音楽から見た地元#1
地元に帰ってから1年程経った時だっただろうか。某地方中枢都市を離れた時に言われた言葉が耳に残って、ずっとその言葉が嫌だった。
「田舎帰るの?じゃあバンドもできないな。スタジオなんてないだろ?」
嫌だったけれど、なぜか「ああ、そうなのかな。」と納得というか諦めに近い感情が芽生えてしまって、音楽に対するモチベーションがすごく下がってしまった。そのまま、地元に帰ってからその下降線は変わらずにそのまましばらくうだうだと何をする訳でもない、味気ない毎日だった。
自分はポストロックやハードコアなんかが好きで街では良くライブを見に行っていた。好きなバンドも多かったし、非常に良い環境だったと思う。地元でそういったバンドが見れるかどうか、音楽への興味を失いかけていた自分にとっては考えもしなかった。
そんな時に妻が自分に「もうバンドはやらないの?」、と聞いてきた。
「…仕事も忙しいし、疲れているから、なんかモチベーションあがらないんだよね。スタジオも遠いし。」
「ふーん、そうなんだ。なんか最近昔見たいにうるさいの(激情系ハードコア)とか聞かないなって思って。それに、楽器も最近手入れもしないしどうしたのかなって。」
「好きなジャンルの音楽は地元にないからね。」
「それ調べたの?調べてないでしょ。」
「調べてない。」
「音楽好きなんだから続けた方がストレス発散にもなるんじゃない?」
こんな何気ない会話だった。それに、そうだなー調べてないから調べてみるかぐらいの軽い会話だった。
「青森 ハードコア」
naverまとめに青森のバンドということで、一番最初に書いていたバンドがものすごく良くて、なんか希望が湧いた。
そこから、色々考えて、また地元で音楽をしている。
SOURCE AGE
地元でなにができるだろう。音楽から見た地元、地元から見た音楽を少しずつ考える。
〆
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