ツイッターファイルの第7弾が公開されました!
今回は、「FBIとハンター・バイデンのラップトップ」に関してです。
ツイッターファイルの初回は、ツイッター社が如何にハンター・バイデンのラップトップを規制したかという物でしたが、今回はFBIとラップトップの関係を詳細に解説してくれています。
まずは、まとめから。
・ジュリアーニ氏を通してラップトップの情報がNYポストにリークされた
・ハンターは、外国企業との契約で、数千万ドルを得ていた
・FBIはツイッターにラップトップを無視するように呼びかけていた
・FBIはフェイスブックにも言論統制を依頼していた
・FBIは、ラップトップの情報は、ロシアによるハッキングとリークが原因だとしたかった
・ツイッターには、ロシアからのプロバガンダ攻撃を疑う理由はなかった
・ツイッターはFBIからの言論統制の指示に抵抗していた
・FBIは外国からの干渉があったという証拠を欲していた
・FBIはツイッター幹部に対し、FBIの機密情報を閲覧できる権限を与えた
・FBIの重要人物であるジム・ベーカーが、ツイッターの言論統制に関わっていた
・トランプ捜査に関わり、ツイッターにも関わっているのは、ジム・ベーカーだけではない
・FBIとツイッターは、秘密の会話をするために準備していた
・ベイカーは、ハンターバイデンのラップトップが本物だと知っていた
・調べればラップトップが本物だと数時間で理解できる
・FBIは議員たちに偽情報を提供して、ロシア側の策略というアイデアを植え付けようとしていた
・ジム・ベイカーは、報道機関に情報を漏らしたとして、2017年と2019年の2回、捜査を受けていた
・FBIがラップトップの話の信憑性を無くそうとした作戦は成功した
・政府が市民に対して誤報工作を行っていたのではないか、という懸念がある
今回のツイッターファイルは非常に長く、今までで最長の記事になっています。
この記事では、引用画像も全て翻訳していますが、ものすごい量なので、時間のない方は、画像ん翻訳の部分は飛ばしても良いかと思います。
こちらで、現在公開されている全てのツイッターファイルを完全翻訳しています。
過去の記事をまだお読みでない方は、まずはこちらからどうぞ。
それでは、早速翻訳していきます。
はじめに
(翻訳ここから)
ツイッターファイル:パート7
「FBIとハンター・バイデンのラップトップ」
2020年10月14日にニューヨーク・ポスト紙が彼のラップトップの内容を明らかにした後とその前の両方で、FBIと情報機関がハンター・バイデンの外国ビジネス取引に関する事実情報をいかに信用させなかったのかを解説します。
ツイッターファイル Part 6 では、FBIがツイッターのコンテンツ、ユーザー、データなどに対して執拗に影響力を行使しようとしていることがわかりました。
ツイッターファイル Part 7 では、ハンター・バイデンに関するリーク情報が公開される前後に、ニュース企業やソーシャルメディア企業の上級幹部を狙った情報機関(IC)の代表者による組織的な取り組みがあったことを示す証拠を紹介します。
FBIがラップトップを持ち去った
物語は2019年12月、ジョン・ポール(J.P.)・マック・アイザックというデラウェア州のコンピューター店主が、ハンター・バイデンが預けていたノートパソコンについてFBIに連絡するところから始まります。
2019年12月9日、FBIはハンター・バイデンのラップトップに対する召喚状を発行し、持ち去ります。
ジュリアーニ氏を通してラップトップの情報がNYポストにリークされた
2020年8月になっても、マック・アイザックは、犯罪行為の証拠を発見したにもかかわらず、FBIから何の返答もありませんでした。
そこで彼は、当時FBIの監視下にあったルディ・ジュリアーニにメールを送ります。
10月上旬、ジュリアーニが@nypostに渡しました。
10月13日午後7時(東部標準時)前、ハンター・バイデンの弁護士、ジョージ・メシレスが、マック・アイザックにメールを送りました。
ハンターとメシレスは、ニューヨーク・ポスト紙から、ノートパソコンに関する記事が翌日に掲載されることを知ったばかりでした。
情報流出を食い止めるためにFBIが動き出した
米国東部時間午後9時22分(日本時間午後6時22分)、FBI特別捜査官エルビス・チャンが、FBIからツイッターへの一方的な通信チャネルであるテレポーターを通じて、
ツイッターのサイト・インテグリティ責任者(当時)のヨエル・ロスに10個の文書を送信しました。
記事が公開された
翌日、2020年10月14日、ニューヨーク・ポスト紙は、ジョー・バイデン大統領の息子、ハンターのビジネス取引を明らかにする衝撃的な記事を掲載しました。
そこに書かれている事実は、ひとつひとつが正確でした。
それなのに、数時間のうちにツイッターをはじめとするソーシャルメディア各社がNYポストの記事を検閲し、記事の拡散を妨げ、さらに多くのアメリカ人の心の中でその信頼性を損なっていっていました。
なぜでしょう?
