見出し画像

0919「タンザニアっぽさについて・前段」

前々回書いたようにタンザニアに行っていたのだが、なんでアフリカでなにかやろうとするにしても、ケニアでもなく南アフリカでもなくルワンダでもなくタンザニアなんだっけ、という話でいうと、結構大事な理由があった。

もともとアフリカで何かやりたいという考えはあって、そのへんの仕事がらみの意識というのは、実際に形になってから表明できれば良いかと思っていつつ、とにかくここ数年アフリカへの取っ掛かりというのを探していた。

そんな中、友人のナオさんがコロナ禍の中突然アフリカでいろんなことをやり始めて、その場所の1つがタンザニアだったというのがもちろんある。今回も、ナオさんがタンザニアの田舎で始めたエコヴィレッジを拠点とさせて頂いた。ナオさんがアフリカで何かやり始めたのを知った瞬間に閉鎖真っ盛りのニューヨークから連絡取った記憶がある。

で、ナオさんはアフリカのいろんな国を回ってきたので、オンラインでしゃべったり、彼が日本に帰国した際にしゃべったりしている中で、どの国がどんな国か、というのをヒアリングした。

具体的なことは言わないまでも、アフリカという、ある種この100年間世界で、いろんな意味で最も「置いていかれていた」といえる地域にこれから一気に高速な通信の普及が来る(というかこの10年くらいでもう結構来ている)。そのときそれが一番面白い形で作用する場所というのは、たぶん、「置いていかれていた」中で、置いていった人たちに「追いつく」のではなくて、独自の価値観を育てた場所なんじゃないかとぼんやり思っていて、そういう国ってあるのかなあ、どこなんだろうなあと思っていた。

アフリカの中でもケニアとかルワンダとか、ICT立国的にぐいぐい行こうとしている国というのはあって、それはそれで興味深いのだが、それは、アメリカで起こったことを真似してバージョンアップした中国みたいなことがまた起こるだけで、新しくはないなあと思っていた。

そんな中、タンザニアは、農業国であり、漁業国で、税制などの仕組み的にもそれを推進しているところがある。実際、そこに住んでいる人たちの独特なノリというか価値観というのがいろんなところに滲み出ていてとても面白い。

もちろん、最大都市・ダルエスサラームの空港を一歩出れば、非常にアフリカ的なカオスを目の当たりにすることになる。車に乗っていて横断歩道で信号待ちになると、洗剤を持った方が突然やってきて、フロントガラスに洗剤をぶちまけ、勝手に洗車をし始める。フロントガラスが洗剤まみれで見えなくなるが、お構いなしに洗車する。で、一方的な洗車が終わったら金を要求する、みたいなことがすぐに発生する。

渋滞に入ると、こんな感じの強制洗車チームが洗車し始める。

とはいえ、この国には通底して流れるのんびりとした、おおらかな雰囲気というのがある。発展途上国ではあるのだけれど、別にわかりやすい先進国を目指してる感じじゃない感が結構して、そこが面白い。

それが入国して30分くらいで速攻わかる象徴的なものがあるのでそれについて書こうとしたところで文字数なので次回。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!