「世界中のすべての人が大事なものを失えば 今とは逆の世界になるのだろうか」

 

大事なものは失ってはじめて
その価値に気づくと言う

世界中のすべての人が大事なものを失えば
世界は今とは逆の世界になるのだろうか

しっかり押さえていないと
こころは風に揺れる
しっかり押さえていないと
大事にしていたいものだけがつかめないまま
その風に消えてゆく

でも
遠慮は
風に揺れない

そしてなぜか
その遠慮は
きれいに見えない

角度を変えて
どこかに
美しい一点がないかと
毎日のように
確かめるけれど
見つからない

やがて
ふと解放されて
遠慮が消えてなくなり
花が開いたように見えて
美しいこころになるのだろうか

 

拒否したい感情は
なぜ存在するのか

拒否するための言葉は
なぜ存在するのか

自分のわがままを
通すためだろうか

相手のわがままを
許さないためだろうか

Ｙｅｓだけ　では　成立しない
Ｙｅｓだけ　では　成立しないから
Ｎｏを　尊重するべきなのだろうか

 

しっかり押さえていないと
こころは風に揺れる
しっかり押さえていないと
大事にしていたいものだけがつかめないまま
その風に消えてゆく

大事なものは失ってはじめて
その価値に気づくと言う

世界中のすべての人が大事なものを失えば
世界は今とは逆の世界になるのだろうか

世界中の人々が
世界中の一人ひとりが
それぞれに大事にしていたいものだけをつかめないまま

新しいの苦の世界が始まるだけだろうか

世界中の一人ひとりが
それぞれに大事にしていたいものだけをつかめないまま
その風に失ってしまったら

世界は生まれ変わるのだろうか

 

#リバーシブルな空の風