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私の青春「ペーパーマリオRPG」が凄いことになって帰ってきた話

ペーパーマリオRPG。
むかし地元にあった「わんぱくこぞう」という名前のゲーム屋さんにて小学生ワイが自ら選び、クリスマスプレゼントとして買い与えてもらった思い出のソフト。「おりょうり」が大好きで、新しい料理を編み出してはノートにリアルおりょうりリストを作って絵と解説を描いていたほどハマった思い出のソフト。やっとの思いで終盤まで進めたと思ったら中古のゲームキューブが壊れて半べそになりながら何度も電源を付けようとする私の姿を見た母が新しいゲームキューブを買ってきてくれて大喜びするもそのゲームキューブも中古だったためにまさかの同じ壊れ方をして絶望した思い出の(以下略)

とにかく私はこのゲームが大好きなのだということが伝わればそれで良いんです。今回の記事はそういう感じです。それくらい、意味不明な言葉で表すしかないくらい、このゲームが大好きなのです。そんなゲームがまさかこのリメイク旋風の波に乗っかってくるなんて。ずっとずっと夢見ていたことが実現してしまいました。嬉しすぎるよ。

これは昨年9月のニンテンドーダイレクトでの初出映像です。相変わらずリアタイしながらTwitterで実況していた私は発狂しながら涙を流しつつ一生懸命ぽちぽちツイートしていたと思います。ニンダイ自体も初期からずっと見続けてますが、こんなに感動したのは初めてだったかもしれません。しかもこれ、ニンダイの最後の最後に来た映像なんですよ。ブレワイあたりから年々ハードルの上がっているニンダイ、次は何が来るんだ…!?最後はとっておきが待ってるんだよな…!?!?みたいな期待が毎回凄いのでこの日もドキドキしながら見ていましたが、初っ端の「テレロロテレロロ♪」の瞬間にもう私の中で何かが切れた音がしたよね(知らんがな)。旦那が見てる前で普通にボロ泣きでした。本当に本当に大興奮でした。

ペーパーマリオシリーズは64の「マリオストーリー」が初代として始まり(英題は「Paper Mario」)、このペパマリRPGが2作目なのですが、その後も結構展開していて「スーパーペーパーマリオ(Wii)」「スーパーシール(3DS)」「カラースプラッシュ(WiiU)」「オリガミキング(Switch)」と続いています。私はその続編のうちスペマリ(途中でWiiUが壊れてデータが飛んでしまった。いつかリベンジしたい)、シール、オリガミをプレイ済みで、世間からの評価通り正直なところシール以降のペパマリはペパマリRPGとは似て非なるもの、というかほぼ非なるもの。システムが変わり果ててしまい、残念な部分が多い印象です。いや例外としてオリガミは評価できる部分も多くて話が変わってくるんですけども。まあそんな感じで、これまでずっと「マリスト」「ペパマリRPG」の正統続編と呼べる作品は無いに等しい状態でした。

理由としてはマリオの生みの親である宮本氏が「ペパマリにストーリーは必要ない」「オリジナルキャラを撤廃すべし」なんてのを主張してくれて、インテリジェントシステムズの作るユーモラスな世界観が潰されかけてしまったからなんですね。オリガミで少し持ち直してきたので「これは良い流れでは…?」なんて思っていましたが、ここにきてまさかのペパマリRPGがリメイクされるという想像を遥かに超えた異常事態。

このリメイク版ペーパーマリオRPG、やり込みまで終えた感想としては「ペパマリ愛に満ち溢れた超・神リメイク」これに尽きます。ってーことがどういうことか分かりますか皆さん。おれたちのペーパーマリオが復活したんですよ。宮本茂が封印を解いたんですよ。それしか考えられないでしょう。これで次回作がケロッと元のおもんないやつに戻ったら流石に全ペパマリファンがどうにかなっちゃうからねマジで。

とまあ話が変な方向に行く前に止めときますが、とにかくこのリメイクは待ちに待って待ちくたびれた待望の悲願のリメイクであるということなわけで、作り手やユーザー、いろんな人たちの様々な想いを乗せて、ペーパーマリオシリーズが復活の第一歩を遂げたと思っています。ペパマリの新しい門出ですよ!これはただの昔の作品のリメイクじゃない…ペパマリ新時代を築く革命なんや!私はこれをペパマリ革命と名付けようと思います(そうですか)。

