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KANちゃん、ありがとう

KANちゃんが亡くなりました。同年代です。だから、「KAN」でもなく「KANさん」でもなく、「KANちゃん」
同年代だから思います。訃報があるとしたら、まだ親の世代だよ。早すぎます。

私は、ソロライブやジョイントライブを何度か見に行った程度のマイルドなファンです。いや、ファンとまでは言えないかも。

でも、「言えずの I LOVE YOU」「よければ一緒に」「まゆみ」などは、本当に大好き。

ライブでは、ピアノの上でピョンピョン飛び跳ねたり(怒られないか?)、でっかい翼を背負ったり(何で翼? 音楽番組でも、そのいで立ちで現れて視聴者をざわつかせてましたね、ライブですでに観ていた私は、ウフフって感じでしたけど)、訳の分からないゲームコーナー(抽選会?)があったり、80年代のハマショーで現れたり(あっ、「エンドレス」も好き)。いそいそとZepp札幌に行ったら、ライブが延期(KANちゃんがインフルエンザ罹患)になったことを知らされたなんてこともありました。
奇想天外の楽しいショーマンサービス精神の塊のKANちゃん。ファンからもミュージシャン仲間からも愛された人ですよね。

だから、私の中では、「愛は勝つ」の一発屋なんかじゃぜーんぜんありませんでした。

が、しかし、人生の中で本当に元気づけられたのは「愛は勝つ」なのです。

図書館司書がその司書人生でもなかなか経験できない大仕事。新図書館の開館、引っ越しに関わったのは「愛は勝つ」が爆発的にヒットしていた頃でした。

何万冊もの本のレイアウトや移動のための箱詰めなど知力体力を削られる日々でした。そして、いよいよ大詰めの新図書館への本の配架。本がびっしりと詰まった段ボールを次々と開けて、書架に並べた続けたあの数日。手伝いに来てくれた、図書館の仕事がしたことのない人たちへの様々な指示や配慮も本当にしんどかった。
そんな、心も体もヘトヘトの私の頭に中に流れ続けたのは、「愛は勝つ」でした。終わりが見えないような中、一冊一冊棚に並べながら、頭の中では「愛は勝つ」がエンドレスで流れていました。ありがとう、KANちゃん。お陰でやり遂げることができました。

希少がんということで治療も難しかったのだろうと思います。絶望と想像もできない痛みの中、それでも「笑い話」にできる事を信じて、ラジオやXを続けていたのではないかと思います。尊敬しますお疲れ様、KANちゃん。

そう言えば、歌詞の入っていない演奏だけの音源CDを物販で買ったのを思い出しました。KANちゃんの曲に詩をつけてみたいと思って買ったんでした。よーし、歌詞書いちゃうよ。どうするよ、名曲できちゃったら。

夢の中で歌いに来てね。


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