振り返れば反社会的勢力

エステの経営や健康食品を販売している会社のパーティーと思ったら、蓋を開ければ振り込め詐欺集団の忘年会だったことから、お笑い芸人の半社会勢力への闇営業が問題になっている。

テレビでもネットでも、半社会勢力と関係を持ったお笑い芸人が批判の的になっているのだが、半社会勢力との関係は一般人にとっても他人事ではないはずである。

今年の3月末に放送されたNHKスペシャル「詐欺の子」。
内容は、中学生が友人からお小遣い稼ぎができると紹介されたのが、振り込め詐欺の受け子であり、証言を元に振り込め詐欺の仕組みを説明したドラマ・ドキュメンタリー形式のもの。
番組の中に、詐欺グループは不動産業など表の顔を持っており、不動産業の場合は、空き物件を詐欺のアジトにする事例もあるという。

故に、芸能人であろうとなかろうと、半社会勢力とどこで繋がるかわからない。それが未成年であってもだ。

これは自身の体験談なのだが、約10年前、大学の時に契約面でバイトを退職せざるをえなくなり、派遣の短期バイトなどでつないでいたのだが、定期的な収入が必要と思い、バイト雑誌(後に某クソアニメのキャラ起用したところ)でテレアポの仕事を見つけ、即採用。
業務内容は電話帳から片っ端にかけて海産物の営業をかけるというもの。今考えたら完全アウトだったのだが、よくわからずひたすらにバイトに励んだ。
勤務開始して、2~3週間したところで、似たような内容を行っていた業者が逮捕・摘発されたニュースを見て、退職を願い出たところ、「いいよ」と即答。あっさり辞められたのを考えたところまともなところではなかったのだと痛感した。
ちなみに、数年後その会社名をウェブ検索したところ、消費者庁から処分を下されていたことを知る。あのままあの場所で働いていたらどうなっていただろう。

「反社会勢力」というのは、特別な存在ではなく近くにいる存在なのかもしれない。

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