のあるもの」
・深夜24時前まで。全く同じ。(noteは0時切り替えで、0時を過ぎて投稿すると継続にならない)
・バックグラウンド処理。上でも書いたように、普段の生活の中の思考に、書くことを考えるのが入ってくるようになった。
・アウトプットの量による充実感。
など。そして "要するに筋トレのようなもの"。全く同じ感覚です。
さらにいうと、創作というのは、自分の思考そのものを書き出す行為でした。うまくまとまっていないけれど、自分の思考を世間に向けて発信するというのは、大げさにいえば、なにか生きる意味のようなものに繋がる気すらして、そういう充実感がありました。
今後について
なんとか4週間=28日間、毎日noteを書き続けることができました。このゲストLTをすることが決まって、それまでは頑張ろう、と思えたのが勝利の要因かもしれません。正直何回か危うかったことはあって、23:59に投稿して切り抜けたことが3回くらいありました。あと、嫁には迷惑かけたりもしました。
今後もできる限り続けたいのだけど、さすがにネタが尽きてきたり、キツくなってきたのも正直なところです。あと、文章ばかり書いていたら、コードを書きたくなってきました。
なので今後は、note か code のどちらかを書く "Write note or code Every Day" に挑戦していきたいと思います。がんばります!
Write note Every Day!
ということで、私のnoteを書き続ける挑戦の記録と、そこから得たものを書いてきました。
みなさんも "Write note Every Day" 試してみませんか? 見える世界がちょっと変わるかもしれませんよ。
noteの通貨流通量を増やしていきたい!!