女の子はお母さん似がいいとも言われている
近くに不二家がやってきた。なつかしいペコちゃんに会いに行った。
しげしげと彼女を見つめた。140センチの身体の割には大きな顔、大きな目、大きな福耳、ぺろっと舌が出ている大きな口の上に、豆粒のような鼻。
これぞ、まごうことなきペコちゃんだ。
でも、似たような人を、どこかで見かけたことがあるような無いような。
細い身体に不釣り合いの大きな顔、大きな目、大きなイアリング、豆粒のような鼻、、アメコミのキャラ、1930年生まれのBetty Boop(ベティ・ブープ)に、
そっくりでした。
でも、違いは1箇所。ペコちゃんの口は大きく、口角が上がっている。これだけで、共通点がたくさんあるのに、すべてを相殺してしまう力がありました。でも、ペコちゃんは、ベティのDNAを引き継いでいました。強引ですか(笑
1950年生まれのペコちゃんだから、1930年生まれのベティママと瓜二つではないけど、まあ”そっくりさん”と言ってもいいでしょう。
ペコちゃんは、お菓子屋さんの看板娘ですが、ベティママは、職業不定。
主としてショウ・ダンサーで、飛行機を一人で操縦して日本に巡業、提灯の中から登場して踊ったりしていました。
あるいは、ホテルの受付嬢だったり、シングルマザーだったり、いじめられるシンデレラとか、はちゃめちゃ。キャラクターを大切にしようという気持ちまるでなしの作家、マックス・フライシャーに操られていました。1928年にミッキーマウスを生み出したウォルト・ディズニーとは大違いでした。
でも、影響も与えていました。映画「お熱いのがお好き」(1959)では、マリリン・モンローの♪ピパッピ・デゥ♪というジングルは、ベティママの真似。
あるいは、「7年目の浮気」(1955)でマリリン・モンローの地下鉄シーンにも影響を与えたショウダンサー時代のベティママでした。
娘のペコちゃんにとっては、ちょっとショックでした。