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ひさびさにコード書いて緑化した

ここのところ、もうずっと人としゃべるお仕事が続いていて、もう1年くらいまともに自分で手を動かせていなかった。

実際私の仕事は「テクニカルディレクション」なので、メインの仕事としては「ディレクション=監督」業ということになり、自分で手を動かすというのはオプショナルなお仕事にはなりがちなのだが、それにしても立場というか、成り行きというか、Githubが真っ白な状態がずっと続いていた。

テクニカルディレクションという「技術監督」の仕事をする上でも自分で手を動かして現場感覚を磨いておくのはとても大事だし、何より、自分で手を動かさないと、ものづくりの楽しさを忘れたカナリアみたいな感じになってしまうもので、実際、以前、鳴り物入りのクリエイティブ・ブティック的な会社をつくった頃は、私は完全にそれになっていた。

いま、私はBASSDRUMという、技術監督集団をつくって運営している。BASSDRUMのウェブサイトのトップには、コピーライターさんと一生懸命考えた、自分たちの有り様を一番シンプルに伝えられるキャッチフレーズを掲示している。

「つくる」ための知識と技術を持つテクニカルディレクター集団

というのがそれだ。

だもんで、「つくる」という目的は自分たちや私自身の活動の中で、わりと確固とした軸として存在している。そんな私が、ここしばらくしゃべってばかりで手を動かせていないという体たらくだった。

が、ここ2週間くらい、本当にひさびさに自分でコードを書いてアプリを一個仕上げるという、非常にありがたいチャンスを頂いて、福岡に大相撲を観に行くのも諦めて開発に没頭していた。もうこれがものすごく楽しくって、ニコニコしながらずっと作業をしていた。手を動かさずにしゃべってばかりで乾ききっていた自分がどんどん潤っていくのを感じて、文章なんて書いてらんねえなと思って、ちょっと間が空いた。

お蔭様で、Githubも緑化した(Githubは、コードを保存するとその量に応じてカレンダー的な表示が緑になっていく)。

右端の緑の部分がここ2週間コード書いてた軌跡

で、今日から都内某所のイベントで私がフルスクラッチで開発したそのアプリが稼働しているのだけれど、それがなんなのかは追って公表できるかもしれないしできないかもしれない。とはいえ一段落ついたところだ。

しかし返す返すも、自分たちが仕事をする上で、このものづくりの潤い=緑化を忘れちゃうと本当に危険だし、どちらかというとこの潤いをもっと世の中に広げるのが私たちの使命でもあるかと思う。


同じBASSDRUMの高嶋さんが継続して関わっている、超高解像度で文化財を3Dデータにして展示するプロジェクトは、そういう、つくり手・職人としての潤いがほとばしっているすさまじいプロジェクトで、古い文化財のものすごい細部に至るまで、データとしてアーカイブするという、社会的に価値のある活動でもある。

BASSDRUMでは、映像とか記事で、「つくる」ための知識と技術について発信をし続けている。この8K文化財プロジェクトについては、このプロジェクトが持っている、すごいものづくりの潤いを新鮮な形で伝わるものにしたくて、唯一無二の「文化財3DCG化職人」である成田修一にお話をお伺いして記事にさせて頂いた。大事なことが書いてあるので、是非お読みくださいませ。前後編あって、今後も続きます。

開発が一段落したので福岡に大相撲を観に行きたいが、チケットがない。


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