ではここからネタバレを含みながらつらつら書きますので、まだプレイしていない方はブラウザバックして早くペーパーマリオRPG買ってきて下さい。

※目次に追加要素の重大ネタバレあります。ご注意をば。


グラフィックと表現の進化が凄い

まず、正直に言うと最初のトレーラーでは「これリマスターかな?」なんて思ってしまっていました。だってあまりにも原作そっくりなんですもの。先日出たばかりのスーパーマリオRPGみたいに超リアルになってたら「あ〜こりゃすんごいリメイクや!」ってなるけど、ペパマリってペーパーだしペラペラだし元のGC版も割と綺麗ではあるから、ちょっと一度見ただけでは分かりませんでしたごめんなさいすみません。この発売1ヶ月前の紹介映像でやっと「こりゃ完全にすんごいリメイクですわ」とはっきり分かりました。

でも最初のトレーラーも改めてよく見るとやっぱり全然違いますね。紙の質感もキャラの表情も動きも何気に新キャラ映っちゃってる感じも、何から何まで全然違う。最初に隅々まで見ておけばもっと面白かったかも。BGMの繋げ方がオシャレすぎるし、何なら初っ端でマリオストーリーのBGM使ってるから騙された人もいそう。本編同様遊びまくってて良いトレーラーです。

グラフィックの話に戻りますが(もしかして始まってない?)、仲間で言うと、驚いた表情だったり戦闘時に気合いを入れるポーズをしたりと、原作ではただ突っ立ってるだけの場面も一気に活き活きとした感じになりました。

チビヨッシーのこんなベリキュな顔が見れるなんて(涙)

街や背景なんかも原作を忠実に再現しつつ、前作のオリガミのようなリアルな質感が実現しているといった、まさに"ペパマリ完全体"てな作りです。UIやシステム的な部分も本当によく考えられているなぁとプレイしながら実感しました。仲間の切り替えがスムーズになっていたり、ドカンでのエリア移動が超時短になっていたり…痒いところに手が届きまくりで終始気持ち良くプレイできました。

セリフも若干変えている箇所がちらほらありましたね。それも改悪というものでは全くなく、とても自然に、時代に沿って変化させているといった印象です。また、私が当時から大大大好きなビビアンという男の娘はなんとしっかり男の娘のままでした。バニーだったはずのテレサが海外準拠でネコテレサになってしまっていたのをトレーラーで確認していたので、正直ここは一番ヒヤヒヤしていた部分でもあります。海外仕様だとビビアンはオンナノコになっちゃうからね。ほんっっとに安心でした。ただ、ここも初登場時のカゲ三人組のセリフが変わっていて、本来ならマジョリンが「あんたオトコだろ!」とツッコむ部分がなくなっており、後からビビアン本人がマリオに正体を明かす、という流れになっていました。

初見の人はここで知れるのか…それも良いですねぇ…

唯一、欠点というか何でやねんって思ったのはメニュー画面の操作の反応が若干遅く感じたことくらい。あれ何なんだろう。私だけなのかしら。あと戦闘が終わった後にA連打してもすぐに次の画面に切り替わらなかったりとか、そういう部分のサクサク感はあまりなかったですね。ただ全体的にテンポが良すぎるのでそこまで気にはなりませんでしたけども。

昔あそんだファンはもちろん、初めてプレイする子供や忙しい社会人でも手軽にプレイできる仕様になってて素晴らしいですよ。え?まだ買いに行ってない人がいるんですか?早く行ってきてね(圧)。

オリガミにもあった顔ハメ特別画角。仲間もはしゃいでくれます

BGMのアレンジがガチで凄い

とにかくこれが書きたかったんです。BGMが凄すぎるんですよ。本当にガチのマジで凄すぎて怖いレベルで凄い。凄いしか言えない。もちろんオリジナルの曲が良いからこそなんですけど、アレンジによってさらに深みが増したと言いますか、良い意味で今風に化けたなぁという感じです。

そんでこれまた凄いのがですね。新曲がめちゃくちゃ多いってとこなんですよ。何も言わずにこのスクショを見てください。

これはゴロツキタウンのサウンドギャラリー画面です。このサウンドギャラリーについても語りたいんですけども、とりあえず置いといて…なんか「ゴロツキタウン 〇〇」ってのがやたら多くないですか?それじゃ次のスクショをご覧ください。

!?

