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【対談企画#1】人はみな役割を持っていきている/しんどい時こそ笑おう

noteを始める前からずっとやりたいと思っていた企画がついにスタートしました!社員インタビュー。このnoteに掲載するインタビューは、ほかには無い面白さを詰め込もうと思っています。
このnoteのタイトルは「人を味わう、広報のハナシ」。その名の通り、Qitグループ社員1人1人が大切にしている価値観、普段は語られない部分をぐいぐいっと引っ張り出して、決して耳障りの良いだけではない話も含めて、より多くの方にQitグループを味わっていただきたいという思いがあります。

そんな思いを開幕のご挨拶と代えさせていただき、早速いってみましょう。


プロフィール

FMC大阪営業所所長
嶽野さん
(2024年8月時点)



1.所長の仕事

ーまず、現在の嶽野さんのお仕事についてお聞きします。FMC大阪営業所の所長として、普段はどのようなお仕事をされているのですか?
嶽野さん(以下、嶽野):拠点の運営と業績などの数字管理、社員指導、そしてこの4月からは採用面接も全て担当しています。

ー営業所全体のマネジメントと採用管理ということでしょうか。
嶽野:そうですね。

ーマネジメントの部分でお聞きしたいのですが、管理業務で難しいと感じるところはありますか?
嶽野:自分の思いが、所員全員に同じ温度で伝わらない時は難しいと感じますね。例えば採用目標1つをとっても、僕の温度感と必ずしも同じじゃないのはあると思うんです。そこはどう伝えるかがやっぱり難しくて。なぜ今年は全ての面接をやっているかというと、実は昨年は別の方にお願いしていたんですが、多分僕が今ほどは本気じゃなかったんでしょうね。ちゃんと思いも含めて伝えることをしなかった、だから実績も出なかった。

ーなるほど・・。
嶽野:人材育成の観点で言えば継続してやってもらう必要があったけど、採用面の現状としては待ったなしだったので、誰がやるかより、どうやるかで判断して自分が(採用面接を)やっているんです。でも、自分でやっているということは、ちゃんと伝えていないということなんです。伝えるというのは難しいですね。

ーそうですよね。難しい中で、嶽野さんとして工夫していることはありますか?
嶽野:そうですね。とにかく、しんどい時こそ笑う、ですね。

ー笑う、ですか。
嶽野:笑いに持っていきますね、自虐も含めて。

ー他の方はそれに乗ってくれるんですか?
嶽野:乗ってくれますよ。それに、笑いで済むと気が楽になるんです。僕がお笑いをやっていたことは知っていますよね?
(※嶽野さんはかつてお笑いの養成所に通っていました)

ーはい。
嶽野:僕、笑いって偶発的に起こるものじゃなくて作るものやと思ってるんです。それが作れて、しんどい時でも笑いに変えられたら良いですよね。それは雰囲気を作るために常に意識していますね。忙しくてガツガツしてる時って切羽詰まったような空気あるじゃないですか、あれが大っ嫌いで。(パソコンに集中して無言で)カチャカチャッってやっているのとか。

ー張り詰めた空気感、ありますよね。
嶽野:ありますね、大っ嫌いですねぇ(笑)

ー先ほど(大阪営業所に来た時)、緊張しながらドアをノックしたんですけど開けたら皆さんが笑顔でニコニコしながら迎えてくださったんです。それが凄く嬉しくて。あぁ、凄くいい雰囲気だなぁって。
嶽野:それは嬉しいですね。笑うっていう雰囲気が作れているのであれば良かったですね。

ー普段の営業所の雰囲気がわかります。
嶽野:それが僕は得意なんです、笑うっていうのが。ちょっとのことを言って笑えたら良いですよね。

2.1日の流れ

ー出社してから退勤までの、1日のお仕事の流れを教えてください。
嶽野:まず9時に朝礼をします。そして担当者と軽いミーティングをします。今日の予定の確認ですね。そうしたら、今の時期ですと外に出て現地面接をしに行きます。Webはどこの会社もやっているので、僕の方針として現地に行くようにしているんです。そして企業先へ訪問もします。営業所員の担当企業があるので、そちらへ一緒に同行しますね。

ーお客様先へ一緒に行かれるんですね。
嶽野:そうです。お客様先で就業している社員の面談の結果を報告してもらいます。

ーお客様先は多いと何件くらい訪問されるのでしょうか?
嶽野:大阪営業所はそれほど数は多くなくて、1日2件くらいでしょうか。それも毎日ではないです。そのお客様先で受注状況も伺います。そして夕方帰ってきます。夕方以降は所長の承認業務をします。やっぱりね、承認業務は多いですね。

