マカオ国境

海外で超困ったら "I need your help."

初めてのマカオ日帰り観光の帰り道、香港へのフェリーに乗るべく、カジノから出る無料のシャトルバスに乗り込みまして。着いた先をフェリー乗り場だと信じて疑わずに手続きを進めて行った結果、そこは、中国との国境で、私が今しがた加わっていた行列は、中華人民共和国への入国審査だったことが判明する。という、動悸が止まらなかった珍事件で得た教訓についてです。

その時にテンパリながら、英語が得意でないマカオor中国のスタッフに助けてもらうべく、使いまくったフレーズが、

I need your help.(私にはあなたの助けが必要です。)

"I need your help"なら、ほぼ誰でもわかる上に、藁にも縋りたいという私の気持ちが伝わるし、質問じゃないから断れない。あと、"help me!"より「あなたの」という要素があるので、不特定多数でなく、目の前の人にお願いする上では有効だと思うのと、"Could you help me?"より必死に聞こえるので、この場面では最強でした。

「助けて」という意味のフレーズの、それぞれの使用場面のイメージとしては、(1)"I need your help"は、お腹が痛過ぎるとか、財布スられて一文無しとかの場面で、かつ、目の前に助けてくれそうな人がいる時。(2)"Help me!"は、誰でも良いから助けて!的なイメージなので、崖から落ちた人とかが言いそう。(3)"Could you help me?"は、道に迷った時とか、重い鞄を持ち上げて欲しいとか、日常的な助けを必要としているとき。という感じです。

ついでに、事情説明も何度もした結果、要点だけになり、以下のように。

I need your help. I came here by mistake. I came to Macau this morning from Hong Kong, and I want to go back to Hong Kong. Which way should I go?  (頭の中はこんな感じ:「助けてください。間違えてここ(国境検問所)に来てしまいました。今朝、香港からマカオに来ました。私は香港に帰りたいです。どの方向に進めば良いですか?」)

サバイバル・イングリッシュはシンプルな文章に限るな、と心底思った体験でした。

(写真は、私がフェリー乗り場だと思っていた、マカオと中国の間にある国境検問所。)

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