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0830「英語をしゃべりづらくなった」

ニューヨークに8年も住んで、会社もやってきたわけで、通じるか通じないか、わかるかわからないかというレベルではさすがに特に問題なく英語で会話することはできる。のだが、コロナ禍が始まってこのかた、会議はオンラインだし、ずっと家だったし、日本にいることは多いし、英語を全然しゃべらなくなった。

で、たまに会議とかで久しぶりにしゃべると、しゃべり出しがつらいというか、10-15分くらいひとしきりしゃべってエンジンを暖めないと、なんかテンポよくしゃべれない感じを得るようになった。言語においてテンポというのは結構大事なもので、テンポが悪いと単語なんかも出てこない。逆に、軌道に乗ると、あんまり考えないでも単語わかんない、とかそういうのはなくなる。がんばって離陸して、高度を保って安定飛行する感じだ。

で、英語を全然しゃべっていないと、この離陸のスピードと感覚がよくわからなくなるし、英語力が劣化しているという感覚に引っ張られてしゃべり出すのに負荷を感じるようになってくる。

そんなものだから、とりあえずしゃべる機会だけちゃんと確保しよう、ということで、いわゆるDMM英会話に登録してみた。1回の授業が25分だが、私の場合は、内容が情報的にも有用なので、海外のニュースを教材にして、文中に出てくる重要単語について話し、ニュースを読んで、それについてディスカッションする、という内容にしている。私の場合、アフリカの先生とご一緒することが多くて、興味があるので、先方の国のお話とかを聞いて終わってしまうこともある。私が授業に出るのは早朝なので、アフリカは深夜だ。先生方は深夜にも関わらず、丁寧に対応してくださる。

で、結果わかったのが、結局のところ自分は英語がしゃべりづらくなっているということなのだが、どういうことなのかというと、すっかり英会話で使用する口まわりの筋肉が劣化してしまったらしくて、DMM英会話で続けてしゃべっていると、例外なく25分の授業の中の18分目くらいで、自分の口角からヨダレがたれてくるのだ。

アフリカの先生方は、深夜、寝る前に、地球の裏側の禿げた日本人男性が、画太郎先生の作品の登場人物さながらに、ヨダレを垂らしながら英語で何か力説しているのを見ていることになる。とても申し訳ない気分になる。こうなると対面で英語をしゃべるのが怖い。

だいたい1000文字くらいになってしまった。やはり、1000文字だとFacebookの長文投稿みたいな感じになっちゃうんだなと思いつつ、昔電通の尾上さんがNY来てた頃に描いてくれたこの似顔絵を思い出した。


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