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蛙化現象と好き避けのはざまで揺れる

最近ちょっといいなと思う人のはなし。

とある趣味の場でよく一緒になる彼は、スラッと背が高くて笑うとくしゃっとなる人懐っこいタイプで、誰とでも気さくに話す人のよう。

秋ごろから話すようになって、でもまだ連絡先の交換とかいうほど仲は縮まっていなくて、これからというとき。

毎回会えるのを楽しみにその場に行っていたのに、ある時からしばらく彼は来なくなった。

このまま辞めてしまうんだろうか…
ここ以外に接点がないから、始まる前に終わってしまうのか…

などと日々彼の笑顔を思い出すものの、恋にもならない淡い気持ちは会えない時間が育てるわけもなく、徐々に薄れていたのだけど。

3ヶ月ぶりに彼がやってきた。

背の高い猫背ぎみの後ろ姿は、私の心臓をほんの少し飛び跳ねさせた。
気まずそうに久しぶり、と笑うと相変わらずくしゃっとなる顔。
ああ〜緊張して全然話せない!話そうと思ったこと、いろいろシミュレーションしてたのに、言葉が出てこない!
顔もなんだか直視できない!…といいつつチラッ。

…ん?こんな感じだっけ?

んんー?

ほんの少しの違和感みたいなものが、一度引っかかるとどんどん気になりだす。
よくよく観察してみると、なんかそわそわ落ち着きがない感じだし、時々人の話聞いてなくて逆方向に動くし、くしゃっとした笑顔もなんだか違う!気がする!

結局その日は、

え?あれ?
なんで私あんなにときめいていたの?

と、

近づくとやっぱりドキドキしてうまく話せないし顔見れないよ!

が交互にやってくるなんともぐるぐるした1日に終わり、結果は惨敗。私は何に負けたんだ。

そしてそこから次に会う日までひとり反省会の毎日。彼との会話を思い返したり、くしゃっとした顔を思い浮かべたりする。
するとやっぱり好きかも!てなる。
で、会うとやっぱり何か違う!てなる。
会えない時間はやっぱり何かしらを育ててるんだろうか?だから変に美化してしまって違う!てなるのかも。

最近はこんな悶々とした想いをただ繰り返している。相手にしたら私って、にこやかに話したと思ったらふと素っ気なくなったりする訳の分からない人で、しかも、知らないところで勝手にこんな妄想されてるなんて、ただの迷惑だよなぁ。

ちなみに、蛙化現象は好きな相手から好意を向けられると気持ち悪くなる現象のことをいうそうなので、私のケースは微妙に違うかも。
ただ、もし彼が私に好意を持ったら…と想像すると逃げたくなるので蛙化現象としている。

誰か私を止めてほしい…

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