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サイトユフジ展「C-Canis」

京橋の画廊、ギャルリー東京ユマニテで、サイトユフジ展「C-Canis」を見ました。

サイトユフジについて

美術手帳の展覧会紹介記事によると次のように紹介されていた。

サイトユフジは1949年山形県生まれ。1973年に武蔵野美術大学産業デザイン科を卒業後、渡欧。オーストリア、ウィーンで古典絵画の油彩、テンペラ混合技法を学び、ドイツ、オーストリア、ポーランドなどヨーロッパ各地で作品を発表してきた。約15年の滞在を経て1988年に帰国し、翌年にギャルリー東京ユマニテで個展を開催。その後、山形市を拠点に国内外の展覧会で発表を続けている。

詳しくは、画廊の展覧会紹介ページをご覧ください。

展示について

大小様々な絵画がかけられていました。大きなサイズで夕焼けの原っぱのような温かい雰囲気の中に色面が切られ犬が描かれた作品が目を引きます。個人的にはない「温かい」と感じたが、どうやら作者によると異なるようでした。

その夕日を浴びた芝や畑のような背景は炎なのだそうで、言われてみるとたしかに一枚目の絵は犬の背中から火が上がっています。犬は平静としており自身が燃えているとは気づいてない様子で、その違和感を伝えたところ「そうした災厄は気づいてなくてもすぐ隣、日常に潜むでしょ。」と

絵画の他に作品があるということで奥の事務所の棚の上に展示された小品の立体作品も見せてくれました。ミツバチの巣に「C」のタイプされた小さな紙片が嵌め込まれており、「C」の持つイメージがこの作品群を支配しているようでした。

サイトユフジと私

この展示で初めて知りました。しかも同じビルにある他の展示を見に来たついでにお邪魔したため偶然の出会いでした。作品を見て回っていると近寄る男性がありました。入り口のプロフィールで生年を把握していたのでおそらく作家さんかなと気が付きました。「作家さんですか」と問いかけると丁寧に作品の紹介や奥の作品の存在を教えてくれました。今回数年ぶりの個展ということで、息の長い活動がこうした作品を支えているのだなと感じました。

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