中小企業診断士試験を終えて(メリット・デメリットまとめ)
こんにちは!
沖縄料理で好きなものはゴーヤチャンプルーなキムです!ハイサイ!
かれこれ5ヶ月前の記事にて「ちょっと思いついたから中小企業診断士の試験受けます!」宣言しておりました。
こちら5月の記事です。
8月5日6日の試験を受けてきたのでそこに至るまでの戦歴と結果の報告です。
勉強時間について
通常1,000〜1,500時間の勉強が必要と言われている中小企業診断士試験ですが、このとき既に残5ヶ月(思い立ったのが3月9日だったので150日)を切っておりました。
普通なら「間に合わないから来年受けよう」となりますよね。
でも私目標追い込み型人間なので
「よっしゃ!とりあえず申し込みしてやれるだけやってみよう」という精神でトライしました!
やり始めた当初は「まあ中小企業に勤めてるんだし普段の業務からわかることもあるでしょ」と余裕ぶっこいてました。
ただ勉強を進めていくうちに「あれ?これ全然知らない用語だ」「日本語で書かれているのに意味がまったくわからん」と洗礼を受けることになります。そう、中小企業診断士ってなんと7つも試験科目があるのです!
じゃ〜ん!
①経済学・経済政策 100点 60分
②財務・会計 100点 60分
③企業経営理論 100点 90分
④運営管理 100点 90分
⑤経営法務 100点 60分
⑥経営情報システム 100点 60分
⑦中小企業経営・中小企業政策 100点 90分
幅広っ!!!
財務とか法務とかさっぱりわかりません。。。
簿記2級レベルの問題もあります。
「やばい、まじで間に合わないんじゃ・・・?」
と流石に焦ってきたのでそれまで毎日朝1時間、夜1時間していた勉強時間を
大幅に増やしました。
まず平日は5時30分に起きて7時まで勉強。
7時からは子どもを起こし、朝ごはんを食べさせ学校へ。
自分も日中は仕事があるので次にまとまって勉強ができるのは夜になります。
習慣化できてからは勉強しないと不安になってきたので
移動時間や昼休みのスキマ時間に勉強できる暗記カードを持ち歩きました。
更にトイレや洗面所にも勉強シートを貼り付け。
「いつでもどこでも勉強に意識を向かせる」ということにしていきました。
そして夜は子どもを寝かしつけた21時から勉強です。
土日は9〜10時間勉強しました。
こんなにも勉強できる力が自分の中にあることに驚きでした。
試験結果について
そして迎えた国家試験「令和5年度 中小企業診断士試験」の結果は・・・
オール最低ライン超えの7科目中3科目合格
でした!
※条件:60点以上が合格、すべての科目が40点以上だった場合、合格点以上の科目は翌年スキップできる
①経済学・経済政策 60点
②財務・会計 44点
③企業経営理論 65点
④運営管理 51点
⑤経営法務 56点
⑥経営情報システム 44点
⑦中小企業経営・中小企業政策 66点 (自己採点)
社会人になってこんなに勉強したのは初めてでした。
150日で599時間ってことは平均4時間毎日勉強したことになります。
でももう来年は受けません!(←え!?)
中小企業診断士受験のメリット・デメリットとは
「なんで来年受けないの??3つクリアしてるなら勉強する範囲減るから合格確率上がるじゃん!」と周りからは言われます。
そういう考え方もあると思います。
ただ今回勉強してみて見えた世界がたくさんありました。
なぜ来年受けないのか?
中小企業診断士試験の勉強と試験を経ての
メリット・デメリットまとめてみました。
メリット
・知識が増えて日々の仕事の解像度がアップした
・42歳まだまだ勉強できる力があったのかと見直すことができた
・勉強の手順がわかった
・娘が一緒に勉強してくれることがあった
デメリット
・家族の時間をものすごく奪ってしまった(日曜日はほぼ外で勉強。10時間くらい)
・読みたい本や展示会に全く手を出せなくなってしまった
・右手首が腱鞘炎になった(普段PCしか使わないから。。。)
そもそもなぜ中小企業診断士を受けたいと私が思ったかというと
「もっとお客様のコンサル内容を良くしていきたい。うちのコンサルを受けたいって思ってほしい。そのためには資格があったほうが印籠的に役に立つのでは?」という理由です。
ミリアドのコンサルチームは「クライアントのクライアント」の情報を元に対応していくため非常に幅広い知識と深い考察が必要となります。
中小企業診断士は印籠にはなるけど、勉強期間はその試験科目以外の知識の吸収を排除してしまいます。それだと私の本当にやりたいことと差異があると感じました。
私が本当にやりたいことは資格を提示することではなく、お客様へのディープダイビングです。
同じ時間を使うのであれば分野を広くしたい、だから来年は受けない。
という結論に至りました。
毎日子どもの世話とinstagram見るのと漫画読むので1日を終えていた私の生活が、この中小企業診断士の勉強によって潤い、充実したものになりました。
そこはチャレンジして本当によかったなと感じています。
学ぶことの楽しさに年齢は関係ないし、もっと学びたいなと「学びへの意欲」がアップしまくりです。(´∀`∩)↑age↑
また次の新しい分野へ学びを広げたいと思います。
勉強法は?
