知を垂れ流す奴らと昇華する奴
世の中には、知ったものを流布する奴らがいる。
流布の方法にも種類はあるが、そのまま垂れ流す奴らより新しく作る奴らになりたいと思わないか?
最も卑近な例としては、やたらと難しい単語を使おうとする奴らだ。
自分のアイデンティティを堅持するため、相手に対しての優位性を誇示するため、他人が意味を解せなくするためなど、意図的にやっている例がまずある。
そういう奴らについては各々で自由に批評してもらえばいいのだが、無意識的に難しい単語を使っている場合もあるのだ。
第一が意味を限定させるため。
一番わかりやすい例がビジネス用語だ。
勿論わざとやっているやつらもいるが、単語の意味を知っている人同士でより誤解がないように伝えられる手段の一つになるのだ。
第二が使い慣れているから。
「晒す」という語は日本語の中でも難しいとされる部類にあるけれど、SNSなどで「晒す」という語を使い慣れているせいで起こっているのだ。
第三がその世界に生きているから。
研究者などが一般人に向けて説明するときに専門用語を使ってしまうのがその例。研究という業界にいるから抑えられなくなってしまう言葉もあるのです。
もっと高尚な奴らもいる。作品に昇華させるような奴らだ。
実践できそうな一つの例がクイズの作問。
どこで言っていたのか忘れてしまったが、クイズプレイヤーは新しい知識を手に入れたとき、それを題材にしたクイズを作りたくなってしまうそうだ。
かくいう私も、クイズ研究会でクイズをバリバリやっていた頃は新しく知ったものをすぐにクイズにしていたんだけどね(笑)
実践できなさそうな一つの例が創作。
これを言いたいからこのnoteを書き始めたので、ここからが本題だ。
「幽霊文字」という知識を、昨今のAIブームに載せて作品に落とし込んだものがある。
『そんな話を彁は喰った。/ 機能美p』
25分の大作だけど見てもらえれば(製作者じゃないが)嬉しい。
これでなくても、自分の中にある思いなどを昇華させた作品は美しいように思う。もちろんそこには技術はある程度必要だが、立ち回りによってはそうではないわけで。
さあ、私は知を垂れ流しているだろうか、昇華させているだろうか。
そしてあなたも。
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