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「変化も習慣化も嫌い」という矛盾と習慣化の仕方について

「変化が苦手」という性格は、つくづく面倒です。私は変化が嫌いな傾向があり、できるだけ同じ生活を続けたいと思ってしまうタチなゆえに、人間関係の変化や勉強内容の変化・趣味の変化・買い物に行くスーパーの変化等あらゆる変化にストレスを感じます。

一方、矛盾するようですが、私は習慣的な行為も大の苦手です。起床時間や創作時間の統一・FPSゲームをする前のエイム練習・イラストを描く前のクロッキー・定期的な洗濯等の家事・長期的なバイトなど、何でも毎回同じ時間にしたり、同じことをしたりするのは面倒なものです。これは、つまるところルーチンワークを始める頃の生活の変化が非常にストレスなのであろうと思っています…。

 習慣化の参考動画『Change Your Life - One Tiny Step at a Time』

Kurzgesagt - In a Nutshell氏の動画によると、習慣は、細かな目標設定や楽しみを作りつつ継続することで、15~250日程度もの日数をかけてようやく身につくそうです。一度習慣化してしまえば、変化が嫌いな私にとっては逆戻りしづらく完璧なのではないかとすら思いますが、習慣化を成し遂げるためには、最低でも何週間もいつもと違う行為に辛さを感じながら、その生活の異物を受け入れ続けることを覚悟しなければなりません。これは少なくとも私にとって非常に難易度の高い代物です。

習慣化というのは皮肉なことに、自分を変えるという動機のもと、変わらない毎日を確約するものです。変化が好きな人でも嫌いな人でも、習慣を始めるのはつらい行為だというのはこの辺りに理由があるのではないでしょうか。まあどっちも「化」という字を使う時点でここまでの話は説明がついてしまいます。


習慣化が難しいという話だけで終わるのはどうかなと思ったので、ここからは習慣化する方法について少し考えていこうと思います。とは言え、習慣化するには気合が一番大事、という他ない気がしました。嫌でも毎日やる、そうしなければ意味がないと自分に言い聞かせる、それしか続ける方法がない、という考えです。

例えば、私はカフェイン依存症なのですが、不眠に悩まされたことを機にコーヒーをやめようと何度も試みたことがあります。依存を断つという、これもまた習慣化の1つと言えます。ですが、何度も試みたということは何度も失敗しているのであって、成功したことは1度たりともありません。

依存症というのは、失敗しなかった、つまり成功した、と言い切れることがないという性質を持っています。唯一成功したと言えるとすれば、それは依存を断ったまま死んだときくらいでしょう。依存というものには、いつぶり返すか分からない特性があり、そんな依存への勧誘を都度断ち切る気合が、依存をやめ続けるのに必須の要素になっているでしょう。それが足りない私はどうしても依存脱却を失敗してしまいます。

習慣化を成し遂げるためには、常に(習慣化を)やめたいという意思が働くのに逆らい、習慣が定着するまで絶対にやめない気合を持ち続けるという、安定したメンタルが重要です。安定したメンタル、すなわち習慣的メンタル無くして、習慣化は成功し得ないのではないでしょうか。


そうなると、安定したメンタルこそが習慣化の近道なようです。では、安定したメンタル、気合を持ち続けられるメンタルはどうやって習得できるのでしょうか。気合を持ち続けるには気合しかないのでしょうか。徐々に気合が出るように頑張り続けるしかない、ということでしょうか。効果的に安定したメンタルを出す方法があるのかは分かりませんが、無いのであれば、この循環論法に対する画期的な結論は今のところなさそうです。恐らく、焦らずに少しずつ良くしていこうという心持ち・メンタルは重要な気がします。でもあくまで「気がする」だけですし、結局メンタルの話で無限ループしてしまっています。

いくつか参考資料を読んだり視聴したりしましたが、メンタルを強くするには悪習をやめればいいという身も蓋もない回答が多数でした。習慣化するにはメンタルが大事ですが、メンタルを鍛えるには習慣化が大事。やっぱり分かりません。分からないけど何とか習慣化するしかないのでしょうか。


個人的な結論として、自分に一番負担がかからない部分の悪習からまず改善していく、というのが一番納得できます。例えば私は食にあまり興味が無いので、多少美味しくなくても栄養素をバランスよく取れる食事を優先する、といった具合です。これなら習慣化しやすいですし、実際にこれは割と改善しました。改善による恩恵を実感したことはまだありませんが、こういったことを続ければ、メンタルが少しずつ改善し、最初は習慣化できなかった強敵も習慣化できるかもしれません。

生まれたときからコーヒーを飲んでいたわけでもないのにコーヒーを飲むようになったのは、それが美味しいと思ったからであり、それが生活の変化に対するストレスに勝り、いつしか飲んでる方が楽になったからです。自分に負担のかからない習慣は、定着しやすいのです。改善しようと思う習慣は一般的に享楽的ではないので辛いのですが、この辛さを軽減する取り組みが大事なのだろう、と取り敢えず強引に結論付けます。


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