一体、何が起こったのでしょうか?
12月2日に@mtaibbi は、完全に正確な記事を検閲する決定をめぐるツイッター内部の議論について説明しました。
それ以来、ツイッターや他のプラットフォームに影響を与えるための情報機関の組織的な努力を指摘する新しい情報が見つかっています。
ハンターは、外国企業との契約で、数千万ドルを得ていた
まずハンター・バイデンが、中国政府とつながりのあるものを含む外国企業との契約で、数千万ドルを得たことを理解することが重要ですが、ハンターは実際の働いていたわけではありませんでした。
以下は、調査報道ジャーナリスト、ピーター・スワイサー氏の発言です。
(この動画は9分超あり、非常に濃い内容なので、別記事にしました)
FBIはツイッターにラップトップを無視するように呼びかけていた
(ハンターのラップトップは厳然とした事実にも関わらず、)FBIや他の法執行機関は、2020年の間ずっと、ハンター・バイデンのラップトップに関する報道をロシアの「ハッキングとリーク」作戦として情報を無視するよう、ヨエル・ロスに繰り返し呼びかけを行っていました。
これは、2020年12月に行われたロスの宣誓宣言からです。
https://fec.gov/files/legal/murs/7827/7827_08.pdf
FBIはフェイスブックにも言論統制を依頼していた
CEO のマーク・ザッカーバーグによれば、彼らは フェイスブックにも同じ事をしたそうです。
FBIは基本的に私たちのところに来て、「おい...厳戒態勢を敷けよ。」というようなことを言っていたんです。
2016年の選挙では、ロシアのプロパガンダがたくさんあったと考えています。
それに似たような情報投下がありそうだと。
ツイッターには、ロシアからのプロバガンダ攻撃を疑う理由はなかった
ハンター・バイデンに関連するロシアのハッキングとリーク作戦についてのFBIの警告は、「何らかの」新しい情報に基づいていたのでしょうか?
いいえ、そこには新しい情報はありませんでした。
「私達の調査を通して、2016年に起こったことと類似したような、敵国による侵入を発見しませんでした。」と、FBI捜査官エルビス・チャンは、11月に認めました。
ロシアからのサイバー攻撃は非常に少なかった
実際、ツイッターの幹部は、非常に少ないロシアの活動を「繰り返し」報告しました。
例えば、2020年9月24日に、ツイッターは、FBIに「以前のロシアの協調的なハッキングの試みにリンクされた」345の「ほとんど不活発な」アカウントを削除したと伝えました。
それらは、「リーチが少ない&フォロワーが少ないアカウント」でした。
ツイッターはFBIからの言論統制の指示に抵抗していた
実際にツイッターは、プラットフォーム上で外国の影響を受けているというジャーナリストによる虚偽の主張を論破しました。
@oneunderscore__と@NBCは、「その主張を支持する証拠を見たことがありません」、外国に支配されたボットのニュースです。
「これまでの我々のレビューでは、小規模な国内トロールの努力だと...」
トランプ支持派のツイートが外国の影響を受けているとするWaPoの記事についてFBIが質問した後、ツイッターのロスは、「この記事は多くのことをほのめかしていますが...今回それがあったという証拠はありません(実際には、別の方向を示す強力な証拠がたくさんあります)」と述べています。
ヨエル・ロスは何度もFBIに反論していた
ツイッターのロスがFBIに反論したのは、これが初めてではありません。
2020年1月、ロスは、通常の捜査令状の手続き外で、ツイッターにデータを共有させようとするFBIの努力に抵抗していました。
情報機関からの言論統制するようにとの圧力は強まっていた
圧力は高まっていました。
「我々は、より多くの情報を共有し、我々のAPIポリシーを変更するために我々をプッシュするIC(情報コミュニティ)による持続的な(非協調的な)努力を見てきました。
彼らは(議会スタッフにささやくなどして)できる限りあらゆるところを探り、押してきています。」
FBIは外国からの干渉があったという証拠を欲していた
何度も何度もFBIはツイッターに外国の影響力の証拠を求め、ツイッターは報告する価値のあるものは何も見つけていないと答えています。
「我々が通常紹介するような(あるいは外国からの影響という文脈で興味深いというフラグを立てるような)活動はまだ確認されていません。」
ツイッターの反発にもかかわらず、FBIはツイッターに繰り返し情報を要求していますが、ツイッターはすでに通常の法的ルート以外では情報を共有しないことを明らかにしています。
FBIはツイッター幹部に対し、FBIの機密情報を閲覧できる権限を与えた
そして2020年7月、FBIのエルビス・チャンは、FBIが次期選挙への脅威に関する情報を共有できるように、ツイッターの幹部に対して一時的にトップシークレットのセキュリティ・クリアランスを手配しました。
2020年8月11日、FBIのチャンは、FBIの安全な一方向通信チャンネル「テレポーター」を通じて、ロシアのハッキング組織「APT28」に関連する情報をツイッターのロスと共有しています。
最近、ヨエル・ロスは@karaswisherに対して、「ハンター・バイデンのラップトップのニュースが出る前から、ロシアのハッキング・グループ APT28 について考えるように仕向けていた」と語っています。
ロスは、「それは、私の細かく調整されたAPT28のハッキングとリープキャンペーンのアラームベルの一つ一つを作動させました。」と言っています。
FBIのチャンは、同僚のジム・ベーカーのことを忘れていた
2020年8月、FBIのチャンがツイッターで「誰かトップシークレットのクリアランスを持っている人はいますか?」と尋ねました。
誰かがジム・ベイカーの名前を挙げると、チャンは「どうして彼を忘れてしまっていたのかわからない」と答えました。
チャンはツイッターを監視するのが仕事であり、FBIで一緒に働いていたことは言うまでもないのに、奇妙な主張です。
ジム・ベーカーはFBIの重要人物
ジム・ベーカーとは誰ですか?