ー所長さんならではのお仕事ですね。
嶽野:そうですね。

ーその事務作業が終わり、他の業務がなければ定時で退勤・・
嶽野:ともいかないのですよ。

ーそうなんですか?
嶽野:面接もしているので、18時以降の時間帯というのは次の面接のアポ取りをしたり、就業先へお連れする前に応募者ご本人とやり取りをしたりね、そういうことをする時間になるんです。あとは入社前の手続きをしたり。

ー色々な業務があるんですね。
嶽野:この仕事は人と会って話をすることが基本になるので、割とこれがスタンダードかなとも思います。

3.FMCでの思い出

ーFMCに入社してから今までに印象に残っている出来事やエピソードを教えてください。
嶽野:2022年4月1日の新卒の入社式ですね。初めて新卒の入社式に出たんです。私は2021年の11月に入社したので、翌年の春。大阪は37名くらい新卒の子らが式の会場にいました。その時に責任を感じたんです。この子らのためにちゃんとせなな、という気持ちになったのを覚えてるんですよ。その新卒の子らの先には親御さんが見えるじゃないですか。親御さんの気持ちも考えながら、この子らをしっかり導かなアカンな、と。入社式の時にそう思ったのを覚えてますね。

ー若い子たちの社会人スタートの瞬間ですもんね。
嶽野:それまで前職も含めて中途入社式しか経験がなかったんで。新卒の子らは初めてやったんですよ。姫路の会場でやったんですけど。みんな緊張した面持ちでね。

ーそうですよね。社会人になって着慣れないスーツを着て、会社に来たけど右も左も分からないしで。不安もいっぱいあったでしょうね。
嶽野:そうですね。年齢でいうと20歳~22歳くらいの子らが、30年経って50歳になって自分の入社式はどうやったかなって思い出す時、多分その光景を思い出すと思うんです。自分の時の入社式はどうやったかな、あ、姫路だったって。そこに僕が携わってるんですよね。責任感じましたよね、あの時は。

ー新卒の入社式は基本的に1度しかないですからね。
嶽野:新卒ではね、そうですよね。あの時はズシンとくるものがありましたね。初の入社式。

ー辞令を渡す場面があると思うのですが、何か言葉を交わされたんでしょうか。
嶽野:頑張ってねって声かけました。人数も多かったので一言くらいになりましたけども。でも、渡す時に相手の顔を見ましてね。緊張してるんですけど、その緊張感は大事だなと思いましたね。お互いにね。2年目3年目になると、当たり前ですけど段々緊張感は薄れていくのでね、あの緊張感だけは特別ですね。

ーお互いにドキドキしながら。
嶽野:そうですね。緊張をほぐすというか、安心してもらえたら良いなと思っていましたね。このおっさんが”ラクにいこうよ”って感じで緊張をほぐしてあげられればね。エライとこに来てもうたなって思わせてしまったら申し訳ないですしね。入社式で出来ることと言ったら、自分の人間性を出していくこと。今年も話したんですけど人生体験談をね、やったんです。

ー去年のインターンシップでも学生さんから反響のあった、嶽野所長の人生体験談ですね。
嶽野:相手よりもまず先に自分を出して、分かってもらうようにします。自分を出してね。

ー嶽野さんにとって非常に大きな意味を持つご経験になったのですね。
嶽野:そうですね。FMCを選んでくれたという責任ですよね。


一言一言、噛み締めるように
話をしていた嶽野さん


4.死ぬまでにやりたい10のこと

ーでは、いよいよですね、死ぬまでにやりたい10のこと。こちらのお話に移りたいのですが、こちらは全て掲載させていただいて大丈夫な内容ですよね(笑)
嶽野:大丈夫です(笑)

Q.携帯を持たずに1人になりたい


ーいくつかピックアップして深掘りさせていただきたいのですが・・・まずはちょっと謎な、3番の”携帯を持たずに1人になりたい”。これはどういうことでしょう?
嶽野:実は僕自身がアナログ人間でして、生まれる時代が合ってないと思ってるんです。

ー(笑)
嶽野:1970年代とか80年代の歌とかあの時代が好きなんです。僕は人の心を見つめ続けるというような仕事を前職からやっているんで、携帯に左右されるとか影響されるというのがほんまに嫌なんです。ですから、正直いうと携帯は無くても困らない人間なんです、実は(笑)

