入社10年

今の会社、入社10年になる。
10年前の8/25の日記。

仕事初日なんて人生に何度もあるもんじゃないから日記を。けど、転職回数が多い自分は、初日を何度も経験している(同じ職場に2年と居たことがない)。
社会人一年目、センター勤務の初日は、センター全体で講堂で写真を撮ったり、挨拶したり、係決めしたり。ただただ「そういうものかー」と過ぎていった。
次の小さな出版社では、終電終電の毎日だったのに、入社当日だけは早く帰らされた。経理のお姉さんに「掃除、手伝いましょうか」と言ったら、「社長に聞いて」とクールに突き放されてセンターと違うなぁ💦と思った。とか。
それで、今回の初日は、まず朝に本社まで走り、顔から汗が伝わるのを感じながら、社訓などをきいた。総務の方からとても親切にされていると感じた。
怖そうな人の言動から目が離せなかったり、
説明を聞いても途中でついていけなくなったりした。
勉強しなきゃって渡されたものを読んでいてもやっぱり意味分からなくて、でも自分の任せられるところはもう決まっていて。そこだけでもと思って何度も読んだけど、やっぱり全然分からなかった。
次長は「『知らない、聞いてない、関係ない』って言っておけばとりあえず大丈夫、これがうちの部では大切なことだから」と言い、部長が「最初っからそんなこと言ってどーすんだよ」と言っていた。
「おれを指さすなよ!」と部長が声を荒げていた。
こういうこと、きっと書いておかなくても覚えているんだろうけれど。初日はささいなことも強烈だから。

いや、全然覚えていなかった。

10年いて分かったこと。
会社員は、流れていく。みんな辞めて転職したり余生に入ったりする。10年前の部長も次長も雇用の延長は選ばず、定年で去っていった。
古いものが消えていくことは大事なことだと思う。古いものはいつまでもいてはいけない。わたしも去り際をわきまえよう。
といいつつ、多分まだまだなんだけれど。どんな40歳になり、どんな50歳になるか、ならずに死んでいくかもしれないけれど、それでもいいの。会社が倒れても、それでもいいの。

この会社に10年も居られて、うれしい。

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