同じサウンドギャラリーの画面ですが、なんということでしょう。この画面だけでも6曲中2曲しか聴けないではありませんか。これはどういうことかと言うと、新規追加されている曲がグレー化しているんですね。これだけで新曲がどんだけ多いかがなんとなく分かりますよね。

このサウンドギャラリーという機能がまた凄くて、原作にはない要素なんですが、各ステージのシャインをすべて集めることによってそのステージごとのBGMを聴ける機能が解放されていく、という仕様になっています。サントラをなぜか一切発売しないペパマリシリーズになくてはならない部分をしっかりやり込みとして出してくるの最高すぎる。リピート機能やシャッフル機能も充実してるんですけども、ステージごとでしか聴くことができないので、欲を言えば全シャッフルとか戦闘BGMだけのプレイリスト作ったりとかできたらもっと最高なんだけどなぁ。いや、てかサントラ出してくれりゃそれでいいんだけどな

でもでも充分すぎるファンサービスなので文句は言っちゃいけない。何しろ今作、GC版のオリジナルBGMを聴くこともできるのだ。

1コインて。

「ナツメーロ」というバッジを付けることにより、BGMがGC版に変化。フィールドやバトル中だけでなく、サウンドギャラリーもバッジを付けた状態で開くとGC版のBGMに変わります。先ほど虫食いのように新規追加曲がグレーになっていた画面は、ナツメーロを付けて開いていたということですね。私はクリア後のやり込みや2周目の際に付けてリメイクとの違いを楽しんだり、新旧のBGMを聴き比べるときなどに使いました。いちいち付け外しするのがちょい面倒だったけど、「バッジで切り替える」という発想自体がまさにペパマリって感じで楽しかったのでヨシ。

お気に入りBGM①「バトル ステージ2」

BGMのアレンジに関してもまだまだ書きたいことが山ほどありすぎて、何から書けば良いのやら…。ということで唐突にお気に入りBGMのコーナーを開設します。一番に衝撃を受けたのはやっぱり通常戦闘BGMでした。なんとなんとステージごとに違うんですよ。通常戦闘BGMが。通常戦闘BGMなのに通常じゃないって何。例えば4面ならちょっぴりホラーな雰囲気に合ったテイストだったり、6面なんかは列車がテーマだからかジャズになってたり(A列車で行こう的なイメージなのかしら)。恐らく、オリガミと同じコンポーザー関河氏によるアレンジだと思うのですが、キレキレでオシャレなアレンジにいちいちテンションが上がってしまい、戦闘を忘れて聴き入ってしまいます。

そんな中でも私が特に好きなアレンジバトル曲は2面「ふしぎの森の大きな木」で流れる「バトル ステージ2」。いや正直ほんとに選べないくらい全部好きなんですけど、やっぱり2面の衝撃は大きかった。理由はシンプルで、初めてアレンジ版が流れた場面(※注)だったからなのです。「あれ?いつものBGMじゃない!?」と、様子がおかしいことをすぐに察知してから「ハァ……なるほどなるほど……やってくれたわね………ハァハァ…」と曲に入り浸るまでのあの時間。あ〜最高。リメイク初見プレイの醍醐味すぎる。かけがえのない瞬間でしたよ。あれはもう忘れられません。あぁ興奮してきた。FF8が分かる人に向けて話すとラグナ編に入った時の最初の戦闘で「?!?!??!?」ってなる瞬間と同じです。伝われ。

(※注)初めてアレンジと認識できるのはステージ2ではなくステージ1のゴンババ城で流れる「バトル エトセトラ」の方が正しいです。2面の印象が強すぎました。お詫びして訂正します。2周目やってるんで許して下さい。(?)

曲としてもめちゃめちゃ良くて、ふしぎの森の雰囲気にピッタリなちょっと切なくも壮大なオーケストラに。元々、明るくて陽気な戦闘曲だったので、こんな風に生まれ変わるのか…とギャップにやられました。しかもこれ、エンディングでのクレジットで分かったことなんですけど生演奏みたいなんですよ。各パートの方々のお名前がズラ〜〜ッと載っていて感動しました。コンポーザーだけでなく全ての演奏家にも大拍手です。いつかオケコンやってください…お願いします何でもしますから…。

