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narrative(物語)を選んだ理由

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「どこかで会った誰かのようなstories」「うさぎくんは自転車を走らせる」「うさぎくんと自転車」「QとKと平和の種」「ビルドストーリーズ」「彼女の空模様はインコンプリート」
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記事一覧

「リバーシブルな空の風」

リバーシブルな空の風 自然のコーラスが聞こえる 東西南北の地平と水平 君も溶け込んで 生命のハーモニー リバーシブルな空の風 自然のコーラスが聞こえる こころの譜面 転調するところでミスしたら 最初に戻って 最初の音を待ってみよう リバーシブルな空の風 生命のパート 君のパートもある さっきまでとは違うパートになることもある full of miracles 自然のコーラスが聞こえる 君の第2章も 混然一体となる full of miracles #リバーシブ

「世界中のすべての人が大事なものを失えば 今とは逆の世界になるのだろうか」

  大事なものは失ってはじめて その価値に気づくと言う 世界中のすべての人が大事なものを失えば 世界は今とは逆の世界になるのだろうか しっかり押さえていないと こころは風に揺れる しっかり押さえていないと 大事にしていたいものだけがつかめないまま その風に消えてゆく でも 遠慮は 風に揺れない そしてなぜか その遠慮は きれいに見えない 角度を変えて どこかに 美しい一点がないかと 毎日のように 確かめるけれど 見つからない やがて ふと解放されて 遠慮が消えて

「ジェラシーの雫を飲んだ魔物」

「自分」という「魔物」は 目に見えないらしい 自分は 自分を正しく 判断できていると思っている 考えるということ以上に 夢中になれるものがない 何をしていても 思いがめぐる 種火の音を聞き分けて だいじょうぶだと そう声を出せたら 正しさの味を確かめる 苦いときは 少しミルクをつぎ足せるようにしたくなっている 思考のレシピ 自分がある 自分がない オリジナリルとエゴイズムの境界線なんて あるのだろうか 自分があると罪? 自分がないと愚? 自分自身の中で

「君は荒らされていない景色を探している」

意味のある言葉を 聞きたくなる 頭をやわらかくするために 額に当てた手をはずすために time after time 君は 一番かしこい言葉を探している 意味のない音を 聞きたくなる 心を落ち着かせるために まっすぐな仰向けの時間のように time after time 君は 一番やさしい歌を探している 耳を澄まして 目を凝らして 知りたいことの輪郭をなぞってみたら ほら、曲がり角の向こう いつかの自転車置場が見えた あれは何? それは何? いつかの誰かの声が聞

「酸味の強いストロベリークリーム」

舌が反応して 片目を軽く閉じた 唇をなめた パイ生地にコーティングされたストロベリークリーム 2秒ほどながめて ペーパーを敷いて 手にしていたパイを置いた ウーロン茶を口に含んだ 自分の手と自分の手をつないで 両肘はテーブルの上 次に取るべき行動を考えるポーズ パイは残さないほうがいいだろう 酸味の強いストロベリークリーム 食べてるうちに慣れるはず 席を立って冷蔵庫 置かれた立場を自覚して テーブルにつく ウーロン茶のグラスの隣に 微糖のアイスコーヒーのグラスを並べ

「宣言したそばから美学はよろめく」

ミモレットチーズを ひとつまみ ワイングラスを戻せば 歴史の周波数はズレていく ニュースはペーパーではなくなった Good morning Good night インスピレーションの嵐はつづく 何でしのごうか 天気予報をあてにするような暮らしで it's all right. ミモレットチーズを ひとつまみ ワイングラスを戻せば 歴史の周波数はズレていく 君には 君のrock'n'rollがあったんでしょ We Are the World を知らないボクらにも 教え

「いちばん最初の自分を探して いちばん最後の自分を追いかけて」

  いちばん最初の 自分を探して いちばん最後の 自分を追いかけて 生きようとするだけで精神修行で 生きようとするだけで肉体修行で 悔やまれることも 少しずつ受け止めよう 今 まだ ここに 心があるから 過敏になっているときのほうが幸福? 鈍感になっているときのほうが幸福? 悲しみサバイバーを気取っても 日常から抜けだしてもまた日常 軽率であるかどうかはジャッジで決まる 独りよがりであるかどうかはジャッジ次第 成功かどうかは ほんとうは誰にも決められない  

