見出し画像

#12【映画記録】あの花が咲く丘でまた君と出会えたら

2023年12月31日。大晦日に映画を観ました。
2023年最終日にして、最も心揺さぶられる時間となりました。

この映画は、現代の女子高生の百合が、1945年にタイムスリップ。そこで惹かれあった男性が特攻隊員...という、設定を聞くだけで心がぎゅっと締め付けられる映画です。

観終わった後は感情移入を通り越して、没入体験をしたような感覚。
また観たい、でも軽い気持ちでは観たくないような、心の中で大切に大切に噛み締めたい映画でした。

***

私は2回ほど、鹿児島県の知覧にある特攻記念館に足を運んだことがあります。
特攻隊員の"最期の手紙"が飾られていて、若い青年たちが確かに生きた証が遺る場所。
なぜか、また訪れたいと感じる場所でした。

ある青年はたった一言だけ、半紙にこう書いていました。

笑ッテ、散ロウ


どんな気持ちでこの一言を書いたのだろう...
長々と語らないこの一言に、強い覚悟を感じて、なんとも胸が締め付けられたことは今も鮮明に覚えています。

***

何気ない日常のシーンを見ていても、知覧で見た特攻隊員の写真や手紙を思い出しました。

松坂慶子さんの包容力と
水上恒司さんの誠実性と
福原遥さんのまっすぐさと。

作品の設定だけでなく、
それを表現する俳優さんたちにどんどん引き込まれて、私は冒頭から最後までずっと泣いていて...
ここ10年で1番泣いたんじゃないかと思います。笑

おかげさまで新年は魚眼レンズを覗き込んだような腫れ目でスタートする事になったけれど、このなんとも言えぬ感情を味わえた時間はとても価値のあるものになりました。

またいつか、この映画をもう一度観たいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?