ちなみに次点として「バトル ステージ7」を挙げさせてください。こちらも雰囲気が終盤の場面にマッチしてどちゃくそにエモいんですわ。誰しも一度は何かしらのゲームで「うわ何このBGM、最後っぽい…ウルッ」ときた経験ってあると思うんですけど(本当に?)、ゲームの終盤とか終わりの雰囲気を感じさせる場所でのBGMって個人的に凄い記憶に残ると言うか、「ゲームが終わりに向かっている実感」が押し寄せてくると言うか…。例えるとポケモンXYの「エイセツシティ」とかまさにって感じですね。この曲もまた、そんなエモエモな気持ちにさせてくれるのです。しかも!この曲、ステージ7のサイハテ村に行くまでの道中3エリア分でしか聴けないんですよ。たったこれだけ、ただ通過するだけのエリアでこの曲作っちゃうって、ねぇ…凄すぎだよねぇ。これはもうプレイして聴くべし。

お気に入りBGM②「チビヨッシーとうじょう!」

キャラクターごとのテーマのような楽曲も存在します。これももちろん原作にはない新曲で(チュチュリーナは原作にもあるので除く)、どれもキャラの個性やステージの要素を盛り込んだめちゃくちゃ良い曲ばかり。基本は仲間になったタイミングでしか聴けないのですが、サウンドギャラリーで後から聴き返せるからイイですね。

個人的にお気に入りなのは、チビヨッシー加入時のBGM。私は彼と出会うステージ3「もえよ!チャンピオン!」のシナリオが大好きなのですが、この「チビヨッシーとうじょう!」の曲中には舞台である「ウーロン街」のBGMや仲間になる前に起こるイベントの曲「タマゴをつかまえろ!」、さらには3面の戦闘曲「バトル ステージ3」などがMIXされている、まさにまさにまさにまさに3面の魅力がすべて詰まった最高の1曲なのです。分かりますか?オタクってこういうの大好きでしょ?もうそうやってグサグサ刺しにきてる感じですよ。あとやっぱり戦いまくるステージってのもあり、ちょっとカンフーっぽい感じがたまらないです。多分この関河さんという方はそっち系が得意なんだと思う。オリガミの「OEDOランド」「バトル 赤カミテープエリア」とか、今作での新曲(後述します)とか。ISの作曲家陣は全然メディアに出てこないイメージがあるので是非ファミ通あたりがなんかインタビューとかやってください。お願いします。何でも…しますから!

せっかくだからキャラテーマももう一曲語らせてもらおうと思います。「クラウダとうじょう!」この曲はヤバいですよ。初めて聴いた時クソ笑いました。あ〜クラウダさんってこういう感じだよなそうだよな…って妙に納得しちゃう曲です。セクシーで妖艶で、プニオに言わせればむっちんプリン。すんごいクセになるんですよ、この壮大な演劇?っぽいような演歌っぽさもあるようなリズム感が。これ何て言うジャンルなんだろう。後半になると曲調が明るくなるのもなんかそれっぽくてとても良いです(語彙力皆無)。しかし途中に入ってくるちょっとむさ…いやセクシーな「ハァ〜ン♡」「ウゥ〜ン♡」ってボイスは何やねん。おもろすぎる。本人の声なんだろうか。

お気に入りBGM③「さようならテック」

本編はもちろんマリオが主人公ですが、1つのステージをクリアするごとにピーチとクッパ、それぞれのパートが突然始まるのがペーパーマリオRPG。このゲームの最大の魅力と言ってもいい、素晴らしい演出ですよね。ピーチパートはシリアスメイン、クッパパートはギャグメインといったバランスも心地良いです。そのピーチが主役の物語は、「テック」という敵側のコンピューター(AI)が出会ったばかりのピーチ姫に一目惚れしてしまう、というところから始まります。当時はそういう要素がありふれていたわけでもなかったですし、何なら今プレイしても「んな馬鹿な…」みたいな気持ちで見ていましたが、それでも話を進めていくごとになぜか心が締め付けられるような切ない気持ちになっていく。マリオらしからぬ不思議なお話なのです。