「22世紀のホロスコープ」

  やがてAIが生成する現実 やがて仮想はなくなる? やがて祈りは必要なくなる? 新しい形の遊牧民 やがてAIが生成する現実 やがて理想はなくなる? やがてホロスコープは必要なくなる? 手を伸ばしても届かない空を見上げても くりかえしの中で 浮かんでいるのは 小さな船 進むのは前ではなく 波や風が示す場所 くりかえしの中で 浮かんでいるのは あなたの思い 進むのは前ではなく 波や風が示す方向 優位に立ちたい人は 優位に立てなくて 損をしても 損をした気持ち

「君が下手な嘘をついてくれたら真実を探せるのに」

教室にいたころの君は何を手にしたんだろう 逆らえなかったころの君は何を手にしたんだろう 約束をほしがる手は まっすぐ伸ばされて 約束をほしがらない手は ふりほどくようにしまい込まれて 人の子の表情は育ってゆく 人の子は大人になってゆく ごまかした感情は 消えない どこかに隠れて 潜んでいる それ以上は 空に落書きをしないで 自分から 自分の青い空に 落書きしないで ルールを変えたがる君 ルールを知らない君 ルールを守れない君 感情がフェイクされる 表情がさまよう

「配慮のある空 配慮のない風」

配慮のある空 配慮のない風 世間知らずの葉っぱが舞う   飛んでいるようで 飛ばされている   あらがえないのに あらがっているように見える やさしい人に拾われても やさしくない人に拾われても 行く先は同じなのかな 手口も切り口もやり口もシェア 見逃し配信でコピーライトのチェック ステップを忘れたフラワーズ あの時代のステップを思い出したがっている 妄言は休みなく電子畑で栽培される メロディーを忘れたフラワーズ あの時代のメロディーを思い出したがっている

「虚栄のリリック」~カンパリソーダをテーブルに置いて

大人ぶって「マーヴィン・ゲイ」の「 Let s Get It On」 カンパリソーダをテーブルに置いて   悲しいことがあったら 悲しいことがなかったように バランスを取ろうとする   左右されたくないのに 左右されてばかりで   何も感じないようにすることが いいことにも思えて その状態に身を任す しみついてる偽者(にせもの)を 虚栄のリリックを 打ち消してゆくのは 簡単じゃない 自分の中で熟した フレーズに出会いたい まとわりつく気持ちを 一つ

「リボンチョ-カーを選んだお嬢さん」

全治1か月と思われた一つの心の傷 すぐに立ち直れると思ったのに 長く時間がかかりましたね 後ずさりできなくて 片隅と名付けた場所で あなたはメリーゴーランド 回っていた ぼんやり クルクルと 締め切りを守って ある夜と形容した時間に あなたは観覧車 回っていた 景色を見下ろすために 全治1か月と思われた一つの心の傷 すぐに立ち直れると思ったのに 10年かかって やっと癒やしを手に入れましたね 自分のあり方に そっと触れた花のように もう雨の中でも歌えますか?

「日給をもらって花占い ご褒美を買って帰ろう」

会場バラシの仕事 アレンジメントの花 一輪もらって 占ってみた 世界は壊れる 世界は壊れない 日給もらって帰宅 電車の窓越し いつもの風景 夜明けを待つ 準備はできてる 準備はできてない ご褒美を買って帰ろう 誰かのロックンロールでは 空気を突き破れないから ジブンのロックンロールを誰もが探したがる 完成度の問題なんて気にしてない 無条件の震えることができるかどうか ジャンプした着地は100点となったとしても また次のジャンプをしてる 未来をどうすることは

「ポニーテールを揺らすcoverシンガーは女神のウインク」

ポニーテールを揺らすcoverシンガーは女神のウインク 彼女が歌う「Something Just Like This」は癒しのミスト ゆっくりと空気を変える ソバージュを揺らすダンサーはキス顔で合図 「Shape Of You」で脳がほぐれたら 「Hand clap」で「Hand clap」しよう リズムに合わせるのではなく リズムに抵抗するのではなく リズムと仲良しになろう クラッシュした昨日は自然淘汰のグルーヴにゆだねて 機能しない昨日は掲げる旗のバイブスに任せて