ーどなたかと連絡を取るときはどうされるんですか?
嶽野:そうですね、本当にそれくらい。要は、無くて困るっていう人間じゃないんです。で、1人になりたいっていうのは、家族がいるんですけど別に離れたいとかでは無くて、1人になったとしても気ままに生きられるかなっていうことです。携帯もなく、ただ1人でね。

ー今、完全にご自身だけの時間っていうのはどれくらいあるんですか?
嶽野:夜中の22時、23時はみんな寝てるんで、一人の時間に出来たりしますよ。

ー1人の時間に何をされるんですか?
嶽野:テレビですね。録画してある朝ドラを見たりとか、テレビばっかりですね。

ーコテコテな質問で恐縮なんですが、お笑い番組はご覧になるんですか?
嶽野:お笑い好きですよ。

ー注目の芸人さんとかお好きな番組はありますか?
嶽野:千鳥とかまいたちがやってる鬼レンチャンとか、千鳥の相席食堂とか、面白いですね。

ー私、家にテレビがないので見るとしたらYoutubeなんです。
嶽野:今はそうですよね。そのYoutubeを使うって、自分から見たいものを探すってことですよね。テレビってエンタメが向こうから供給され続けてて、自分が受け取るもんやって思うんです。探しにいくものと受け取るものの違いというか。そういう昭和の時代的なエンタメの触れ方が良いんですよね。だから今の時代はしんどいんですよ。

ー今は情報やエンタメとの接触の流れが逆向きになってきているかもしれませんね。
嶽野:MRYさんは昭和の時代を知らないかもしれないんですが。

ー私、昭和です。昭和生まれなんです・・(小声)
嶽野:おぉ、そうですか。あの時代の感じが好きなんでね。今適応出来てるかと言うと、出来てないんでね。

ーちなみにプライベートでのスマートフォンの用途はどんな感じなんですか?
嶽野:僕、野球チームを作って監督をやっているので、その連絡網ですね。何月何日に試合ですっていう。

ー野球チームの監督をされてるんですね!
嶽野:だから誰かとLINEしてるとかはないんです。

ーそれはメールで、と言うことでしょうか。
嶽野:そう。メールですね、仕事としてやってる感じです。プロ野球の監督みたいに試合だけじゃなく運営もせなアカンのでね、お金のこととか。それはスマートフォンじゃなくてもね、メールで出来るんでね。だから1ギガでも大丈夫なんですよ、動画見ないんで(笑)

ーギガが足りないと言われているこの時代に(笑)
嶽野:この時代に(笑)

Q.増毛したい

ー続いてですね・・やっぱり大阪の方なのでこれは聞いておきたいんですが、1番のアデランスかアートネイチャーで増毛したい。これ深掘りをして良いのか分からないんですが(笑)
嶽野:良いですよ!

ー1番初めに書かれたと言うことは、思いとして強いということですか?
嶽野:これ本音ですね。M1で賞金1000万ってありますよね、1000万あったら何に使おうかって考えたんですけど思いつかないんですよね。だから満たされてるんだと思うんですよ。欲しいものあまり無いんで。だから1人になりたいとかが出てくるのかと思うんですけど。で、(リストの)10番に繋がるんですけどね、”長生きしたくない”っていうのは。自分の理想とする髪型にもしもするとしたら、いくら掛かるかを知りたいんですよ。あれってね、伏魔殿的なところがあるんですよ。最初増毛5000本無料って。でも通い続けないといけないじゃないですか。だから賞金貰ったら行ってみたい。

ー理想の髪型はいくらあったらなれるんや、っていうのを見てみたいと(笑)
嶽野:そうです。

ー確かにこうしてリストを見てみると物理的に何かを得たいというより、もし願うのであればというボーナスステージのような感じもしますね。
嶽野:そうなんですよ。だから1人になっても質素になると思うんですよ、きっとね。マンションのローンは家族に何か残したいっていうのがあるので。

Q.60歳で終わりを迎えたい


ーではこの10番の”60歳で終わりを迎える”というのをお聞きしたいのですが、嶽野さん現在おいくつでいらっしゃいますか。
嶽野:50歳です。

ーあと10年ですね。
嶽野:この60歳寿命の話は所員にも会長にも言ってるんですよ。

ーえっ、そうなんですか!
嶽野:実は、去年心筋梗塞で倒れたんです。

ーえっ・・。
嶽野:2時間遅かったらもう手遅れだったらしいんです。それで、”あっ、死ぬってこんなに近くにあるんや”って感じて。人生100年時代と言いながらも、この身体で家族に迷惑をかけて生きていくのかと考えたら、僕の今の役割は子供たちを社会人へ育て上げることだと。家族に財産も残して。つまり自分の役割を考えるようになったんですよ、人生の。生きている役割は何やろうかって。それで60歳になればある程度役割を果たせるなって、そこから先は妻にも何かを残してあげて自由にしてあげる。あと10年やなと考えたら人生ラクになったんですよ。なので、今やれることは先延ばしせんと10年というスパンの中で、大阪営業所のみんなのため頑張ろう、10年頑張ろうって。実際に死ぬかは分からないけどそういう考えになったらラクになったんです。だから、長生きしたいと思ったらしんどいんですよね。