シナリオ終盤で流れる「さようならテック」。これはもう実際にやりながらボロボロ泣いてしまいました。シナリオ終盤で流れる曲名からもう泣けるんですけど、これは元々ある「いっぽうそのころピーチ姫は…」という楽曲のアレンジで、ただただ切なくシンプルな音色が静かなアジトに響き渡ります。しかし、この曲が流れるのはピーチパートではなく本編のマリオパート。こういうのがまたたまらなく好きなワイなんですけども、ピーチパートでだけ見てきた敵のアジトに終盤でマリオ自身が乗り込むっていうストーリーなんですよね。マジ良いよね〜〜〜〜〜こういうの〜〜〜〜〜(ギャル?)。今まで行けなかった場所、どこにあるのかも分からない場所に最後の最後についに行けるっていうね。すべてラスト繋がっていくみたいな感じがたまらないよね。そんでマリオがテックと邂逅するんです。ピーチからはメールで少しの情報しか知らされていなかった、テックという存在。それでも、テックからはピーチ姫と彼女が愛するマリオという男を守りたい、という意思が伝わります。初対面なのに、敵同士なのに、テックはただそれだけのためにずっと動いていました。マリオが来る直前、頭首にデータを破壊されていたテックは、最後の力を振り絞ってピーチを助けにいくための転送装置を解放。そんな中で流れたのが「さようならテック」でした。

原作にはない音楽の演出に、もう涙が堪えきれませんでした。ペパマリなんかで(ひどい)こんな泣くなんて思わないですよね普通。私の涙腺がなぜかここ最近一気に緩くなったってのもあるかもしれないけども、ほんとダメでした、これは。インテリジェントシステムズに乾杯。(?)

さて、ここでも次点を出してみると、「ピーチ姫とテックのクイズ」という楽曲も良すぎたことを思い出しました。こちらもリメイク版での新曲で、テックがピーチにクイズを出す回で流れます。ただのクイズかと思いきや物語の核心に迫るような、マリオへのヒントになってしまう問題ばかり出していくテックに胸を打たれるゲロ切ないシーンです。これがまたもうなんかもうさぁ………良いんだよね〜〜〜〜。パイプオルガンみたいな音色が使われているんですが、私これがめちゃくちゃ好きなんですよね。他のゲームでも結構暗いシーンとか教会のような場所、ゲームオーバー時とかで使われたりしますね。クイズの内容が徐々に核心に迫っていくにつれて不穏な空気になるこのシーンに、そういうちょっと不気味さを含んだ音色が合いすぎていて、余計涙を誘いました。

BGMについてだいぶ長くなってしまいましたが、他にも2面の「プニ族の大いどう」が「その1」「その2」…という風にストーリーの進行に応じてどんどん盛り上がっていくアレンジになったり、5面の「トロピコアイランド」で一時的についてくるマルコというキャラがいる時といない時で違うアレンジになったりだとか(マルコがいる時の曲名は「トロピコアイランド マルコもいっしょ」。かわいい。曲もメロディーをヘンテコな音がおっかけてくる感じのアレンジでまさにマルコ。かわいい)、マジで曲のバリエーションが豊かすぎて凄すぎるので、ぜひとも実際に聴いてみてほしいものですね。ゲーム音楽オタクの方には特に知ってほしいなぁ〜と思う作品です。

やり込み要素・追加要素がエグい

次はクリア後のことについて記録していこうと思います。これが最後の警告ですよ〜まだの人はペーパーマリオRPG買ってきてくださいねよろしくお願いしますね〜(眉毛と目が八の字で口がへの字の絵文字)

まずはこの神リメイク、なんと追加ボスが2体いらっしゃいます。とんでもねえですわよ。まさか新たに戦えるキャラが出てくるなんて想像もしていなかったのでマジで凄いなと思いました。その追加ボスを2体とも倒してやったので順番に紹介するぜ!

追加ボス①「プリンス・マッシュ」

うおおおおお!こいつと戦えるのか!!!!!と感動した追加ボス、プリンス・マッシュ。彼は3面のラストに登場するキャラクターで、闘技場の秘書を務めていたキノシコワの弟。極悪ガンスにパワーを取り込まれ、存在ごと消されてしまったというとてつもない過去を持つ男です。マリオの手によってスターストーンを取り戻したと同時に復活し、原作ではそのまま会えなくなっていましたが、なんとリメイク版ではその後彼からメールが届き、対戦を申し込まれるのです。

脅威の防御力を誇る凄腕初代チャンピオン!

