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ソフトウェアエンジニアの新卒就活を考える

リクナビが話題ですね。僕は確か使ったことがなかったと思います。だいたい会社の新卒向けサイトから直接応募していました。しかしその中に、毎回メールの本文に生パスワードが送られてくるシステムがありまして、今思い出してもひどい話です。

多くの人が、新卒で選ぶ会社は重要だと言います。本当にそうなのでしょうか。僕にはわかりません、なぜなら1つの人生で新卒は1回しか経験できないので比較するのが不可能だからです。でも多分重要だと思います。

一般的には、年次が少ないうちは収入などの直接的な利得よりも、自身のスキルを伸ばすことが重要だと思います。収入額が多いことでスキルや時間に投資できるという側面もあると思うので、多いに越したことはないです。また、金額が高いほど年次が低いうちから会社にとって重要とみなされて挑戦的な仕事ができるという相関関係もあるように思います。いずれにしても、金額自体がプライオリティが最高かというと多分違うことが多いだろうということです。(僕は新卒入社時点ですでに結婚していて子供がいたので、収入額そのものもある程度重要でしたが)

さて先日、Classiさんに新卒入社を決められた方の記事を読みました。素敵な話です。

後半の手書きメモに出てきますが、「ヒト」と「貢献できそうな空気感」を軸にしたと書かれています。貢献できそうな空気感というのはすごくわかりみが強い話ですし実際Classiさんの雰囲気を考えるととても理解できます。チームに貢献できているという自己肯定感がある <=> より頑張って成長して貢献する というのは、個人的な経験上でもかなり強い正のフィードバックループがあると思います。逆にこの貢献できてる感が皆無だった時期はどん底でした。

一方で、その上に書いてある "もちろん、サービスも大事だけれど" という一文も非常に納得感が強いです。大事だけど新卒での会社選びのファーストプライオリティではない。

これがかなり力をつけた状態での中途入社での会社選びだと話は変わります。ある程度技術も組織も難があっても解決できる腕がある状態であれば、あとはその力を自分が本当にやりたいことに使うという選択になり、必然的に事業やサービスが重要になってきます(別にみんながみんなそういう方向にいくというわけではありませんが)。けれど新卒で選ぶ上では、事業やサービスへの共感は二の次でいいのかなと思います。全く社会に貢献してない事業や、自分の性に合わなすぎるものを避ければよいです。(ただし、技術的に広がりがあるような事業を選んだほうがよいでしょう)

雑多ですが、以下自分の意見をまとめると

・技術も組織も、なるべく良い状態を知る機会になったほうがいい。技術レベルが高く、良いチームであることが理想。それによって、自身の当たり前レベルをあげる。技術的負債が多すぎる環境は新卒では勧められない。
・金銭そのものは大事ではないが、高い方が挑戦的な仕事が多い可能性がある。
・一緒に働く人は大事。スタートアップに行くなら、信頼できるメンターがいるかどうか。
・競うのはいいが、極度に競争文化が強いのはおすすめできない。それよりも着実に貢献できる環境のがいい。ソフトウェアエンジニアは協力してナンボだと思うので。
・地に足のついた技術的成長が望めるか。新卒からあまりわちゃわちゃした感じなのは個人的には勧められない。
・リリース後の運用を経験したほうがいい。小さいアプリを大量に出すみたいな事業はあんまり勧められない。
・メガベンチャーは最悪配属で合わなかったりしても異動ができるのでリスクヘッジにはなる。
・会社のビジョン、事業、サービスは、共感できるかとかはそこまで重視しなくていい。技術的に広がりがあるか、今後成長しそうかのほうが大事。

という感じでしょうか。

僕は新卒でCyberAgentという会社に入社しました。上のような項目のどこをとっても良く、ソフトウェアエンジニアとして入るには非常に良い選択だったと思います。(今は僕が入ったときよりも入るのがかなり難しくなっていると思いますが)

noteの通貨流通量を増やしていきたい!!