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2023年読んだ本で人に薦めたい10冊

2022年4月頃から、高校の同級生数人と「オンライン読書会」なるものをやっています。言い出しっぺは私。

私が10年前に読んだ本『仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト』に「Skype読書会」というものが紹介されており、それを真似したものが自分達のやっている「オンライン読書会」です。

  • みんなで読みたい本を1冊決め、あらかじめそれぞれ読んでおく

  • 本を読んだ感想や取り上げたい話題を、あらかじめ共同編集のGoogleドキュメントにまとめておく

  • (原則)土曜日の朝8時にLINEグループ通話を繋いで、Googleドキュメントに話したことを追記しながら感想を言い合う

  • だいたい1時間経てば、次の課題本と次回開催日を確認して通話終了

というのが大体の流れです。

この記事を書いた時点でかれこれ通算51回やりました。
週末は朝から予定が入っていることがしばしばあるので、毎週きっかりやれるわけではないですが、月に2回以上のペースではやれている計算になります。

「オンライン読書会」を通じて2023年読んだ本の中で、「これは人に薦めたいな!」と思った本を10冊紹介します。

1. コンテナ物語

コンテナ輸送が世界に与えた影響をよく知ることができる本です。特に経営に関わる人、企業経営に興味がある人にはおすすめしたいですね。
世界を大きく変える瞬間というのは、単に優れた新しい技術が出てきた瞬間ではありません。生まれた技術を世の中に適用できる環境が整った時です。そして、世の中に適用しようと投資判断を下すトンデモない経営者の覚悟の賜物です。
コンテナ輸送を通じて以上のようなことが具体的に事例としてキレイに学べますね。

2. 反応しない練習

認知療法に通ずるなぁと感じた本です。わかりやすくブッダの教えを紹介してくれて、すぐに実践可能な形で書いてくれているのがありがたいです。
1章読むだけで人生が好転する人もいるんじゃないでしょうか。

剣道をやっていた頃、黙想の作法に何の意味があったのかがよくわかっていなかったけど、あれは自分の感覚にのみ意識を向けるためにやっていたのかぁと、勝手に納得する自分と出会った本です。

3. 限りある時間の使い方

世の中コスパだのタイパだのとにかく効率を求める時代で、効率良くするための時間術的なものが世の中にありふれています。
しかし、どれだけTODOリストの管理がどれだけ効率化しても、ポモドーロテクニックなどの集中術・タスク分割術を使っても、一人ひとりに与えられた時間が変化するわけではありません。
人間に与えられた一生と真剣に向き合い、良い意味での諦めを与えてくれる本です。

4. 傲慢と善良

「人生で一番刺さった小説」というキャッチコピーで有名な小説です。
作者の辻村深月はミステリー作家で、作風もミステリー的なテイストです。

しかしこの小説のテーマとなっているのが恋愛・結婚観で、もしかしたら婚活真っ最中の方や結婚をズルズル引き延ばしている方が読んだらグサグサっとなるかもです。っていうかグサグサってなります。

自省が必要かも、と考えている人にオススメです。

5. うたうおばけ

エッセイ集です。
作者の くどうれいん さんと是非お友達になりたいなぁと思いました。

壮大なフィクションではなく、何となく自分の生活の延長線上にありそうでなさそうなお話を読みたい?人にオススメです。

6. medium 霊媒探偵城塚翡翠

友人に「この本を読んで面白いと思えないなら、ミステリー読むの向いてない」と言われて読んだ本です。
ちゃんとハマったし、ミステリーを読んだことない人に薦めたいと思いました。ドラマ化もされている作品なので、できればドラマを見ていない人が読んだ方が良いですね。

7. 窓際のトットちゃん

映画化、続編の発表で話題になっていましたが、その映画化が発表されるちょっと前に読みました。
名著と言われているが読んだことがなかったので、思い立って。

徹子さんの子ども時代が元になっているお話で、子ども側の視点で読んでも、トットちゃん(徹子さん)の周りの大人の視点で読んでも考えさせられることの多い本で、出来ることなら人生の早い段階で読んでほしいなと思う本でした。

8. DIE WITH ZERO

死ぬまでにお金を使い切ろうって本です。
そんなことできるわけがないと思ったあなたは、読んでみるべきですね。
仕事に没頭するだけでは人生はうまくいかないと実感した人なら、刺さるはず。

9. 愛するということ

「愛」を学問に落とし込んだ名著です。
実は現代の日本における恋愛観は、世界的に見ても歴史的に見ても、普遍のものとは到底呼べるものではありません。

今の自分たちがどういった価値観で生きているのかを客観視するのに、最適な本だと思います。

10. 八十日間世界一周

自分が10代の頃に読んでおきたかった本です。
SF作家のヴェルヌの作品ですが、いわゆるゴリゴリのSFではありません。

ネタバレすると面白くないので、黙って読んで欲しいです。一言添えるなら、読後感が非常に良い、とだけ。

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