つんんんんんよすぎてチビりました。なにこのステータスは。しかもダメージが全然通らない!ものしりだけでは分からない情報もあり、まずは戦って覚えるしかないというボスの鑑。とにかくスペシャル技で攻防を上げながらガードを決めたりスケスケになったりしましたが、後半の溜めからのいきなり連撃してくるやつに耐えられず、最後はチャージからのクソデカレンゾクジャンプというチート技でゴリ押ししてしまいました。スーパーガードを決めれば連撃を避けつつ1ターン行動不能にさせることができるのですが、なんにせよスーパーガードが下手すぎて…。カンタンニナールを付けていても絶対1回は失敗してしまって無理すぎたので諦めました。でもスパガ決められると超気持ちいいんだよね。また時間のある時にリベンジしたいと思います(アセアセ)。

しかしこれまたBGMが良くって…ペパマリお得意のゴリゴリカンフーで最高でした。かと思いきやゴリゴリシンフォニック、さらにゴリゴリロックみたいなみんな大好きドカ盛りセットって感じでもうマジで意味分かんなくなっちゃった。めっちゃくちゃに良いです。

追加ボス②「コブロン」

え…?コブロン?ん?あのコブロン???マジですか???きっと誰もがそう思ったであろう2体目の追加ボス。マリオストーリーの頃から叩かれ続けてはや24年、ついに復讐の時が来たということなのでしょうか。恐ろしエグすぎる。ちなみに私はマリオストーリーもペパマリRPGも当時からコブロンを殺したことは一度もありませんでした。だってかわいそうじゃん!(正論)

でも「もうダメだ〜」のパターンも知っていたので、リメイク版であえて叩きまくることもないだろうと思ってあえて数回しか叩いてなかったんですよね。その後普通にクリアして、プリンス・マッシュを倒し、さて依頼ついでに100階ダンジョンやりますか、というタイミングで2体目の追加ボスがいることを嗅ぎつけました。とある配信者のやり込みを見て察したので「あ、これ叩かなきゃいけないやつだ」となり、一旦100階ダンジョンをクリア。ゾンババも強かったなぁ。ボスの出現条件だけ確認して、やはり叩かなければならないことが分かったのでボコしに行きました。あぁ…悲しい。条件としてはコブロンもゾンババも殺した後に100階ダンジョンの最下層で現れるとのこと。先に100階ダンジョンクリアしておいて良かったということですね。

こっちのセリフすぎるわ!そのまさかだよ!

叩かれまくる人生だったコブロン、なぜか100階ダンジョンで生息を確認。凄いなぁ…こんな未来が待ってるんだなぁ…(N回目)。こいつはなんと叩くたびにタンコブが湧いて出てそれを攻撃に使うという、なんとも斬新かつコブロンらしい戦闘スタイルでした。しかもこちらから攻撃しなくとも、自ら天井からタライを落としてダメージを受けタンコブを量産するというトンデモドMプレイ。精神崩壊しちゃってるのかな。なんかちょっと同情。もちろんそのタンコブで回復もしてしまう。まさに裏ボスと呼ぶに相応しい、メチャクチャなやり方で面白かったです。

またしてもBGMの話をしなければならないのですが、こちらもマジでてんこ盛りすぎて凄かったです。めっちゃコブロンのイメージ通りで楽しいBGMなんですが、出だしは「おおっ!?壮大!!」かと思えば、アップテンポなメロディと様々な打楽器、鍵盤打楽器を使ったおもちゃ箱のような面白おかしい調子が続き、そこからまたストリングスが入り始め、重めツーバスとゴリゴリのギターでメタルになり…みたいな。もうパニックですよこっちは。いいぞもっとやれ。そんな面白い楽曲でした。簡単に言うと「ポップシンフォニックメタル」って感じでしょうか。とにかく前半はポンポコ楽しくコブロンポコポン♪からの後半ドドデンドドデンゴリゴリギャーギャーってなイメージです。すんごいよ本当に。

コブロンを倒した証をゲット。叩いた甲斐があった。

おまけ・小ネタ・懐古厨歓喜案件

おまけと小ネタって言っても厳密に何が違うのかと問われるとどもっちゃう私は現在、ものしり以外のすべてのやり込み要素を完了している状態です。ちょっとね、ものしりは最初からやってないとキツくて…まだあと20体くらい残ってます。でもおりょうりもバッジもほしのかけらもシャインも、全部集めましたよ(ゼェゼェ)。音楽を楽しみながらあちこち巡って、充実したやり込みでした。