ー終わりを意識するというのは、ご病気があったからですか。
嶽野:そうです。”死っていうのがこれだけ近くにある”って感じた時に60歳までやったらある程度分かるようになるし。だけど60前に死んでしまったら子供もまだ学生やから、それまでは頑張ろう、社会人になるまでは頑張ろうと思いましたね。

ー父親としての役割ですね。
嶽野:人間は多分みな役割で生きてると思ってるんです。仕事の上での役割、家族での役割。絶対みんな役割を与えられて生きてると思ってるんで、ちゃんと果たすべきちゃうかなと思います。

ー私はそれでも嶽野さんに長生きしてほしいなと思います。
嶽野:そうですね。世の中は長生き=幸せという定義ですけど、これから色々な問題や悩みもあるのでそうでも無いかなって思うんですよね。しんどいんちゃうかなって。

ー確かに、希望ばかりの未来でもないところは感じますね。
嶽野:だけど今、この50歳の時点で物が欲しいとか無いのは幸せなことかなと思いますね。家族も健康で仕事も含めて不満がないですし、趣味の野球も。人生の3本柱を仕事・家族・趣味としていて、このうちの1本が倒れても2本あれば良いと考えているんです。その2本目3本目が楽しく出来ていればこれ以上は無いんですよね。何が欲しいとか。増毛って書くくらいだから贅沢ですよね。

ーたしかに笑
嶽野:本音のことを言うと、この死ぬまでにやりたいことリストを書くにあたって、一番初めに出てきたのは10番の項目なんですよ。死ぬまでにって言っても、何歳で死ぬんだろうと。人によって違うじゃないですか。

ー確かに。どこがゴールなんや、ですよね。
嶽野:そうなんですよ。100歳までにだったらやることはまだ有るだろうし、短いんやったらそんなに無いし。なので僕は60歳で死にたいですっていうのが最初に出たんです。でもそれじゃ話始まらないんで、1番に戻って書きましたけど(笑)

5.読者へメッセージ

ー最後にこちらを読んでいる方へ、FMCってこういうところだよと言うメッセージをいただけますか。
嶽野:僕は、目の前の人の心に寄り添うことが大事だと思っています。FMCに入っていただいたら入社して良かったなと思ってもらえるように動きますので、ぜひ安心して入ってきてください。


6.お仕事道具を見せてください!

ーこちらはCDですか?
嶽野:「車の移動が多くて長距離運転するので聴くんです。昔の曲が多いですね。」

カゴにどっさりとCDが収納されていました。
MRYも8cmシングルCDの時代を知っています。今はデータで保存してサブスクの時代ですが、ジャケットのデザインを楽しんだり歌詞カードを読んだりするのは楽しかったですね。(おっと。嶽野所長は現役でした!)

※権利の関係で加工をしています。


あとがき

人はみな何かしらの役割を持っている。
嶽野さんと話をして本当に多くの気付きをもらったのですが、その中でも最も印象的だったのが、自分の役割を考えるということ。そして、終わりを意識するということでした。

MRY自身も多くの役割を持っています。自分の相関図をイメージした時に、関係するすべての人に対して何らかの役割を持っています。それは社会に対してもそうかもしれません。"Qitの採用広報"という役割。その役割は何を成すために存在しているのか、何を成したいと思っているのか。いくつもの顔をもち、いくつもの責任をもち、いくつもの自由をもっているのかもしれませんね。

そしてそれらは必ず終わりを迎える日が来るということ。終わりはいつやってくるか分かりません。自分の手で幕をひけることもあれば、突然強制終了をさせられるかもしれません。その時に後悔をしないように生きていたいと思いました。いつか終わりが来るということを意識して、自分の役割が何かを考え、全うする。後悔しない生き方というのは、現実と向き合い、自分の生き方を自分で決めることなのかもしれませんね。

初回のインタビューでとても熱量のあるお話を聞くことができました。
次回もお楽しみに!

ここまで読んでくださりありがとうございました。




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