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2020年10月の記事一覧

地球に“最果て”がなかったように、出入口もいつだって通過点。(#12)

地球に“最果て”がなかったように、出入口もいつだって通過点。(#12)

『けものみち』という小説を御存じだろうか。松本清張原作でこれまで何度もドラマ化、映画化されてきた作品だ。料亭の女中だった主人公の成沢民子が小滝という男に政財界の黒幕・鬼頭洪太の愛人になるように誘われる、というのが物語の始まりだ。民子には脊髄損傷の亭主がいたが、彼にとって彼女は執着の対象、暴力的のはけ口でしかなかった。ある日、小滝は民子いう。「あなたにとって必要なのは入口ではなく、出口ではありません

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