おりょうりリスト、全部並ぶのンギモヂ〜ですよね。私は昔から謎にカラリーナパスタが大好きで、レッド・カラリンと生パスタを買い漁ってはナンシーに料理してもらってました。また、この1枚目に載っている「カラリーナドッグ」、これはリメイク版で追加されたおりょうりなのです。レッド・カラリンを売ってくれるリーマンが言っていたレシピが遂に実現したんですよ!凄くない?めちゃくちゃ嬉しかったです。美味しそう。食べたい。コストコのホットドッグ食べたい。

バッジやおりょうりはすべて集めるとトロフィーなるものが貰えました。これも原作にはなかったですね。やり込みで何かしら証拠が残るのってやっぱりオタク魂に刺さりますよね。でもものしりはちょっと…すまん。

さて、ペーパーマリオRPGのクリア後要素と言ったら誰がなんと言おうがこちらになります。

レサレサーーーッ!!!俺だーーーッッ!!!

マリオストーリーの気高いお嬢様、最強ビンタ系テレサのレサレサに会えるとかいうガチ神要素。しっかりリメイク版でも存在してました。おーいおいおいおい(嬉し泣き)

これ一見原作と変わらずレサレサに会えるだけって思いますが、これまでのリメイク版仕様を踏まえると面白くて、まずレサレサにボイスが付いてるんですよ。これだけでもめっちゃ凄いことだなと思います。お前こんな声やったんやってなりますね。こうして見るとマリオストーリーもリメイクしてほしくなっちゃうなぁ…。あ、セバスチャンもちゃんと声付いてましたよ。

そしてさらに凄いのがこれなんですよはいドン(雑)

レサレサに話しかけると、マリオストーリーのタイトル画面で流れるあのBGMが。ヤバくないかこれ。最初のトレーラーでも使われていたあれですよ。これも原作にはなかったので聴きながらなんかもう震えてました。しかしなぜかこの曲はサウンドギャラリーにないのが非常に残念でなりません。所詮はマリオストーリーの曲でありペーパーマリオRPGの曲ではないということなのか…。まあピカリーヒルズに来ればいつでもまた聴けるし、ちょっとだけ聴きたい時にはトレーラーやこのスクショ動画で補完できるので全然いいんですけどね。とにかく私の大好きだったこのクリア後要素にもしっかりと光が当たっていたのがとっても嬉しかったのでした。

終わりに

まだまだ書ききれていないことだらけなのに、なぜか1万文字を超えてしまいました。でもずっとプレイしながら「早くこの気持ちを文字に表したい!」と思い続けていたので3日ほどかかりましたけども無事に終われて良かったです。私は引き続き、主にサウンドギャラリーで音楽を聴くためにペパマリRPGを開くことと思います。現時点でもうプレイ時間が100時間を超えてしまっていますが半分以上は音楽聴いてた時間です。それくらい、とにかく音楽が良すぎました。もちろん音楽だけじゃないんですけども、マジでずば抜けすぎていました。多分この記事「音楽(またはBGM)」「凄い」「って感じ」しか言ってないな。まいっか。

そして最後に、記事のトップに設定しているタイトル画面。
最初はマリオだけなのですが、物語を進めていくうちにどんどんマリオの周りに仲間がわいわい増えていきます。これもリメイク版仕様。マジでどんだけあるの?凄ない?もしかしたらまだ私も気付けていない要素が隠れているかもしれません。

なんかBBAとか緑とか仲間以外もいるけど

本当にね、オタクはこういう細かいところにも愛を注いでくださる製作陣の皆様の熱意に弱いのよね。改めて敬意を表したい。素晴らしいリメイク作品を作ってくださり、ありがとうございます。一番言いたかったのはコレです本当に。
ペーパーマリオシリーズを復活させてくれて、盛り上げてくれて、ファンへ希望をもたらしてくれて、本当に本当にありがとうございます。また生きる意味ができたってもんですよ。

私は自分が幼少期に共に育ってきて今でも心に残っている大切な作品は息子にも受け継いでいきたいと強く思っているのですが(もちろん強制はしません)、このゲームはまさにその思いがとても大きいです。でもCERO-Bになっちゃったんだった。Bって何歳からだっけ?12歳?中学生って人によっては「まだゲームやってんの〜ガキだね〜」とか言われちゃうよね。今はそうでもないのかな。でもこういうブラックジョークやまだちょっと子供には早いんでは?っていう要素の多いゲームこそいい経験になると思うんだけどな〜。なんて色々考えちゃうなぁ。

ここまで読んでくださった方はありがとうございました。

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