FBIの元顧問弁護士(2014-18年)であり、米国の情報コミュニティで最も強力な人物の一人です。
ベイカーは30年にわたり政府機関に出入りし、CNN、ブリッジウォーター(1400億ドルの資産運用会社)、ブルッキングスで職務に就いてきました。
トランプ捜査に関わり、ツイッターにも関わっているのは、ジム・ベーカーだけではない
ベイカーはFBIの顧問弁護士として、ドナルド・トランプの捜査を社内で主張する上で中心的な役割を担いました。
ツイッターに関わっていて、トランプ捜査に関わったFBIの高官は、ベーカーだけではありません。
トランプ氏への捜査を開始したFBI長官ジェームズ・コミー氏の元副長官ドーン・バートンは、2019年に戦略担当ディレクターとしてツイッターに入社しました。
2020年の時点で、ツイッターで働く元FBI職員「ブー・アルム」は非常に多く、彼らは自分たち専用のスラックチャンネルを作り、新しく来たFBIに乗り込むためのカンニングペーパーを作っていました。
言論統制の実録
ツイッターのヨエル・ロスに影響を与えるための努力が続けられました。
2020年9月、ロスはアスペン研究所の「テーブルトップ演習」に参加し、ハンター・バイデンに関する「ハック・アンド・ダンプ」作戦の可能性について議論しました。
その目的は、メディアがどのようにそれを取り上げるか、そしてソーシャルメディアが、どのようにそれを伝えるかを形成することでした。
秘密の会話をするために、準備していた
2020年9月中旬までに、チャン&ロスは暗号化されたメッセージングネットワークを立ち上げ、FBIとツイッターの従業員がコミュニケーションを取れるようにしました。
彼らはまた、「すべての(インターネット)業界に加えてFBIとODNI」[国家情報長官室]のための「仮想戦場」を作ることにも同意している。
そして、2020年9月15日、海外影響力タスクフォースを率いるFBIのローラ・デムローとエルビス・チャンが、ヨエル・ロスのような他のツイッターのスタッフが同席しないまま、ジム・ベイカーに機密ブリーフィングを行うよう要求しました。
10月14日、NYポストがハンター・バイデンのラップトップ記事を掲載した直後、ロスは、「明らかに我々のハッキング資料ポリシーに違反しているわけでも、他の何かに違反しているわけでもない」と言いながら、「これはやや微妙なリーク作戦のように感じる」と付け加えています。
ジム・ベーカーはハンターバイデンの資料がフェイクだと主張し続けていた
ベイカーはハンターバイデンの資料がフェイクかハッキング、あるいはその両方であり、ツイッターのポリシー違反であると繰り返し主張しています。
ベイカーは10月14日と15日に電子メールで、そしてGoogleドキュメントでそうしています。
ベイカーは、ハンターバイデンのラップトップが本物だと知っていた
それなのに、ベイカーがハンター・バイデンの電子メールが偽物かハッキングされたものだと信じていたとは考えられません。
Nypost紙 にはハンター・バイデンの署名入り領収書の写真が掲載されていたし、FBIの召喚状には、同機関が2019年12月にノートパソコンを所持していたことが記されていた。
調べればラップトップが本物だと数時間で理解できる
FBIとしては、ノートパソコンがハンター・バイデンのものであることを確認するのに数時間しかかからなかったと思われます。
実際、ジャーナリストのピーター・シュワイザーがそれを証明するのに数日しかかかりませんでした。
FBIは強引に情報を隠そうとしていた
午前10時までに、ツイッターの幹部は、荒唐無稽なハッキングとダンピングの話を信じていました。
「専門家からの提案(これは真実である)は、別にハッキングがあり、デラウェア州の修理工場に魔法のように現れたラップトップにハッキングされた資料をロードした」というものでした。
同日10月14日午後3時38分、ベイカーはFBI法律顧問室のマシュー・J・ペリーとの電話会談を手配する。
影響力作戦は、ハンターバイデンのラップトップが内部告発者から来たものではないと、ツイッターの重役達を説得しています。
一つは、ジュリアーニがラップトップをリークしたのはロシアと関係があると虚偽の示唆をした、10月15日のWaPoの記事を基にしたHillの記事へのリンクです。
