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国語力再考

 国語力に対する学習意欲が高まっている。
技術書を読んだり、仕事で実験計画書や報告書の類いを書く機会が増えてきたこともあって、読解力や記述力を鍛える必要性をひしひしと感じるようになった。

 一方で、国語に対する苦手意識も強い。
小学校などの宿題であった読書感想文は、当時そもそも読書自体が嫌いで、なにを読んだかさえ覚えていない。もう少し学年があがると受験科目として接するようになるが、「当たればもうけもん」くらいの宝くじ感覚でしかなかった。無論、大当たりなどするはずもなかったが。

 社会人が国語力を磨くツールとして、最も身近なものは読書であろう。ただ、読解力や記述力が身に付いているか客観的に判断するのはなかなか難しい。添削付きの通信講座を活用する手もあるが、価格的なところを考えると気軽に手は出しにくいだろう。

 こたえは受験参考書コーナーにあった。

いわゆる「赤本」である。
文章を読み、内容を整理し設問に答える。シンプルな構成でありながらも、目的に沿っていると感じた。しかも、安い。

 問いてみると、案外全問正解できない。どこかで1問引っかかるところがある。なにより、漢字が書けない…。ただ、当時はギャンブル要素でしかなかった現代文で、正答率が安定的に爆上がりしていることに、驚きと喜びが隠せないでいる。


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