受かってない人の勉強法なんて誰の参考になるんじゃ?と言われそうですが
なんか惜しかった気もするので(?)「短期での勉強法としては正解」だったのではないでしょうか?Maybe。
ということで「あとここも勉強しておけば合格できたのに」というポイントとともにお伝えします。
準備
スタディープラスのアプリをDLする
勉強時間記録アプリです
これがあったから飲み会の日も1次会で帰って勉強しようって思えました。
①スタディングのテスト問題(超軽め)をいきなりやる
一番最初になんの知識もないままテスト問題を受けました。WEB上で回答できます。
このスタディングの問題をとりあえず解いてみてその答えと理由をネットで調べて深掘りしていきました。
基本はこの「問題解いてその理由を腹に落とし込む」の繰り返しです。
②TAC出版の「みんなが欲しかった!中小企業診断士の問題集(上)(下)を解く。
これもとにかく解きます。知識はないのでズタボロですがとりあえずやりきります。その間解説読んで、分からなければYoutubeにあるいろんな先達の説明動画を見ます。
ブログもたくさんありますが下記の解説はとてもわかりやすかったのでおすすめです。
情報システム部門
https://wa3.i-3-i.info/word12830.html
この方のブログで本当に情報システム救われました。イラスト付きで非常にわかりやすいです。用語がわからないときにおすすめ。
③中小企業診断士一発合格まとめシート(前編・後編)を解きます。
これは解説が詳しいです。図解もあるので覚えるのに役に立ちます。そして問題がカテゴリーごとにまとまっているので、例えば「著作権」のことであればそれだけの問題を過去10年分からまとめたものを連続で挑戦できます。
ここによく出るもの、つまり頻度のランクがA.B.Cと定義づけられています。難易度1.2.3とかけあわせてA-1が一番勉強すべき分野だと教えてくれています。
「そっか〜、AとBの1〜2だけやってあとはC-1くらいやればいいかな。時間ないし」
と考えていましたがだいぶ甘かったです。
頻度はあくまで頻度なので「出るときは出ます」。当たり前ですよね。
飛ばしてはならなかったのです。BもCも。
これから勉強する人は「参考書に載っている範囲くらいはすべてできないと合格できない」と思ったほうが良いです。参考書にないものもガンガンでます。なので載っている範囲はすべて最低限の知識と思って取り組むことをおすすめします。
ここが今回の敗因だったなと思ってます。(これができておけば合格できたなあと。でも、まあ時間なかったんですがね。)
④間違った問題はすべて暗記カードに記載する
移動中にも覚えられるように暗記カードにしました。ディズニーランドのアトラクション待ちですごく役に立ちました。
このスキマ時間で使えるツールがめちゃくちゃ大事でした。
⑤家中のありとあらゆるところにまとめたノートを貼る
冷蔵庫の横、脱衣所、トイレ、浴室などなどとりあえずぼーっとしている時間があるところには貼りました。
家中に貼ったので最終20枚くらい貼ってました(笑)
浴室に貼るときはでっかいジップロックにA4の紙を入れると良かったです。
⑥暗記カードを捨てる
覚えた暗記カードは外してどんどん袋に捨てました。この「見た目でやった量が確認できる」というのは公文式でドリルを山積みにするのと同じ感覚ですね。結構達成感ありました。
⑦③の問題集を3〜4周する
何回やっても間違うものは間違うので複数回する必要があります。
私の中のインナー桜井和寿が爆発していた科目もありました。
最初にTACの問題集をやってて本当に良かったです。これは基礎的なものを集めた問題集なのでこれがわかってないとまとめシートの方の問題に取り組めなかったと思います。
ただTACの問題集は日本語もわかりやすい問題に厳選してあるのでこれをパーフェクトで解けたとしても60点は取れません。本当にそこだけご注意ください。(私の情報システムの点数がそれですわ・・・。)
中小企業診断士の試験の問題は「日本語の意味がわからん」という問題が多発します。
と、いうことで、来年の夏に向けて走っている人、これから走る人ぜひ頑張ってください!
めちゃくちゃ応援してます!
Fin