FBIは議員たちに偽情報を提供して、ロシア側の策略というアイデアを植え付けようとしていた
FBI捜査官が、報道機関に情報をリークすることを主目的として、選挙で選ばれた議員に外国の影響力を警告した証拠があります。
これは、不適切であるという認識を持たせるために使われる政治的な汚い手口です。
2020年、FBIはグラスリー上院議員とジョンソン上院議員にブリーフィングを行い、ハンター・バイデンの捜査に「ロシアの干渉」があったという証拠を主張しました。
このブリーフィングは、自分たちの捜査の信用を落とすために行われたと、上院議員を怒らせました。
https://grassley.senate.gov/imo/media/doc/grassley_johnson_to_fbi_-_august_2020_briefing.pdf
「不必要なFBIのブリーフィングは、民主党とリベラルなメディアに、我々の仕事がロシアの偽情報を進めたという彼らの偽りのシナリオを広める手段を提供しました。」
ジム・ベイカーは、報道機関に情報を漏らしたとして、2017年と2019年の2回、捜査を受けていた
注目すべきは、当時のFBI法務顧問ジム・ベイカーが、報道機関に情報を漏らしたとして、2017年と2019年の2回、捜査を受けたことです。
「彼は犯罪捜査を受けている 」と言うのですか?
「それが彼に答えさせない理由ですか?」 とメドウズは尋ねました。
彼は「はい」と答えました。
FBIがラップトップの話の信憑性を無くそうとした作戦は成功した
結局、ニュースメディア、ツイッター、その他のソーシャルメディア企業の幹部を狙ったFBIの影響力キャンペーンは成功しました。
彼らはハンター・バイデンのラップトップの話を検閲し、信用を失墜させたのです。
2020年12月までに、ベイカーたちはFBIの働きに対して感謝の言葉さえ送っています。
FBIは多額の資金をツイッタースタッフに支払って、ラップトップの話を隠そうとしていた
FBIの影響力キャンペーンは、数百万ドル相当の時給をスタッフに支払っていたことも手伝っていたのかもしれません。
「2019年10月から3,415,323ドルを集めたことを報告します!」
2021年初頭、ジム・ベイカーの関係者が報告しています。
FBIは緊急開示請求をもっと制作したかった
そして、ソーシャルメディア・プラットフォームに対するFBIからの圧力は続きます。
2022年8月、ツイッターの幹部はFBIとのミーティングを準備しました。
その目的は、「FBIのEDRについてもっと制作するよう説得すること」でした。
EDRは「緊急開示請求」であり、令状なしの捜査です。
政府が市民に対して誤報工作を行っていたのではないか、という懸念がある
ツイッターでFBIの高官たちが暴露されたツイッターファイルの件を受けて、ジム・ジョーダンは、「政府が市民に対して誤報工作を行っていたのではないか、という懸念があります」と述べています。
ツイッターファイルを読む人は、政治的指向に関係なく、そのような懸念を共有する必要があります。
終わり
(翻訳ここまで)
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事を読むと、FBIのツイッターへの影響力が非常に強いということが理解できたかと思います。
前回のツイッターファイル6とその補足を併せて読むと、FBIのヤバさがよく理解できるかと思います。
今回は、画像や動画の書き出しを含めると、ものすごい文章量になってしまいました。
36000文字超えという、WTMまとめの7回分に相当するほどの文字量です。
翻訳するのも大変でしたが、読者の方も疲れたかと思います。
ですが、これまた非常に重要な情報で、裁判資料にもなるし、歴史的に重要な価値のある資料でもあります。
これほど大事な情報を翻訳し、拡散することのできる立場にいられることを光栄に感じています。
おそらくこれからもツイッターファイルの公開は続いていくかと思います。
できるだけ素早く分かりやすい全文翻訳を続けていくので、こちらのnoteマガジンに登録して、次の記事を待っていてください。
よろしければ、こちらの記事もどうぞ。
ツイッターファイルの続編はこちらです。